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独りだけの世界・・・
それはとても狭くて果てしなく広い世界だ
それは和やかな静けさに溢れている
ふと湧き出す感情は【愛】のテーマ
だが敢えて【恋】に触れてみる。
たまには【恋】につい ....
大人になって良かったことは、
お酒に逃げられるようになったこと。
ただ、私はかっこいいお酒の飲み方なんて知らないから、
お婆ちゃんが送ってくれたキュウリにきつく塩をきかせて、
それをつまみ ....
カラスが秋をたべていた
山のぶどうをたべていた
私をみても驚かず
驚く私をみつめてた
秋風つめたく
カラスの背を撫でて
なぜか私が
身震いをする
ぶどう色した
秋をやきつ ....
ー叫ー
どうせ届かないと
諦めて泣くよりは
誰かにつたわると
信じて叫びます
ー呼ー
君が僕を
不要だと言うなら
僕は喜んで
僕を捨てよう
代わりにあいつを ....
言葉にしたら
半端になってしまいそうで
わたしは2、3日考えて
「言葉に出来ない、」
という言葉にしました
それで満足できるほど
大人でもないけれど
さらに探求す ....
何もすることもない
ひどく疲れ切っている この 人生
ペヤングを 開け 僕は食べていた
そして 考えていた 無意味な自分の存在について
詩を書く時間以外は何も約束されてはい ....
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る
日差しが強いほど
濃い影が地面に宿る
陽のあたる場所にも
賞賛や成功の裏にも
濃く宿る苦悩があるだろう
暗闇の中では
手元の灯りを頼りに進むほかはない
苦悩の闇の中では
....
いつか星のきれいな夜にきみと東のそらをながめていた
銀河のはしっこから星がもれおちてきて山の斜面に
まるでとつぜん咲いた花のように青く白くちりこぼれた
星のかけらを幾片かぼくらはポケットに ....
口裂け女の胸を揉んで逃げた
いろいろとさみしくてキリンでいる
長く続く青春にいる
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
石ころのように
蹴飛ばされた
君の命が
川の流れに
ぼしゃりと飛び込み
揺らめく水の底を
ゆっくりと転がって
手の届かない
透明な棺桶の奥から
空を見上げ ....
善人では達成できないことがある
後ろめたさがあるから投げ出せない
許して欲しいとは思わない
いまは辿り着きたいから
ため息ひとつ、に
ざわりと肌が蒼くなる
胸のあたり
寄り添っていたものは
事も無げに剥がされて
冬晴れに干された
枯葉みたいに宙を舞う
振り返って見えるもの
そ ....
雨にとけてしまいそうなウチ
それでも傘に入れてくれるん?
いっしょに流されてくれるん?
闇に揺らめく蝋燭の火をじっとみつめて
僕は問う
――どうすれば夢は叶う?
ふいに背後を行き過ぎる謎の影は
声無き声で囁いた
――その階段を一つずつ上るのみさ
....
1 青淵
朝霧を裂いて中空の鉄橋を渡る
電車に積み込まれた多くの人は
もう知らないだろうけれど
遙かに下を流れているこの川に
大勢の人が落ちた
所々にある澱んだ淵に
もぐった ....
遠い日
私をすこやかに育てなおしてくれた人よ
今
あなたの真似事をしています
背負ってしまった陰を呑み込んで
人知れず水鳥の如く足掻きながら
あなたは
微笑むことを忘れません ....
昼夜が逆転してしまう
人波の中で
わたしは1人ではなく
たったの独りなのだと
知りました
隣の部屋には
毎晩アコギを手にする音痴さんがいて
毎晩薄い壁の向こうで泣いているの
「 ....
あなたが泣くのなら
そのとなりで
わたしも
黙って泣こう
そう思わずに
い ....
いろんな恋の末に
じゃがいもが
えらんだ相手は
いつも隣りにいた
にんじんで
....
それでも僕は
また君に恋をする
息をするように自然に
なぜという疑問も
どうしてという狂おしさも
君の瞳の輝きの前では色褪せる
穏やかな静寂
あの満月の鼓動まで聞こえてきそう ....
まったくかまわないよ
世界が
思ったのと違ってても
新聞をめくると
新聞のにおいがする
あなたをめくると
あなたのあじがわかる
あなたがもし
いなかったら
かまうけど
ねじられた
つぼみは
夜のさざなみに
ゆるゆると洗われて
空が
ほんのりあけるころ
星の形に開きます
命、うすむらさきに笑ってる
私の心も
ほどけてゆきました
一筆書きで行けるとこまで行くつもりの眼をしている
雪だるまは旅に出たことにしました
彼女が突然
夜食にゆで卵を食べたいと云って
卵をふたつゆでた。
寝そべって
二人でひとつずつ食べながら、
話をする。
彼女には卵の黄身になってくれたら
僕は白身になって君を包みたいと ....
それから
すべての君の中から僕のすべてがいなくなってしまえばいい
それから
ふつうになにげに生きてゆく
それから
今日はやたらと月がきれいに見える
とかは気のせいで
ふつうに ....
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