加茂川に映りたる桜のベルト
狭い部屋千本桜見える窓
次に逢う日まで桜よ咲いていて
熱気球溺死しそうな花の海
街中の鳩時計鳴る花朧
堕天使の血を吸いあげて咲く桜
ランドセル揺らし駆ける子花盛り
我思う、ゆえに我あり花明り
寄りかかれるのが桜の木しかない
桜まじ面接官の背後より
ため息の缶詰積むや桜の夜
花盛りワルツにのって踊る猫
猫の恋あれは影武者だったのか
撃鉄を起こしたままの猫の恋
くしゃくしゃの婚姻届猫の恋
モザイクの入るコメディ猫の恋
綱引きのパントマイムや猫の恋
プードルの風船が割れ帰る孫
猫の恋カラダの軸を真っ直ぐに
猫の恋脳が束ねた結果でも
瞳孔を大きく開き猫の恋
失った左目で見る猫の恋
また尻尾短くなった猫の恋
猫の恋企業秘密が聞こえてる
お遍路を巡るセグウェイ猫の恋
デジタルの時計がゾロ目猫の恋
猫の恋一行だけのエアメール
猫の恋森進一かそれ以上
猫の恋背中の翼には触れぬ
猫の恋たった1日あればいい
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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