面倒なことは 全て 置き去りにして
登山をしたいと ピッケル片手に

ねぇ 知ってるてしょう 
アイスピックとは 違うのよ

コンパスが 指の間を行き来する遊びとは
訳が 違うの
 ....
骨折をした年の暮れ
左手で 年賀状を 書きました
蚯蚓ノタウチ回るような 面持ちで
心持ちだけは 穏やかに
ただ お餅だけは
何故か 食べる気が しませんでした

そろそろと流れる  ....
当たり前のことを
したり顔で告げる悪魔を
私は信用しない

当たり前だけれど
苦しみをも享受しながら
笑う天使を
私は愛する

そんな私は天邪鬼
邪険にされることが最も好きで
 ....
砂漠の中で
人匙のスプーンを見つけた

思い出したのは
スプーンおばさん

昔 そんなアニメが あったよなぁって
アニメと呼んだら良いものか
小さなお話と 表現すべき ものなのか

 ....
拙い想いだから
蹴散らして 下さいと

何の価値もないように
小さな声で

それは 恋ですか
池の中で
うつむいている だけの

ぽわんと浮かぶ 波紋が
破片のように 思えたら
 ....
米粒に似たような雨が
幾つも 幾つも 降り注ぐ
頭を振っても 振り切れぬ粒を
いっそ 固めてしまおうと
雷鳴さまと 約束をした

今から 氷を降らせては くれませんか
その代わり あなた ....
綺麗な泣き方ではなかったかも知れない
鼻水も流れたし ズルズルと音も五月蠅かった
それでも 気持ちの半分だけは
伝わったのではないかと 自負した
半欠の月が 怪しく 笑ってた
反抗心を残した ....
甘噛みならば 痛くないですよと
あなたは 笑いながら
歯型のついた 白い手を
まるで 誇らしげに 振っている

振り返れば 大きな柱
レール上を 進む訳には 行きませんので
高架橋を ....
木漏れ日を浴びるには 少し遅い季節
ヒーターの温もりで 身体の冷えを治すように
カーテンの向こうに光る 太陽を 連想している

電線の後が 唯一の文様
横に長いのは キレやすい 私のため
 ....
カラン
カタン
コトン

いろいろ集めた オノマトペ
どれが 似合うかなあ

鏡の前の少女に
トンネルを差し出す

暗がりの中
ちょっと 寒いけれど
勇気は あるかい?

 ....
怖いもの見たさで 近付いて
痛い目みることも 有りますから
気を付けないと いけません

子供のころ 公園や 学校を 彩った
メリーゴーランド

回転する 傘のような 形の遊具
「 ....
三軒隣りの家まで
全て巻き込んだような どでかい虹に
たっくさんの夢を
詰め込んだら 

吐き気がした

ねぇ 御母ちゃん 
もう お腹いっぱいだよって
呟くけれど 許してくれな ....
あの時 心残りにしたままの何かに
折角だから 名前を付けたいと 願った

けれど 言葉を知らなかったから
まずは 漢字の勉強だと 感じた

瞬間 砂は波で攫われた
私の 思考回路と  ....
北風ピューピュー
吹き荒ぶ中

マッチ売りの少女よろしく
声がする

はだけたTシャツは いりませんか
歯だけですか?

違います
ちょっと 持ち歩いていた時に 損傷したのです ....
終ぞ桃に口づけせずに終わるは秋
こまゆみが 幾ら美しく ぶら下がっても
北風に吹かれちまえば それで御仕舞

お前の推しメンは誰なんだと
おしめを外せぬ赤子に尋ねても
ぎゃあと泣くだけ ....
要らぬ部分だと カットした余白に気付いて
愕然とする

甘噛みだから
痛みなど 伴わぬものと 信じていたのだ


砂の上で 虹を眺めるように
私は 自由だ

繰り返された ....
わたくしは 帰路に立つ
その前に あるのが

記録できる 紙切れのような
薄っぺらい ものなのか

噛み切れぬ スルメみたいに
味わえる ものになるのか

全ては わたくし次第で ....
袖が長すぎる舞台では
髪の毛と 細かな塵と

忘れかけた 過去ばかりを
引き摺って しまうから

慣例に倣って この難題を
仕立て上げましょう

横糸が 絡まるならば
簪(かん ....
それは 微妙な気分
夏に 大分帰省と同時に届くように 
箱ごと炭酸送ったんだけど 
今イチの反応だったことを
思い出してしまった

