ぼくが温めていたのは
翡翠色でつむじ曲がりの卵
アイスクリームにはボートを浮かべ
溺れるふりして幽霊女とキスをする
ポケットに隠した一人分の蠍をひらり
素顔の道化師に変えてご覧に入れまし ....
バラバラに爆破された公衆電話みたいなかんじ
矢をつがえる
ヴェールを被った石膏
骨みたいな木

*

どうでもよくてうつくしい重力

*

この陳腐な悲劇は僕だけのものさ
「君 ....
空には雲が敷き詰められて

もうすぐ雨が降りそうな気配


薄暗い町の電灯がいつも以上に

僕の寂しい心に似合う


嘆くことに慣れて 僕ら

ごまかし続けてきた心 置き去り
 ....
移り変わることに
名前をつけよう
わたしの町と君の町の名前のように

嘘を躊躇なくつこうよ
澄ました顔して泥を食いたい
悔いたくないの
どうせ苦しむのなら

今からどこ ....
この時期になると
日本中あちこちで
ある花火大会

君と行った初めての
花火大会を思い出すよ

君の喜ぶ顔が見たくて
内緒で始発の電車に乗って
場所取りに行った
山下公園の特等席に ....
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない

その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから

その石には角が無い ずっと転がってきたから

僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
 ....
古池にサメを放つ あなたとわたしの違いは何だ

あなたはいくつも毛糸を編んだ

わたしはひとつの道を歩んだ

そしてあなたはその時言うんだ


正しいやり方はひとつじゃないし

汚いやり口も時には ....
くそさびしい夜だ

痛かったやろ

こわばったやろ

目どこ見たら

わからんようなったやろ

胸こげたやろ

ゆびさきしびれたやろ

息あさくなったやろ

そんなじぶ ....
特技の欄には「気づかないふりをすること」
きっと今感じてるよりもっと
いつも何かに傷ついてるから

たまねぎのノンオイルドレッシングが
わたしの喉をつたって
ああ
わたしの嫌いな ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
結婚してよのビームを飛ばしみんな逃げてく四十路前 テラスハウスに入れてやろうか 貧乳
なんて哀しい
言葉

貧乳
なんてつらい
現実

あたい、ひょっとして
このままなの?
そんなイヤな予感
がし始めたのは
中学2年の夏
オケケはもう
ボーボーなのに
 ....
ドーバーの霧から、アンプラグド
見渡す霧の奥 彼方まで 異国の大陸まで 世界中まで

くるりと打つ あの音を鳴らす 手の先の分身
発祥の地 DNAしか成せない 芸術の一角 センス

その国 ....
     雪がふる雪がふる
     音もなくふりつもる
     蝉たちは土の中
     耳を傾け夏をまつ
     あの日の麦わら帽子は
     いまも埋もれてい ....
弾け過ぎた花びらの具合
あっち ひらひら
こっちへ ひらら

数えるのも 面倒になった
桃色の花びらは
空中で 踊る

青空に映えれば 最高の存在
山 滝 空気の色合いまで
感じら ....
この道路をどんどんとばして
海へつづく道が見えてきたなら
空のカモメに聞いてみよう
あなたの故郷どこなのさ
私は帰る場所もなく
あってもそれは感じられず
この世界の中でひとりぼっち
どこ ....
耳から風を贈る 一致した音楽
気分と手を繋ぐ

瞬間の持続 幸あふる

気性と天気の反比例の線を膨らます努力を
楽しむ 年輪を重ね愉しむ

刹那の点線を歩んでゆく 増す増す幸こゆく
 ....
キャバ嬢に俺の作品プレゼント ヤフオクに出て妻が落札 冬林檎北斗七星ひとつ持ち玩具のごとく終列車に乗る 今年また七草粥を一気飲み      ときはきた
     木々は熟し芽吹きを待つ
     凍る大地のなかで
     目覚めたる巳
     いのちを包みしものなれば
     巳は脱皮する
     ....
生きていてくれて
ありがとう

生きさせてくれて
ありがとう

呼吸させてくれて
ありがとう

食べさせてくれて
ありがとう

感謝とは
その事実を
全身全霊で
受け入れ ....
シクラメン曇りガラスの向こうから微笑み返す師走の窓辺

気づいてよヤドリギの下に立つ私キスして欲しいなんて言えない

雪の降る聖なる夜に祝福をポインセチアの火よ燃え続けて

凛とした清楚な ....
ただそこに在る 思考より感情を含む空気
色だけ覗けば 桜を待つ橙色 生命の明るい炎

窓を邪魔とも云わず 柔らかく射して来る ここへ来る

四季がまた美しく溶け出す マーブルにキラメキを添え ....
冬をついばむ
くちばし

幼い蕾が
羽ばたく季節の夢をみている
今はまだ色を持たずに

たくさんのおみくじが
今年の枝に結ばれて
羽ばたく明日を待っている

少し前まで
小さな ....
ピノキオ彫って仏像にする 退屈だった時間が色づいて
巡り廻った絆に毒を吐いた

失われたときに
やっと価値が発生する世界なんて
大切にする意味があるのかな


君が眠る方角に
いつだって星を放ってる
 ....
すっげえ詩をよんだら

かきたいとおもったり
かけないとおもったり
それほどでもないとおもおうとしたり
でもさ

やっぱり

すっげえ詩ってあるんだよね
自分が ごまかせないほど
 ....
キダタカシさんのおすすめリスト(478)
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銀河の鳥- 梅昆布茶自由詩1013-8-4
古池にサメを放つ- 北大路京 ...自由詩513-8-4
違いは何だ- 中村 く ...自由詩2*13-8-4
くそさびしい夜- 吉岡ペペ ...自由詩1013-8-3
気づき傷つきコンテニュー- かの自由詩213-8-3
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
結婚してよのビームを飛ばしみんな逃げてく四十路前【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...113-8-3
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