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夏をたたむ
両手でしわをのばし
ていねいに
色濃い影をおとした夏も
洗濯され、たたまれると
頼りないほど薄っぺらだ
....
薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
潮の香りと眠りの匂い
拾った貝に耳をあてれば
なつかしいひとの声
「元気かい」
....
それは声にだした途端
ひび割れ砕け散る
鎖のようにつなぐもの
絡まる蔦のように
知らずに互いを
縛 ....
秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ
かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ
疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
あなたが泣くのなら
そのとなりで
わたしも
黙って泣こう
そう思わずに
い ....
いろんな恋の末に
じゃがいもが
えらんだ相手は
いつも隣りにいた
にんじんで
....
キラキラと瞬くことが仕事です三日月の右やや斜めした
眠れずに消炭色にそまるきみ金平糖を抱きしめながら
星のない夜に星を数えています流れる星を貼りつけな ....
日に焼けて今日が傾き茹るころ彼方ひがしに浮くしゃぼん玉
ため息の踏み切り渡った向こうがわ夕日に染まるひぐらしの声
たそがれを薄く流してくるりと巻いてフラ ....
雪がふる雪がふる
音もなくふりつもる
蝉たちは土の中
耳を傾け夏をまつ
あの日の麦わら帽子は
いまも埋もれてい ....
ときはきた
木々は熟し芽吹きを待つ
凍る大地のなかで
目覚めたる巳
いのちを包みしものなれば
巳は脱皮する
....
ため息ついたってかわらない
いまある現状は
過去のわたしがつくったもの
引き受けよう
じぶんがつくったものならば
....
ぴんとはりつめた
そらのした
つめたいかぜが耳をなで
にぎりしめた指先が
ポケットのなかでかじかむ
....
かぜは冷たく
日のひかりも少ない中で
みどりの葉を増やしつづける
寒さがやわらぐころ
真白き花を咲かせるだろう
....
家に帰り寄り添うように暖をとる
鳩たちをベランダから追い払う
スーパーで半額と札の貼られた
フライ ....
キダタカシさんの石田とわさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ながい夏
-
石田とわ
自由詩
21*
13-10-12
鈍色のひかり
-
石田とわ
自由詩
16*
13-10-1
ふたり
-
石田とわ
自由詩
13*
13-9-29
Love_letter
-
石田とわ
短歌
13*
13-9-27
思わずにいられない
-
石田とわ
自由詩
11*
13-9-22
恋
-
石田とわ
自由詩
13*
13-9-22
星のみた夢
-
石田とわ
短歌
11*
13-9-18
雫色のたそがれに
-
石田とわ
短歌
11*
13-9-5
蝉たちの子守唄
-
石田とわ
自由詩
13*
13-1-10
巳の目覚め
-
石田とわ
自由詩
4*
13-1-7
これから
-
石田とわ
自由詩
7*
13-1-4
そらとホームとはじまりと
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石田とわ
自由詩
13*
13-1-2
春を待つ苺
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石田とわ
自由詩
5*
12-12-31
鳩と半額セールとクリスマス
-
石田とわ
自由詩
7*
12-12-24
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