名前を付ける前に
白さを失ったニキビ
まるで 産まれた瞬間から
そこに 佇んでいたかのような自然さに
節々が きしみをあげながらも
叫ぶことだけ 出来ないでいる

足元を見ると
い ....
空を見上げると 光達が
一番星に向かって 集約されている
だからかな 三角形が 煌めく理由は

そう 云いながらも
輪になって踊る
噴水の周りに集う影たちが
一瞬にして 立ち止まる
 ....
色んな物を スライスしたら
小さな畑が 出来上がる

稲穂の実る この季節
小降りの霰 振り切って

たわわな笑顔 
生み出しました

温かな湯気 転がり始め
シルバー達も 仲 ....
手首茎からパラアリと広がる
指の先に光る マニキュアの花

染まる色なら 勿論 紅
エキスをくれない?

首を傾げて聞きかじった枝が
ボンタンの先にポタンと落ちる

滴るのは霰  ....
米粒たちが 踊る街
クリスマスソングが
もうそろそろ 響き始めても
良い頃だよねと 笑う

嗤われるのでは ない
あくまでも 主人公は 口角なのだ
広角レンズを 目一杯に構えて
シ ....
もう一つ
次への欲深さが 増す度に
表面張力を 試したくなる夜

〼酒に似合う一合を探す
今夜は熱燗
立冬も過ぎて 寒い頃合い

温もりが欲しくて 手を繋ぐ恋人達
はしゃぎながら ....
ぼんやりと浮かぶ
緑 黄 赤
原色までは 近付けず
柔らかな 芝の上を 思い出したり
仄かな 頬の温もりを 感じたりもする

このあたりに
四手が あったよなあ
アカシデだったかい ....
ゆっくりと流した涙を
重ねて作る 水たまり

溜まり過ぎて 川になって
何れ海へと 向かうから

塩辛い理由を
そんな風に 
考えることにした

海の中に浮かぶ 二つの島を
 ....
無理に布団から這い出ると
危険ですよと 独り言
猫のポーズがお決まりの
病を避ける 良き仕草

昔隣のおばちゃんが
倒れていなくなりました
その時知った病名が
大っ嫌いな蜘蛛に似て ....
北風の音で 眠れぬ季節がやって来た
夜の唱は 愉しいかい?
話し掛けようにも 勢いの強い風は
留まること知らず
対流しながら 我の心を 鷲掴んで
空に 飛ばしてしまいそうだと 身構える
 ....
あなたが いなくなった時
静かに 呟いた 一言が
忘れられない

あの人ならば 世の中を
変えてくれるような気が
していた

ただ 奇抜なダケじゃなくて
何か 凄いことを し ....
目に見えないから
余計に 酷くなる

痛い 痛いと
必要以上に 騒ぐ人

ジッと堪える人
的確に 表現する人

それぞれの傷の大きさは
測れないから

比べることなんて ....
笹川流れで頼む昼食
海岸に沿い 歩んで来た二人は
親になること 叶わなかったけれど
ここに 美味しそうな シャケとイクラが
仲良く座っているからね
慰め合うような米粒に敷かれた
彩り豊 ....
膨らむ形に埋め込まれた視覚
影と道に挟まれた新たな縁
機械的な背景に
人道的見地を携えて
脇腹を抑えて走る
痛みも笑いもごた混ぜの
フラフープがくるりと巡る時
思い出すのはメリーゴー ....
淡い空の色は
何時の時も
同じ色合いに非ず

暮れゆく紅色も
始まりの藍色も
揺れる程に 美しい

喩えるように
流れる雲に
我の思いを乗せて

割れた空の隙間に
埋め込 ....
幼い頃 自転車で潜り抜けたのは
大きな世界

低い位置から見上げた大人達は
もっと偉大に思えた

今 こうして 眼下に広がる世界を 眺めるにつけ
登頂した 全ての山と 尾根の流れを  ....
冷凍していると すっかり忘れる存在
熱い鍋の中 洒落た食材達が乱舞する

