すべてのおすすめ
ぼくも夏毛になりましたって そんなアホな
暑中お見舞い申し上げます たま
雨の日はほら
また寝ぐせがついてる犬のひげにアイロン だめかしら
どしゃぶりの雨の中しつこく猫をさがす犬 ....
愛と真実
真実を見ず欲望のままごきげんで夢を作りて安らかに寝る
戦いてやまずころぶとも真実と愛のためには身を洗わんと
正義愛多くの言葉ありあるともひとつの源神より出づると
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て
ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと
炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に
初音ミク ....
七人のこびとは元は八人で現在一人行方不明で
豆の木が大空高く伸びたけどただ伸びただけ雲乗れねぇし
あなただけ映していたいいつまでも私は鏡あなたの鏡
白鳥になったとはいえ醜さは変わ ....
ゆるゆると解凍されて泳ぎ出す初夏のひざしに冷凍金魚
てのひらに埋め込まれた鉛筆の種 いつまで待っても芽が出ませんが
捨てました古い日記も捨てましたあとかたもなくみじん切りして
虎猫と ....
カラフルなランドセル背負い歩く子等未来に連なる笑顔の連鎖
真実に辿り着くにはまだ遠い玄関脇に置かれた日傘
新しい服が私にくれたもの新しい日々新しい出逢い
新緑の葉っぱに陽射し映 ....
想い出の酸っぱい海に放り込み
ピクルスの{ルビ浮標=ブイ}、カモメが休む
野菜はなんにも言わないけれど
野菜の気持ちはよくわかるぅ野菜の唄。
春 ....
買えません愛がどこかで売ってても お金が無いし働けないし
拾っては捨てる神しかいないのか次は死ぬまで愛されてたい
本なんて読んでる場合ちゃうかった正面の席美女座ってる
右腕にマリコ命 ....
はじめての電話口での溜め息は
恥じらいながら憧れの色
「何色か聴いてみたいなきみの声」
「歌った声に似ているみたい」
話す声は低いのに不思議だよね
愛(かな)しがる声は高くな ....
朝になる昼が訪れ夜になる
できれば朝日の刻に逝きたい
目をつぶり羊を数えながら死ぬ
安らかであれその瞬間よ
思い出し笑いしている冬の午後
や ....
【配】
遊園地デート中でもうわの空 別れた人の心配ばかり
【万】
5万円貸した相手が雲隠れ捜索費用5万を越えた
【溝】
どうやって埋まらない溝埋めようか試行錯誤で終わる人生
【 ....
奥琵琶湖周遊ドライブ
若き日々たちまちに過ぎ妻ととも湖畔を走る老年の日々
薄き陽の雲広ごりて平年の23℃の秋のドライブ
稲はみな刈入れは済み黄葉となり一年過ぎてまた歌を詠みいる
....
出鱈目で意味も不明でハイファイさ
夢でキスして蹴飛ばすラジオ
意地悪な従姉がくるよ日曜日
すぐに逃げたい宇宙旅行へ
淋しげなコラージュセンス武器にして
カウボーイたち家を出るのさ
....
顔文字と にらめっこする 昼下がり
思わぬメール ほくそ笑む我
眠れない空虚な夜にずっくりと爪立てて食ういちぢくの実
いまここで痛みが喜びを呼ぶような一人っきりの罪をつくろう
なにもかも不器用だからならいっそ壊せ良い子の人形劇
〈わた ....
眠れない夜は羊人間の数を数えて眠るとよい
ゲバ棒を構えた少女一斉に海に向かって雪崩こむ夜
ひき割りの納豆の雨さめざめと夏の夜更けに卒塔婆を濡らす
子供たち川を流れてゆく途中賽の河原で ....
ネックレスをつけるひとの息遣い
原爆が落とされた日は遠くても被爆者にとっては近過ぎる事実
今もまだ震災の傷癒えなくてひときわ光る復興への愛
とくん、とくんときみはうなずいて
真昼の空をひろげてみせた
背伸びして手をのばしてもまだ遠い
青の時間につつみこまれる
目をふせて きみは何かを想ってる
雲にかくれた月に似ている
....
昔から善が嫌いで憎んでた
悪も嫌いで馬鹿を気取った
....
改札で「じゃあね」の後に一度だけ振り向く君に「惚れてまうやろ」
100円にも満たないスープを作ってみたら なるほどお湯より温かい
震えているのは会いたいからではなく 家人のいないからこその遊び
冷たい耳を塞いでみると地鳴りのような音がして 血の乾いたさ ....
行き詰まり
カッターの刃を一つ折る
新らしい刃で新しく切る
カッターの刃を一つ折り
切れ味の蘇るように
なりたけれども
カッターの刃を折る音に
込められた緊張感を求 ....
君恋し
思い煩い
一片の
たゆたう心
弄んでる
ふくざつな夜に藪酔いできなくて
ただひたすらにチロルチョコ食す
ほんとうの
愛の大きさ
見えねども
自由にさせる
待つ身 気遣い
ほんとうの
愛の深さは
計れねど
許せるこころ
戒めるこころ
おれはいま
だれかを
そっと
殺したい
ともだち
ぜんぶ
川にながして
きみとおれ
今と昔で
違う町
抱えた秘密の
手品を教えて
夕暮れは
盗人だから ....
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ....
風の中 金木犀の香りして
会えない季節 四つ数える
その肌の 温もり 匂い 思い出し
会えない時間と距離つら憎く
オレンジの アスタリスクを ....
十二歳 ピエロを終えた 静寂の
虚ろ重なる 白い川岸
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