料理もお酒も 年を重ねていくと
好みが変化していく ....
みなみ町の角を曲がると 
尾ひれがついてくる

それが嘘だと決められれば 
楽だったのだが

尻尾と箒を間違えたから 
柄で叩かれた

太鼓のバチ以上に 罰当たりな当たり方で
 ....
♪しあわせ~って なんだっけ×2♪ と
歌いたくなる 瞬間 

倖せだなぁって 感じながら
活きたい瞬間を 切望し続けた

ロバのヒズメが 胸に詰まる
耳で響くは スズメの 囁き
 ....
がんばったのだけれど・・・
あなたは いう

チセツなココロでは
リカイがデキナクテ
コレカラ どうしよう

ねえ
キラキラの ティアラは
何を 連想させるの?

プクプクの ド ....
笑う 踊る 泣き叫ぶ
その どれもが
空の上にて 形成される

見上げれば 首が 痛むのに
見上げずには いられない
今しがた
羽根の こすれる 音がした

くねくね と しならせる ....
気合を入れすぎると 無理が祟るからと言って
最初から 気を抜き過ぎては イケマセン

空に舞い上がる 美しい風船の姿を
よもや お忘れですか

バルーンには 夢が詰まっていると 信ずる子供 ....
吸着力が激しい磯巾着
口にチャックが常套句

夜になれば
群れるモスキート達と お友達

性質が悪いと 
ブルーライトを キラキラさせて
闇の向こうに去っていきますが

青信号 ....
ぷわりんこん と 心地よい風が 小気味良く響く
そんな 季節

クソ暑い中では 感じられなかった 良い気分が
広がります

四季から二季に変化するのでは、なんて言われる
温暖化

 ....
かさぶたって 絶対に 剥がれるものなのでしょうか。
むしろ ひっぺ返す ものなのでしょうか。

話し言葉で かさぶたのことを
「つ」と表現するのだと 知りました。

イントネーションを 文 ....
見極めたい存在が 有るのなら
先ずは 相手を 知らないと

その窓が 開いているかが 大問題
喩え 開いていたとしても 
カーテンに 覆われて しまっては

眺める景色が 偽りに
なっ ....
祈るべき存在は何かと考えた
泡の向こう岸に見えるは微かな光
夜になって 暗くなるのは 当たり前
昼に月が恋しくなるのと おんなじ法則
だから お前は 何にも気に病む必要など
無いのだ と 呟 ....
深海の奥
出来る限り

傷の付かぬ
角度を探す

ゆっくりと
綱渡りの曲芸よろしく

観客も
居ないと言うのに

アテになるのはイキばかり
イキなイキカタ デキナイが
アキ ....
藤鈴呼(1080)
タイトル カテゴリ Point 日付
四年間自由詩016/5/23 9:43
美しい文様自由詩5*16/5/21 8:52
点目ビーズの君に乾杯自由詩3*16/5/19 21:02
船が来る自由詩1*16/5/17 21:02
壁際の恋自由詩1*16/5/13 0:26
はさみーず自由詩1*16/5/7 15:04
ぴぃひょろろ自由詩2*16/5/6 0:23
赤い実みつけた自由詩4*16/5/2 10:04
ファの過ち自由詩1*16/4/29 0:57
鏡前の少女自由詩2*16/4/28 9:52
回旋塔自由詩1*16/4/25 9:44
母よ自由詩2*16/4/16 0:40
コレカラは アカギレの キセツ自由詩016/4/15 1:03
はだけたTシャツ自由詩1*16/4/13 23:14
ももシリーズ自由詩1*16/4/13 9:14
爪を切る自由詩2*16/3/21 20:56
記憶自由詩3*16/3/15 22:19
現代様自由詩1*16/3/14 23:43
つながる自由詩016/3/12 11:02
南国の魔女か人魚か轟きか自由詩2*16/3/10 21:13
ロバのヒズメ自由詩1*16/2/29 1:17
あなたに両手自由詩3*16/2/27 5:06
わたしは かわせみ自由詩3*16/2/25 23:33
カラカラ自由詩1+*16/2/24 2:55
ちりめんのこい自由詩3*16/2/22 22:04
風の香り自由詩016/2/21 23:54
つぅ自由詩016/2/20 23:19
太陽の反射角度自由詩016/2/14 15:51
パチン自由詩016/2/12 23:55
泡の ハミング自由詩016/2/11 14:34

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