冷たい豆腐の中に 
隠れたウナギの論争

足先が熱い お前ちょっと出て行け
指先が冷たい お前もう少し こっ ....
シャリなんて シャレこきやがって
誰かの舌打ちが聞こえる町

待つことに疲れて
食欲に憑かれて
そっと唇に運ぶ食材

シャリに載せると トロミを増すの
サーモン

そうだ サー ....
産まれた瞬間から刻まれる印
私で在る証拠
存在感が透明感
薄くなっても
クリスタルは 美しい

煌めくガラス細工
素材が儚げに見えて
軽く観てた
直ぐに 壊れるのだろうと

 ....
寒さに打ち震える なんてのは
きっと 大袈裟だけれども
何らかの 驚き話を 耳にした瞬間
サブイボが立つみたいに
自然に鳥肌めいた空気感を得る季節

コトコトと 煮込みたいの
箱の外 ....
とろとろの眠気を抱いて通り過ぎた芝桜
一枚一枚の花びらが妙に奥ゆかしくて
ふわりと笑えるくらいには近づけぬ
頃合いを見計らい オール片手に君が
ゆっくりと瞳を合わせるように
擦れ違う 揺れ惑 ....
誰かの悪口を言う人は嫌い
唇が歪んで
涙で滲む視界よりも
もっと酷い景色を
雨樋越しに
押し付けられるかのような
不快感が あるから

愚痴っぽく火照った頬に
スコールの粒ひ ....
右か左か迷う道
看板が 曲がってはいないか
平衡感覚は 失われては いないか
自問自答する瞬間は 
何時だって 閉口するだろう

奥歯を噛み締めて
次の弾が来るのを待つ
弾けた姿は ....
空気の膨張する季節には 
おしくらまんじゅうの息苦しさよりも 
少し 穴あきの 心たちの方が 
自由発想を 発送できるのかも

呟いたままで ぎゅうと詰めた餡
本当は 粒揃いの方が お ....
旦那の居ない夜 酒を酌み交わす
相手は自分の頭脳と心と身体と精神

五人に誤認 両手に華を携えて走る
へべれけの道

その先に 千鳥足でしか渡れぬ橋がある
踏み出してみるかい?
渡 ....
昔懐かしい味がやって来る
フライパンの上で踊るポップコーンを
彷彿とさせる

沸騰した湯に 取り出した黄味を入れる
気味の悪さを払拭した闇の中で
何杯も堪能した熱さ

気持ちばかり ....
すべすべの肌に憧れる
色白の美しさは 
太陽光線に ちょっと弱いんです

カモシカのようだけど
食パンをカリリと焼いた時の
耳のような足首を眺めながら
下を向いた日々
舌を巻いたヒ ....
この素材は シルバー? プラチナ?
ゴールドじゃあ ないことは 一目瞭然
色合いを眺めるならば
先ずは 着古した洋服が吊るされている ハンガーの奥まで
一気に回想してみな
その後で 夏に ....
紅葉ツアーのバスに乗ると
初冠雪の地に 連れて行ってくれる

最近じゃあ
いつからが秋なのかが 分からない

飽き飽きするほど 考えたでしょうよ
薄手の長袖の活用法

ゴム手袋で ....
汗を掻きたい
恥よりも 先に
端に寄って持つ菜箸の色ほどには
焦がれている肌を持つ
決して怒らずムみあう

揉み合う、の 間違いではないのか
当初は奮闘した
ギザリとした瞳で
世 ....
藤鈴呼(1080)
タイトル カテゴリ Point 日付
ブラックライトの儚さに自由詩1*18/3/28 22:19
ツリーの魅力自由詩018/3/28 6:38
なんでもパスタ自由詩2*18/3/25 7:18
紅葉花自由詩018/3/24 8:54
炭水化物パレード自由詩1*18/3/23 9:24
ワンモア自由詩4*18/3/22 22:51
近付けば自由詩2*18/3/22 6:55
冬ほたる自由詩3*18/3/16 9:51
眠れぬ夜には 自由詩3*18/3/15 7:35
光の帯自由詩2*18/3/14 10:42
抗いの唱自由詩018/3/9 9:32
痛みは自由詩4*18/3/7 11:20
鮭親子丼自由詩2*18/3/6 9:45
三角自由詩018/3/5 9:16
藤色の空自由詩1*18/3/3 10:29
ジオラマを囲む大人達自由詩4*18/2/26 9:39
鰻-うなぎ-自由詩018/2/23 9:22
シャケのニホヒ自由詩0*18/2/22 9:34
サクラ臀部自由詩3*18/2/21 11:47
クラムチャウダー自由詩1*18/2/16 10:43
長瀞自由詩2*18/2/15 8:13
センブリの目線から自由詩3*18/2/14 8:48
イコライザー自由詩2*18/2/13 10:46
薄皮饅頭自由詩2*18/2/7 16:38
エーデルワイス自由詩3*18/2/3 9:59
コーンスープラーメン自由詩018/1/29 22:29
彼女の髪はキューティクル自由詩018/1/28 11:06
首飾り自由詩2*18/1/26 11:16
あきのゆうぐれ自由詩1*18/1/25 16:04
かんずり自由詩2*18/1/24 8:43

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