冷蔵庫の中で
  鶏卵の形状はときに難解だ
  それは石油や民主主義やマックブックが難解であるのと
  何ら遜色ない次元での難解さ



  女は夜、井戸で桶に水を汲み
  ....
頭の悪そうな男女が
やりたいままにやって
子供が出来た場合
子供ひとりにつき5000万円の
税を徴収するという
妊娠税法案が
国会を通過する見通しとなった
特に目立った抗議行動も見られな ....
秋寒し胸の谷間のラビリンス 修学旅行に行かずアメンボ捕りに来ている 貴方の祖父は画家
貴方の父も母も阿蘇山を駆け上がる 馬の姿を描いていた
貴方の弟も絵をふすまに残していた

 でも貴方は描かない

 すぐに脱いでさしあげるのに

 私のささやかな夢の ....
紺色に遠い夜空
白い月が明るく浮かんで来る
私の頭のなかには
とりとめのない考えが
浮かんでは消える

いま 空を歩いているところ
降りしきる雨のなかに
いつかの
或いは未来の
遠 ....
そう、悪くない毎日。

長電話をたまに。

時々朝までファミレス。

4月からは昇進。

晴れた日はドライブ。

山の上は星もきれい。



そう、悪くない毎日 ....
今日は静かな夜ですね
冷蔵庫がぶぅーんぶぅーん
小さく小さく口ずさむ
一人っきりでいるのです

今日は静かな夜なんです
冷たい鉄がそとを走って
狂った様に競っている
ここは一つの楽園で ....
ぼくという詩は読者を必要としない
読む人の責任において新しい意味が生まれていくのだ
ぼくが発する言葉は
読む人として在るぼくの責任において生まれた
新しい意味なのだ

必要とすることなく
 ....
初めて貰った時は戸惑いました

「何かしら言わなくては」という責任感で
僕の肌にまとわる空気が ぴしゃり と音を立てて緊張したのを覚えています。

何時も胎の底に すとん と落ちて気分をなだ ....
川の畔の土手に腰掛け  
考える人、のポーズを取る私を  
周囲で風に揺られる{ルビ秋桜=コスモス}の花も  
飼主に引かれ、小道を従いてゆく犬も  
みんな秋の琥珀の黄昏に包まれて    
 ....
カヤックに乗せられし犬水の秋 やぎ座の流星群を
サーフボードにしてる
うさぎにさらわれた
君を迎えに行こう
夏休みの自由研究
ペットボトルロケットで
今すぐ月を目指すのだ
離陸直前 スリーツーワン
未知の世界
子 ....
ギャロップ ギャロップ
地表は斜めのフォックストロット
朝陽にふくらむ窓や壁
影の行方を振り向きもせず


半分の虹
速い夜
河岸はふたつ
遠い橋


冬のさな ....
 季節の ものがたり
 訪れる ひき潮の音のすでに秋


{引用=
「「 髪をきるように
   ばっさりと 一つの季節は終わり
   ここに、誰もいなくなって
   それでも 次の遊子 ....
時速60kmで闇の道を切り開いていく
光のはさみ
僕のはスズキだけど もしこれがスバルなら
僕だけの天の川を描くプレアデスになる

毎日同じ動作を繰り返す人工衛星の群れを引き離して
このま ....
あなたが紡ぐ
ありきたりな言葉が嫌い
もっと特別な文法で
誰にもわからない表現で
存在しない擬音語で
わたしをがんじがらめにして
二人だけの秘密になるから
大切に育てていこうよ
ひっそ ....
ネタバレを 先に見ないと 意味不明 まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
 ....
8月の蒸し暑い夕暮れ
稲光の後で沛雨は
ひとしきり降り
気温は一気に下がった

琺瑯引きの洗面器が並ぶ廊下に
クレゾール液が匂い
雨が匂い
旅人は
青色のベンチに
座り込み
砂漠 ....
秋のまん中で
道に迷って
帰り道

自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく


ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ....
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
宵闇や火星から来し火星人 くちづけが月を隠している 下ネタを言えず息ができない ハンドクリームを買いました。

白くてとろりとした液は、

青いラベンダーの香りでした。

波で洗われたガラスのようにぼんやりと光る、

この手であなたに触れたいと思いました。
 ....
描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
雨にぬれたらあたたまって欲しい

冷えると風邪になりやすいから

ショウガを買っておうちで擦って

あつい紅茶に入れて欲しい

ハチミツなんかも入れかき混ぜて

あせらずねむらず自 ....
雨だれの音がする
ポトンと細い音と
ポトンと太い音が
落ちては弾け飛ぶ
耳元で囁く雨音よ
奏でよセレナーデ

雨だれの音を聴く
雨だれの音は虹色
耳を凝らし聴く度
七音音階に交 ....
歳下が熟女と呼ばれている
キダタカシさんのおすすめリスト(478)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
難解さ- 草野春心自由詩613-10-10
妊娠税- 花形新次自由詩613-10-9
秋寒し胸の谷間のラビリンス- 北大路京 ...俳句413-10-9
修学旅行に行かずアメンボ捕りに来ている- 北大路京 ...自由詩313-10-9
芸術家と結婚する- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-10-9
飛行船- 宮岡絵美自由詩613-10-9
そう、悪くない毎日。- 永乃ゆち自由詩5*13-10-9
静かな夜- 雨の音自由詩613-10-9
言葉が生まれるとき- 七尾きよ ...自由詩3*13-10-9
幼馴染- 薬堂氷太自由詩313-10-8
はじまりの日- 服部 剛自由詩1213-10-8
カヤックに乗せられし犬水の秋- 北大路京 ...俳句213-10-8
月へ駆けろ- サトウチ ...自由詩4*13-10-8
ひとつ_足音- 木立 悟自由詩313-10-8
みなもの月- 月乃助自由詩813-10-8
- Neutral自由詩613-10-7
あいことば- サトウチ ...自由詩2*13-10-7
謎が謎を呼ぶ超大作- Neutral川柳313-10-7
まっすぐ- そらの珊 ...自由詩20+*13-10-7
黄昏- まんぼう ...自由詩213-10-7
帰り道- 佐東自由詩713-10-6
赤いスカーフ- Lucy自由詩27*13-10-6
宵闇や火星から来し火星人- 北大路京 ...俳句413-10-6
くちづけが月を隠している- 北大路京 ...自由詩613-10-6
下ネタを言えず息ができない- 北大路京 ...自由詩513-10-6
とろり。- 時子自由詩413-10-6
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
雨にぬれたら- 吉岡ペペ ...自由詩913-10-5
気まぐれな雨だれ・・・- tamami自由詩413-10-5
歳下が熟女と呼ばれている- 北大路京 ...自由詩813-10-5

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