あゝ不思議だ、俺のことばっか考えてると
世界一不幸な奴になった様な気分になる
きっとそうじゃないんだろう?
分かってる
周りを見りゃ俺よりみんな死ぬほど不幸なんだろう?

幸せになるにはど ....
誰にも会いたくなくて
お花の名前の薬を飲みました
溶けて行くのは意識なのか
それとも大嫌いな世界なのか
どちらにせよ、錯覚なんでしょう
本当のわたしはどうしようもないほど
着古した寝巻きを ....
昔の詩人の家を観光していると、5階の窓から青い光が入っている。
綺麗で興味を惹かれて近づいて行くと思ったより窓自体の色は薄くて、ちょうどラムネの瓶の様な浅い緑色。
腰のあたりの位置にある窓だった。 ....
永遠に会えないことを最近知ったんだ
不思議と悲しさは感じなくって
真っ暗な部屋でごうごうと音楽が聞こえてきたような気分になっていた

笑顔があって
潤んだ瞳があって
叫んだ唇があっ ....
あんまり髭が生えないんだけど
エラのとこ、一本だけ生えてた
そしたらついに目の前のしょぼくれた男が
おじさんになってきた事に気付いたんだ

んでもってこのやたら切れるカミソリで剃った瞬間
 ....
謹賀新年って年賀状見ながら
それほどでもねぇよと悪態つくような
年々早くなる時間の中できっと
焦っている自分を認識する

一年は矢のように早いから
矢のように一年を生きなければ
いつのま ....
雨の色は何色だろう
悲しい雨も 嬉しい雨も
同じ色をしているのかな

雨の音はどんな歌だろう
苦しい歌も 楽しい歌も
同じ様に流れてるのかな

雨の体温はどれぐらいだろう
手放した日 ....
吐きそうなぐらいの愛おしさが
懐かしい記憶と一緒に込み上げてきた
もうあの人の顔も思い出せないのに
もういっそ死んでくれと思ってたのに

いつかの日々がヤニのようにこびりついている
いつか ....
どストレートなラブソングを
どストレートなラブソングを
愛してるって言葉も要らなくて
アイラブユーも要らないような
どストレートなラブソングを
どストレートなラブソングを

君の笑顔と君 ....
死は染み込んで染め上げる

焔が舐めたまだら紙のように


あゝ 死を忘るゝな


近しく側にいつもいるのだ

それはあなたと産まれた


あゝ 死を忘るゝな


安ら ....
命 淡雪 散れ、桜
人 夢見て 儚いや
俯くな俯くな 寂しさで
忘れるな忘れるな 皮一枚さ

花 女 紅を差す
欲 男 仇を為す
壊れるな壊れるな 切なさで
忘れるな忘れるな 悲しくな ....
過去というのは時々取り出して

いろんな気持ちで見つめるもので

それはけっして変わらない物でもなく

案外に不確かなあやふやな物

省みて幸せな様に

省みて強くな ....
君がもしもシンデレラなら

うっかり者な僕はガラスの靴を

うっかり落として割ってしまうだろう


君がもしも白雪姫なら

悲観的な僕は涙に溺れて

君の隣で溺死してし ....
吟遊詩人は謡う


戦の空の青さ
豊穣の夕焼け紅の村
稲穂流るる黄金
化生蔓延る夜の闇


吟遊詩人は謡う


みずからに流れる血
営みの鮮烈な肌
俯いた子供の涙
定めを ....
古い洋館 小説家の男ががただ一人
黒い毛の雌猫と静かに暮らしてる
彼女を膝に乗せながら彼は話を書き綴る
ただただ筆の音がする......

