春・遥か
雄太


(各連を斜め読みすると幸せになれるかもしれません)


伝言ゲームでサヨナラを
会えない予感に移ろう空と
惚れた腫れたの延々ループ
重ねあいたい心より身体
愛より君の唇を頂戴
どうか最期は世界の果てで

言えないんじゃなく言わないんだと
枯葉落ちるのを待ちわびていた
未来よりも残酷な過去へ
もう帰り道すら見つからない
孤独な夢も笑っていたさ

心中穏やかな殺意で満ちる
ただ伝えようとした言葉は嘘で
終わった夜が素敵過ぎたから
また果たせない約束を交わす

はるになったらあえたらいいね
しずかなそらでいっしょにねよう
もうなにもこわがらなくていい
ぼくらのみらいはそこにある
いっしょにわらってすごしていこう


なのにまだ
なのに未だに

終わらない冬に温もりを探してる


自由詩 春・遥か Copyright 雄太 2006-01-17 15:01:00
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