親心を
揺らしながら
春の野に立ち尽くしている
子どもらは
既に
旅立って
再び逢うことは
叶わないというのに
心配の種はつきないのでしょう
親心を
揺らしながら
じっと耳を ....
パンツから
ちょっとはみ出す
ジンジロゲ
それさえあれば
ご飯三杯
コンビニの袋に
きみのソックスを入れて
スーハーやれば天国
目のなかに
入れて痛く ....
うつくしいものには
ことばがない
こえもない
しんだひとみたいに
なにもいわない
さくらの
はながさいた
いつも寝ている
夢の中
春の日溜まりに
聞こえる
母猫の
まるい呼び声
瞳いっぱいに
映り込む
セカイ
ココはどこだ
ココはどこだ
ココが夢にまで見た場所なのか
イヤ
イヤ
違う
ココじゃない
眠ってしまったからなのか
泣いて泣いて
....
まず魂のくせを矯正します
今世のくせも後で清算する予定ですが...
とりあえずお世話になった想いの数々に手土産のひとつももたせて
さっと湯通しをします
その際肩をおもみしても構いません
....
とてつもなく大きな空の間を
できるかぎり大きな愛を以て
苦しみながら
かけぬけよう
きれいなうたが
きれいな風にのって
なにものでもない人間の
こころを
くすぐったりして
....
なんでそんなのえらんでるの
だってこれしかなかったから
それおとこがのるやつじゃん
だってこれしかなかったから
あしたにあたらしいのくるよ
しってるけどはやくでたいの
あとでこうかいすると ....
夕暮れの山の喫茶に立寄りてぜんざい食す妻と二人で
山桜あちこちに咲き空青くくもただよえど晴れぬ心に
低気温さむくはない山の喫茶は木つくりで谷間に在り
遠い思い出
青い海
浜辺でお昼寝
鯉の甘露煮
砂だらけのシャワー室
赤い車
もう戻らない
ふたりの時間
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから
きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する
まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている
窓際に花束をおいて通路側に座っている
猫を ....
優しい。
痛くない。
傷ついてきたことも
静かなam
ひとの数だけ
ふつうに雨に濡れている
雨の日のam
ひとのいる場所に
一人でゆくのが好きだ
....
赤ちゃんをあやす
なんとか
笑わそうとして
百面相など
繰り広げる
赤ちゃんが笑えば
私も笑う
私は赤ちゃんにあやされている
【あやされる】とは
どういうことだろう
ココロ ....
カラフルなランドセル背負い歩く子等未来に連なる笑顔の連鎖
真実に辿り着くにはまだ遠い玄関脇に置かれた日傘
新しい服が私にくれたもの新しい日々新しい出逢い
新緑の葉っぱに陽射し映 ....
きょう太陽のまわりに
虹が円を描いていたよ
ぼくはそれを伝えたくて
太陽を建物で隠して
写真を撮ってみたよ
会社の人に言ってみたら
外も見ずにこう言った
めずらしいですねって
夜の付き添いに疲れて
人気のない待合室の
ソファでうつらうつら
窓際に置かれた
ヒヤシンスの根が
くねくねと
夢の中まで伸びてくる
先端の脈動に
病院のすべての機器が
....
空は突き抜ける様に青かったし俺のバイクは相変わらず
走り出すまではやけに重かった
時々はビニールレザーのシートの上に安っぽい天使が
休んで煙草をふかしていたりするのだけれど
それでも自由を愛を ....
夜が老けていく
空一面の宝石も
絹のベールも
美しく着飾るだけでは
若々しくいられないように
夜が老けていく
ダイヤモンドよりも輝かしく
黒玉よりも深い悲しみ
年を重ねるということ ....
120322
uytqkdhuZq94ugt@djr ....___
?
なんか楽しくなったような気がしますね
春になると
....
どこに棲んで どんな名前でいようと
あなたとわたしのはずが
どこに棲んで どんな名前を選ぶかで
壊れそうになる
あなたとわたしが鳥ならば
仲良く小枝で巣を作り
もしもふたりが ....
落ちていた
ヘッドフォンをした瞬間
違う場所にいた
そこは
永遠に明るくならない
静かな楽器の中
誰かのヘッドフォン
大きなゴミ箱の中で
暮らしている
最近
腐ってしまって
汁が出てきた
犬でも飼おうかな
このままどんどん腐って
いつか雲に乗って
飛べたらいいな
幸せって
気付こうとしないと
わからないものなのかもしれない
幸せって
いつも すぐそこにある
身近なものなんだろうな
気付こうとする心の目を持つことが大事なんだろうな
空よ あなたは何者ですか? 満ち足りた時は美しく 哀しい時には より美しい
なぜだろう 雨も涙も透明なのに青く塗ってみたくなるのは
何もかも捨てたくなって空に投げ 落ちてくるまで こ ....
困った
私はどっちを選べばいいのかな?
一つが間違っているからといって
全部間違ってる訳じゃない
逆に
一つが正しいからといって
全部が正しい訳じゃない
困った
私はどっちを ....
水面ははるか上
光は届いていないはずなのに
ぼんやりと明るい
呼吸の仕方を覚えたのは
もうだいぶ前のこと
少ない養分にも慣れた
清さがいまは心地よい
先のことはまだ分からないけれど
....
気持ちいっぱいあるよ
ぜんぶ愛しい気持ちだよ
そうなりたかった気持ちだよ
そうなりたかった気持ちなんだよ
みんななんかのものまねしてる
気持ちかなんかもものまねしてる ....
色んな事で
頭が胸がいっぱい
誰かに聞いてほしいけど
誰かに聞いてほしいのに
誰にも言えなくて
まるで湖の底で
蝶を探しているような
ビルの屋上から
釣り糸をたらして ....
本は絶対に怒らない先生
解らないのを怒らずに
読み返しさえすれば
何度も根気よく教えてくれる
だけど絶対怒らない代わり
間違っていても正してはくれない
それは生きている先生じゃないと
....
きこえる
ひかりがきこえる
波打ち際に
わたしは耳を置いてきてしまった
遠い日の
あなたが歯をみせて笑ってる
くりかえし
....
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