ねぇ此れは君の話ですよ
君が世界を旅した話
君 ....
眠りながら彼は
どんどん広がって行く

何処までも広がって行く
つま先や肘の先に物語を
感じながら

彼の夢はみんなの夢
愛するモノたちの夢

石 オクターヴ 水
酸素 退廃 ....
君の事を羨ましく思うのは僕が駄目だと思うからだ


苦しいという単語からひた向きに苦味を味わう忍耐を知る


伸び上がり枝を掴む柔らかな君の指先に咲いた桜


他人(ひと)の事 ....
愛が始まったのはいつでしょう

セックスばかりしていたけれど

どこから愛は始まったのでしょうか

いまいち、わからない

聞けば愛というものは

純粋に崇高らしいので  ....
自分の弱さを知って
人の汚さを知って

大人には自然になれると思ってた

先行きに恐れを抱いて
願いの遠さに気づいて

認めること簡単だと思ってた


今 僕から大人 ....
生きる事は死の待ちぼうけ

なんて誰かがいうらしいけれど

せっかく80年ぐらい時間があるのだから

せめてお茶とか

せめてお菓子だとか

用意してにやにやと

いつでも来い ....
それはちょうど隠された腕が

きらきらとした素肌になる頃で

大切な宝物を見つけたなんて

幸せな気持ちになった日のことです


しづかに汗ばむその手のひらを

そっと ....
あのさぁ

ひどく個人的なんだけど

僕が最近思っている事がある

君の糸を僕にくれ

強く結んで離さないから

君は毎日笑ってろ
愛情を裏返すと

憎しみに変わるという

それはよく聞く常套句

けれども。

憎しみを表返すと

愛情に変わるとは

何故かとんと聞いた事がない
今日は静かな夜ですね
冷蔵庫がぶぅーんぶぅーん
小さく小さく口ずさむ
一人っきりでいるのです

今日は静かな夜なんです
冷たい鉄がそとを走って
狂った様に競っている
ここは一つの楽園で ....
深い森の真っ暗闇に

一人の男が佇んでいる

男の視線は何処かをさ迷い

落ち着きの無い様子だった

なんにもなんにもまったくない

ないないことすらないような
 ....
街灯もない夜の海でいまさら月が明るい事に気づいた


霞む夜バイクに乗ってただ泳ぐ息継ぎ代わり歌を歌って


一人きりなんてほんとに当たり前凍える指はそのままでいい


クズで ....
こんな怒りを抱きながら

僕は笑って生きるのか

生まれたこの子を抱きながら

そっぽに首ふり生きるのか

太りだしたその子が腕の中で
くへくへ泣きながら暴れている
見ているひとの ....
涙のかわりに雨はふる

涙のかわりに雨はふる

傘を差し出すひとの手を

断るたびに雨はふるんだ
雨の音(28)
タイトル カテゴリ Point 日付
幸せになりたい自由詩022/6/18 1:21
ハルシオン自由詩022/6/18 1:15
夢日記自由詩022/6/18 1:11
追いかけてきたと思ったらとんでもねー速度で遠ざかっていった過 ...自由詩219/11/18 5:49
生えた。自由詩019/1/2 0:29
そんなに謹賀でも無い新年。自由詩019/1/2 0:19
雨色自由詩318/4/9 1:01
愛する人を無くしたのなら 自由詩117/8/7 12:40
ラブソング自由詩216/12/16 18:12
memento mori.自由詩115/5/30 9:51
忘れるな自由詩215/5/26 1:15
症例:回帰の病自由詩314/12/15 14:17
王子様にはなれない。自由詩214/12/13 0:34
吟遊詩人自由詩214/12/11 4:02
小説家と黒猫。自由詩3*14/11/10 4:22
夢見る宇宙自由詩214/2/22 3:09
ショートソング2短歌113/10/20 8:26
心を受け入れろと言われてもさ。自由詩113/10/20 8:19
大人に成る、大人に生る。自由詩113/10/20 8:08
上客接待自由詩813/10/17 15:13
夏の前日自由詩313/10/13 15:01
ちからわざ自由詩113/10/10 3:48
パラドックス自由詩213/10/9 4:07
静かな夜自由詩613/10/9 4:02
「wrong memory」自由詩113/10/2 6:17
ショートソング 1短歌413/10/2 6:13
その子は僕に似た声でくへくへと泣くのさ自由詩113/10/1 17:06
自由詩413/10/1 16:27

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