夏の前日
雨の音

それはちょうど隠された腕が

きらきらとした素肌になる頃で

大切な宝物を見つけたなんて

幸せな気持ちになった日のことです


しづかに汗ばむその手のひらを

そっと力強く握った歓びと

いつかするりと手放す予感の

切なさに泣きたくなった日のことです


自由詩 夏の前日 Copyright 雨の音 2013-10-13 15:01:42
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