触れてはいけぬ世界の扉をそっと開けると
ブルウに満ちた世界が広がっていて
そっと息を吐いたつもりが
余りにも早い雲の動きに目を奪われて
そのまま 立ち尽くしてしまう
そんな 夢を観た
 ....
忍び寄る 紅葉の影
ぽつり ぽつりと 話し始める
呟きのようだ

一つは雨粒と化して
一つは涙と別れ
一つは空に還る

嗚呼 だけれども
葉が揺れるたび
切ないよ

どうに ....
高らかに歌う
昔 ハマったアーティスト達の
ヴォイス ヴォイス ヴォイス

これでもか! と 言わんばかりの大音響で
流れ続ける 店の前
気の振れた角度で 何度もリフレイン

気持 ....
和紙の向こうに浮かび上がる透かし細工
綿飴を舐めた舌が 二度目に撫でる曲線

比例・反比例・Y字曲線・ねじれの位置
正反対の等比例 バカボンのパパに聞いてみな

これで良いのだ O ....
白い泡が むくむくと湧き上がると
美しい組手が とある型を描き始める

その一撃で倒せるものは 空いてののうみそ
相手の脳みそ 味噌味の醤油ラーメン

細く 長くも思える 縁起物の蛇
ヘ ....
光の中で 輪になって 踊る人達
喧騒を離れた アスファルトジャングル
照り返しの陽射しも 落ち着きを取り戻す カクテルナイト

ライトアップされた 幻想的な雰囲気に 包まれて
ほんのりと ....
ワタクシの中身は
ワタクシメにも 分からない
見えるのは 表
コインを飛ばした 掌のように
一瞬にして 解読できたら 器用でしょうに
解毒作用のある 高名な飲料を以てしても
流し去る事 ....
根本から抜きとるコトは不可能
地下系が発達している

アカカタバミのように 繋がって仲良く出て来てはくれない
血止め草みたいに 可愛らしい苔を いじめぬきは しない

茎の隙間から ミ ....
空間の奥行を描く想像力
創造力には長けていないから

せめてもの思いで
脳味噌フル回転
せめてもの思い出作りに奔走中

ここは何処
コンビニが入るの
何だろう セブンかなあ ロー ....
甘酸っぱさを 切なさの渦に埋め込んで
形を当てるゲーム
流行りの流木に載せた ラブソング
エンディングだけ 見つからない
どんな打楽器よりも 心地良い音を見つけた
それは潮騒 打ち寄せて ....
広い草原を 横切るキツネ
お前の尻尾には
昔っから 馬鹿されて来た

ちょっと白くて
または茶々くて
フサフサで
可愛らしいからと言って

オレはもう
騙されないぜ

素手 ....
ほんのちょっと 寒そうな色合いを連れて
風がやって来た

パブロフの犬の代わりに
パブロンをゴクリ

喉を伝う ソフトクリームの滑らかさに
舌鼓を打つ頃

意思を持った石を包む
 ....
宇宙の色って何なんだろうと考えて見た 
ブラックホールのイメージが強いからね 

アンドロメダ星雲とか浮かんで来ると 
どうしても
黒 紺 青 そんな印象が付きまとう 
果たしてどうなんだ ....
ポーンと投げる小気味良さに
小気味悪さをミックスして
ジュースを作る

コーラみたいに
シュワッと弾けないところが
丁度良いんだ

弦を弾く楽器は
指先も痛めてしまうから
爪切 ....
薄紅の空を見上げて
朝焼けなのか
夕暮れなのかを決めるゲーム
喩え 100人の玄人が
これは太陽に非ずと叫んだところで
貴方が認めれば
それは 陽の光となる

クラリネットの音だろう
 ....
陽射しに照らされた横顔
月明かりに包まれた素顔
どちらがどれだけ哀しいか

朝になれば
コケコッコ―の声が 高らかに響き
この世の邪悪はナンセンスであると
信じられる?

