その子は僕に似た声でくへくへと泣くのさ
雨の音

こんな怒りを抱きながら

僕は笑って生きるのか

生まれたこの子を抱きながら

そっぽに首ふり生きるのか

太りだしたその子が腕の中で
くへくへ泣きながら暴れている
見ているひとの目が気になるから
必死になって
あばあばとあやしてあやして
そのままあくまでその子を
必死になって
見ないようにしながら
ただただ
途方にくれているんだ






自由詩 その子は僕に似た声でくへくへと泣くのさ Copyright 雨の音 2013-10-01 17:06:11
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