雨音から始まって
月の影に夢を見た
風の音がやむ夜に
咲いた色は薄紅で
狂気の朝に狂喜を

最も美しいものは
死後の世界の花束
拒絶の嘘を知って

別離への指切りと
晴れ晴れとし ....
温かい、他界
高い高い

そこに込められた思い

さよなら、さようなら
いまは別の世界へ

さよなら、さようなら
また会えるまで

亡くなることはあっても
無くなるわけじゃない ....
ひとつ、指を折る
 ふたり、目を閉じて
  見えぬ、ものを抱く

夜は、闇を呼ぶ
 いつか、捕まえる
  無縁の、愛を歌う

名を、呼べぬままに
 やがて、時は止まる
  ここの、 ....
願わくは人肌くらいの風に吹かれて
草木の匂いに包まれながら眠りたい

願わくはあなたの体温を感じながら
未来など夢見ないようにしていたい

出会えばやがて別れることも必然と
それでも温も ....
さようなら僕は君を見失う
責任転嫁にも慣れたころに
手を振った君は笑顔だった

さようなら君が僕に告げる
夕方過ぎに飲んだコーヒー
零れた雫なら染みになった

色々なものを急ぎすぎては ....
花が咲く夜に唄は途絶えて
変わらずの奥底に怯えては
憶測の旅が不惑の夢に落つ

目覚めの明かりに眩暈して
水辺の香りに絶えたのは誰
食んだのは震える袖と小指

くるりくるり硝子細工の肌 ....
さぁさ僕らの動物園へ
おいでませおいでませ
野生を放つ夜の楽園へ
今宵はあなたをご招待

ほぅらこちらが入口で
一度入れば出られない
此処では皆がただの獣
おいでませおいでませ

 ....
何も知らないままあなたは 私
ゆっくりと腐食してゆく から
見違えてしまうほどの あなた
優しい気配を蒔いて 贈り物を
落ちた手のひらと ひとつだけ
開いた瞳孔だけ 帰れない時間
私が食べ ....
答えを伝えきれないまま
約束は坂道を下ってゆく
薄桃色したあなたの夢は
風に吹かれて宙を舞った

遥か春はまだ風と歌って
気付かぬままに通り過ぎ
身を置いた生温い空と夜
上り坂がやけに ....
君が泣けばいい君が泣けばいい
きみがないたらいいんだ

はらはらとそれはばらばらと
からからとそしてくらりくらり

ぱたん

僕と泣けばいい僕と泣けばいい
ぼくじゃなくたっていいんだ ....
その腕に抱かれて眠るでしょう
その胸に包まれて眠るでしょう
穏やかな未来の為祈るでしょう
深い愛情のなかで笑うでしょう

知らない道の中で誰かに出会い
長い旅路の果て始まるでしょう
終わ ....
(各連を斜め読みすると幸せになれるかもしれません)


伝言ゲームでサヨナラを
会えない予感に移ろう空と
惚れた腫れたの延々ループ
重ねあいたい心より身体
愛より君の唇を頂戴
どう ....
それはありふれたサヨナラだったから
僕もありがちな言葉でお涙頂戴演舞劇
そんなくたびれたスーツを脱いだなら
もうちょっとくらいは笑えたのかなぁ

通勤電車は満員だから息苦しいらしい
電信電 ....
きみがゆらゆらとおちてくる
そらははらはらとわらってる
ぼくがふらふらとおどったら
つきはきらきらとほほえんだ

みずにぷかぷかとうかんでる
ゆきにすやすやとしずんでる
ぼくはつらつらと ....
あいのうたをうたおう
さみしさをわすれよう
きみのうたをうたおう
いとしさをこのむねに

あいのうたをうたおう
よろこびをかみしめて
きみのうたをうたおう
やさしさをてのひらに

 ....
 左右で異なる色をした君の瞳が好きだった。その目に映る世界は一体どんなものなのだろうかと考えてみるのも好きだった。とても楽しい時間があの時は確かに存在していた気がする。



 いまとなっては ....
声色を憎んで 鮮やかに失えば
月明かりの下 子猫が呼んでる

子守唄を奏で 艶やかな貴女は
あの日に繋いだ その手切り落とす

(さくら さくら) 夜毎に咲くは
(さくら さくら) 赤く ....
空が終わりかけている
月が想いを失っている
星が笑いかけている
罪を思い出している

誰かが腐りかけている
雪に埋もれて眠ってる
明日が来ないと知っている
昨日が終われないでいる
 ....
おちてくるのです
おちてくるのです

きっとあのおそろしいまでのあおが
わたしをおしつぶそうとするのです

うみはあのいろをうつすのです
そしてやがてあかくそまりゆき
まっくらやみとな ....
こんにちはおひさしぶりです
おげんきですかわたしはまだ
あのひからとくにかわりなく
しあわせにくらしております

こんばんはおひさしぶりです
きょうもあつくてたいへんで
それでもつら ....
高層マンションの最上階
は怖いから二階くらいで
見下ろした街の姿は微妙
見上げた空は狭苦しくて

賃貸マンションの低層階
が寂しいから屋上へ昇る
見下ろした街に漂う哀愁
見上げた空に何 ....
哀愁を漂わせるあなたにキスを
し  っ    ん  ラ
げ  て    で  イ
ないていたのかな? そ
表  た      れ
情けない程に言い訳 は
で         ともだち?
 ....
優しさが 爪弾かれるも 泡沫と
      振り向きもせず 貴方は泣いて



  静寂に身を寄せながら 綴りゆく
         独白が刹那 雨音に消ゆ
温もりを重ねあえればそれは優しく愛しい痛み
いたわりが静かに染みて祈るように繰り返す

時々僕を邪魔するこびりついた劣等感と
不意に君を襲う耐え切れない寂しさも

悲しみを乗せた最終電車の ....
雄太(24)
タイトル カテゴリ Point 日付
亡骸を自由詩010/6/15 23:43
他界自由詩010/5/27 23:17
かぞえうた自由詩110/5/6 23:06
人恋語り自由詩110/4/20 0:02
自由詩110/4/14 23:46
紅い意図自由詩008/10/19 22:10
おいでませ自由詩006/8/30 14:17
楽園に行こう自由詩306/8/14 11:27
ふわり自由詩006/5/21 20:11
8mm自由詩206/1/29 21:19
自由詩206/1/18 17:30
春・遥か自由詩006/1/17 15:01
曇りのち雨時々僕自由詩105/12/20 15:58
やさしいうた-Another-自由詩3+05/12/17 12:18
やさしいうた自由詩105/12/16 14:12
オッドアイ或いはヘテロクロミア散文(批評 ...005/8/22 9:35
さくら さくら未詩・独白105/8/18 11:45
継続自由詩405/8/16 15:14
おちてくるのです自由詩305/8/12 9:57
無罪ドキュメント未詩・独白105/8/9 15:45
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ツーツーツー自由詩205/8/1 17:22

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