夜がく ....
甘酸っぱい何かを
めくるめく味わいに替えるために
必要な甘露

葉脈に吸い込まれた
小さく白い卵
底から何が 産まれ出るか
分からないのに

怖くは無いのか
逃げたくはならない ....
のっこりと言う表現が相応しいかどうか
私には分からない けれど
てんこ盛りにされた皿の中身は
どう見積もっても もつもつしている

モツやハツはハラミには 慣れてない
プニプニのコラー ....
散策コースの奥にある 硫黄温泉
一度 行ってみよう!って 云おうと思ってた
追い駆けて来るように フツフツと湯が描かれ
周りの景色と ゆっくり 同化していくようだ

足元に広がる 四角い ....
解き放つ、と書くと 
何処かしら清々しい雰囲気が広がりますが

朱鷺放て、と書いてしまうと 
翼が欲しくなりますね

時が経たなければ 
開放できぬ事象に 

翼ならぬ
唾吐きかけ ....
風の最中に立つ状況ならば
壁を探したり
穴を見付けたり 

はたまた風そのものを愉しめたりも
するのでしょうね

自然界と隔絶された空間、
例えばガラス張りの室内から眺めると

 ....
お前の美しさに業を煮やす
少し下界の風に晒されると良い
パタンと閉じることの出来ぬ雑誌の
下世話なコーナーに佇む
昔ながらの 電話ボックスに告ぐ
悪夢と灰汁湯を 一緒くたにするな
図ら ....
開けたり
閉じたり

叩いたり
抓ったり

もっと
面白いこと

ないのかと
探す

長く 細い 指先を
引っ張るように

力を込めたら
瞳 外れた

睫毛の方 ....
動き出す為に必要な何かと
語り始める為に必要な何かを掛け合わせて
世界に一つぽっきりの 暗号を作った
その言葉は 丸太に描かれて
ポッキリとは割れない
小枝のようには崩れないと言う
声 ....
枝の隙間を埋める
幾つもの とろけそうな太陽

光が集まると
何か 楽しいことが やって来る

子供心に わくわくしたことを
今 こうして 思い出してる

ねえ 見て?
お正月 ....
イ草の匂ヒは昔から
得意ではなかったの、と
小さく呟いた蟻ん子が
畳の隙間で隠れん坊

絶景からも 借景からも 隔離された
清き空間に 注ぐ液体 それは 透明な水
真ん中に甲羅があっ ....
ぼんやりと浮かぶ
黄を載せた雲が
ゆるやかに流れ始める時間帯
風は切なく
冷たさを予感させながら動く

訥々と語り出す恐怖に慄いて
切っ先の鋭さを誇示する風
流れた先に 淡く歪む月 ....
辺りは暗がり
今宵どうしても
太陽に会いたいのだけれど
おてんとうさまは ゆるしてくれない
代わりに
お月様が微笑んだ
不思議な夜

すうと音がして
棚引いているのは雲

明 ....
音も無く忍び寄るシロサギの
バササと言う翼ばかりを連想しては立ち止まる
後ろを振り返り 松の実が溶けるまで待つ
全て重ねて煮出したら
どんなお茶よりも馨しいスープが出来上がるんだってサ
 ....
剥がれ落ちた欠片が
今日のアナタの証

一つ哀しさ
一つ嬉しさ
憂いまでをも詰め込んで
飲みこんで
飲み下す

ミキサージュースにして
葉で掬う
スプーンの代わりに
松脂固 ....
藤鈴呼(1080)
タイトル カテゴリ Point 日付
首筋と雲自由詩4*18/1/23 10:28
夢の向こうから自由詩1*18/1/21 12:05
ニシキギ自由詩1*18/1/20 9:43
のりしろ自由詩018/1/19 10:06
重曹風呂自由詩018/1/14 15:57
思い出のカクテル自由詩3*18/1/13 9:24
数多ほこりも愛しかりけり自由詩3*18/1/8 10:35
秋蒲公英自由詩2*18/1/7 0:46
なんにもない自由詩0*17/12/27 9:13
秋苺自由詩1*17/12/27 1:34
自由詩017/12/26 8:45
苗名滝自由詩1*17/12/25 18:35
宇宙の色自由詩1*17/12/23 9:51
浮き球自由詩017/12/22 23:22
親不知自由詩0*17/12/22 9:13
芙蓉自由詩0*17/12/22 0:19
檸檬玉自由詩1*17/12/19 21:07
もつもつ自由詩1*17/12/15 22:32
蓮華温泉自由詩017/12/12 9:30
朱鷺放て自由詩017/12/10 13:46
スパイス自由詩1*17/11/25 10:47
つるりんちょ自由詩3*17/11/24 21:19
自由詩2*17/11/23 14:34
枯葉の先に自由詩017/11/22 21:35
太陽の実自由詩017/11/14 10:23
橋に映る景色自由詩017/11/13 22:51
限りなくグレイな空に自由詩2*17/11/12 11:42
あたる自由詩1*17/11/11 9:24
飛び立ちのとき自由詩1*17/11/7 0:12
まつやにブーン自由詩017/11/4 11:47

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