さみしくたって
あいたくたってねぇ
きみのうたを
きいてたら
まるであした
あえるんじゃないかって
もしかしたら
もしかしたらって
ちょっと
ほーんの
ちょっと
だけ
うふふっ ....
海まで歩いて五分
日当り良好の
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる
そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた
....
だって、そうだったって
立って、立ち上がって、
立ち上がっても
手だって
ふくれあがって、
かたくなって
頭だって、頑なで
手伝ったって、そうだったって。 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている
怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
ホーケイホッキョコカコク
あ、間違えた
くそー、うまく言えないぞ
もう一度
ホーケイホッコホカコク
ダア、全然ダメだ
口回んない
ホーケイチョットカオダス
ぬあー、意味変わって ....
夜たちと
あなたのことを考えていて
朝がきても
あなたのことを考えていた
世界は朝で
わたしは光の這う床に座り
あなたのことを考えていた
あなたの髪の毛や
皮膚や音を
....
私がこうして何かを書けば
あなたは“それ”を読んでくれる。
きっと、そんなに面白くもない
たぶん、どちらかっていうとつまんない
口語体が多い“それ”を
いつか ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす
帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
離れないのです
鼓膜から脳の髄まで焼き付いて
離れないのです
母無き子の嘆く声
消えないのです
あの小さな幼子の
必死でわたしの袖を手繰る感覚が
....
I wish my wish I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように
I wish my wish I wish my wish
幼い子供たちが ....
大海原は苦手だ
小さな滝壺を庭にしてひっそり暮らした
時々、「見晴らし岩」に座り、遠くを眺めた。
渡り鳥のような大空は苦手だ
見捨てられた小さな神社が裏庭だった
時々、「千年杉」の枝から ....
晩飯は王将にしよと詠んだら餃子ぐらいはタダにならぬか
武者ガンのビームナギナタ振り回す彼女のことはもう忘れなよ
法則を聞いてみる
雲のうえに
青空に
ひかりに
法則を
発見せずに
決めつけずに
雲のうえに
青空に
ひかりに聞いてみる
市電がとおる
....
家に帰り寄り添うように暖をとる
鳩たちをベランダから追い払う
スーパーで半額と札の貼られた
フライ ....
愛しているとつたえようと
ことばをさがして それをやめた
瞳は光にとまどうでしょう
あなたがふりそそいでいる
森は深く
水は冷たい
霧のように時が晴れる
すれ違っても
出会えなくて ....
特別に憧れる
選ばれたものに憧れる
平凡を嫌う
一般の中にあるものを嫌う
独特に憧れる
「個」という意味を知っている人に憧れる
普通を嫌う
皆と同じで安心する ....
弱音をわざわざ
あなたの前で吐いてしまうのはなぜ?
きっとね
甘えているんだよね。
それがわかっているものだから
甘えたくないって
可愛げなく、距離 ....
指で伝える言葉は
私のほんとうの想い
だけど
嘘もほんとうも
ほんとはないの
書ききれない想いまで
伝えたいけど
真っ暗な空に放つ
星よ知ってくれと
そんな想いがとびかって
....
いつもとっても自分を限定しないんで欲しいんだ
つかの間の優しさだって信じて欲しいんだ
不毛を嘆くまえにかんがえて欲しいんだ
あなた自身が井戸だってこと
ぼくはいつもあなたに勇気付けられ ....
よくばりになると
しあわせは逃げていく
くらべると
しあわせは逃げていく
おいかけると
しあわせは逃げていく
手の届かない
遠いところへ
逃げていってしまったと
思っていたら
....
月はあなたのように
影をしたがえて夜を照らす
夜はあなたのように昼をしたがえて
星のもとに戻す
愛は醸成された悲しみの塊で
いつもその貌を変える
僕の道程は幅広く豊かで優しい表 ....
一番目のゆず 丸いまま
二番目のゆず ひびはいる
三番 はんぶん
四で くずれ
一番最後はしわしわだ
みんな自分がかわいかろ
ゆずはしぼりとられて
知らん顔
冬至の ....
あー あー きこえますかー
こちら、地球です
地球です
けっきょく滅亡はしませんでした
とくにおっきな変化もありません
いつもの日常でしたー
....
メロディーは まばたきに似て
吐く息は 山をさまよう霧に変わり
心のきらめきは 星よりも激しく燃える
遠く町の灯火が やさしい
やがて静かな会話がはじまり
凍りつく 寒気 ....
雨が街を一斉に叩く音で目が覚める
億劫な、暗い灰色の朝に
独り、目をこすりながら時計を見た。
午前5時半。
雨が降ったって
雪が降ったって
強風に煽られて
....
梳る 黒髪は 細き肩 無でるよに
弱き陽の 冬の朝 逆光に 鮮やかし
過ぎし日よ 今も尚 忘れじの 君が影
流れ行く もの全て 掌に 握りたる
砂のよに 音も無く 喪われ ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は
だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように
誰かに
だまされ ....
音楽は砕けて消えていく
声はいつまでも波にくるまれている
もし、いま言葉に頼るのなら
ぼくは、何を伝えただろうか
愛は不在通知の裏側で踊る
あなたへの距離をどうして消し去れる
音楽はい ....
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか
僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに
僕の言葉は
発音した瞬間 ....
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