恋愛ものの映画を、
切ない心で見ているのは、
この二人は結ばれないと
知っていたから。
....
頼りなく緩やかに
指し示した指先から
また、ひとつ
こぼれ落ちる
まるで
時間をかけて ....
関節がニチリと僕をわらう冬
もう、コートは脱げなくなった
ぎゃはぎゃは、あたしは液体をば ....
・・・なんで覆い隠しているんだろう
若かった頃
まだ色んな事に縛られないでいれた頃
....
波が、体をおして来る
水の体でおしてくる
だからぼくらもおしかえす。
でもまた波がおし返す
....
からだよ、もすこし待つんだよ
あしたにはスーパーマーケットへ行って
トマトを買ってくるからね ....
金あからむ茶碗のおと
....
夜はすこしだけやさしくなる
引っ掻いただけで感傷
{引用=君の目に 星が浮かんで 流 ....
私が疲れたら、
君はそっと
支えてくれるね。
そしてちょっと、
心配してくれるね。
....
本屋で映画の本を買っていく。
映画を買う時間は僕は勉強する。
いろいろな人と街を作る。
僕はそ ....
河原町ジュリーの噂
子から子へ
語り継がれる都伝説
やつは
全てを
知っている
そして
全てを
教えてくれる
赤は全てを覆う虹の色
....
淡い
花の色のように
でも
美しく
確かに
たくさんの ありがとう
を
経験しまし ....
{引用=
咲く花の魂を抱きしめても
萌ゆる幸せは月光のように
透きとおってしまう ....
「言葉」を書いてはいけない。
そう聞いたとき、私が一番恐れていたことが、今、起きてしまった。
....
はじめまして うさぎ
大きなうさぎ
隠れ家のうたげまで
丸いしっぽを振ってさ
顔と変わらない ....
紅茶に毒を入れて飲んでみよう
そんなことをずっと考えていたら
いつの間にか法律が変わっていて
....
犬に筍でぶん殴られて僕は死んだ
そんな馬鹿げた話があるかと思った
そしたらフランス人が200人や ....
カゴの中の鳥は、ありがとうって言ってるのかな。
だいすきだよって、想ってるのかな。
肩から肩 ....
)鳥が叫んでいた、音楽の道。(僕はその先に小屋があって、小屋はビルの一階になっていることを知っている ....
忙しそうに歩いてる人は、忙しいんだろうね。
カメラをいろんなとこに向けてる人がいた。楽しいんだ ....
覗き込んだら 電脳朧月
深夜のコーヒー もう何杯目だろう
君のすべてを零と壱に分解して
新 ....
口ぶえは
水色の日だまり
悲しみは
春の日差し
君のリップで
白く ....
テーブルから見るベランダに、橙に光る高速道路の景色はあった
白く、薄い、カーテンから透ける橙の ....
低いビルのレモン色の入口に
革ジャンにジーンズの女がたっている
マッサージどですか、
....
ふれるめがねが社会を科学
まるでおっきな象さんみたい
腹ばいになって日々開拓
....
学生たちが
そこここに円くあつまって
華やいでいる
どうしたら
あんなふうに笑えただろう
....
おはようの前に
貴女はもう起きていて
いただきますの前までに
ご飯を完成させている
いってき ....
埃の舞うなかで
それを吸い込んでしまうのは
致し方ないことだろう
それ故に
汚れていくのは
....
死んでお詫びをします
そういって飛び降りた
卒業式で
大好きな学校、というべきところを
大嫌 ....
強く濃い香りは輪郭を惑わす
花はいつしか萎れ
風に吹かれて散っていく
抜け落ちた髪の毛を誰 ....
魚を丸ごと
皮も内臓もぜんぶ食べた
それは
ゆうべのことだ
目覚めると
私の骨が泳 ....
満月に映える団地の鉄格子 その荘厳さバスティーユにも似て
百幾の魂を吸う土の上 色鮮やかに ....
見失った点滅信号に、今日五回目の舌打ち
僕らはきっと、過呼吸を強いられている。
戻る戻らないの選 ....
戦争で死ぬのと
事故で死ぬのと
どっちが正しいかと
清々しい顔で彼は言い放ち
自殺した
....
{画像=071224181905.jpg}
見送る駅のプラットホーム、
走り出す京浜東北線。
....
桜が散る頃には君を忘れるだろうか
君の薬指に光ってた指輪が
もはや自分とお揃いでなかったこと ....
昼下がりの教室が好きだ
土曜日、テスト終了後のちょっとした時間
つかのま開放されたような空気 ....
トンネ 暇
では ル内 渋 ....
080328
グライダーのように
空中ブランコのよう ....
公用車で県東部から県北部へ
ロングドライブ
昼下がりの街道は
ストレスもなく流れて
....
世界にはトートロジーがあふれている
僕が孤独を選んだ日
君は化粧 ....
まわりに感謝しろとか言うけれど
まわりをリスペクトしろのほうがいい
そのほうが
ま ....
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