すべてのおすすめ
白い湯気が十二月の肩をやんわりと叩きます
あとでお疲れ様でしたと
家内の肩でも揉んであげようか
大晦日が近づいてもゆっくりとしていられず
首から上はいまも世間に見られている気がする
 ....
仕事もテストも駆け引きも

さいきん連戦連敗だ

もう少し若ければ

人生を投げ出してしまいそうなくらい


生きてきた自信かごう慢か

叶わないことに慣れてしまったってことか
 ....
「健康や美容」の宣伝が
毎日テレビのCM で繰り返し繰り返し流されている
「年を取ることは人生最悪のこと」のように
視聴者を洗脳している
今や子どもたちまでが
年を取ることを恐れている
 ....
時間を浪費している間に
命は光の速さで過ぎてく

派手なイベントなど
必要ないとわかった

もはやここにいて
呼吸していることがイベント

あちこちに旅したり
豪華な晩餐もいいけど ....
世間は
いい人縛りになりがちで

気がつくと呼吸困難

嘘がつけないと
嘘つきによって裁かれる羽目

でも魔女には喜んでなるさ

何か信念があれば
姿や呼び名は何だって同じ

 ....
俺も死ぬんだ

神を信じているのに
死ぬのが怖い
愛する家族を残して
この世を去るんだ

みな、思い通りの終り方はできない
この世に未練たらたら
そして死んでゆく

生まれた時か ....
ときに 言葉は
無力な吐息

ときに 言葉は
無神経な凶器

ときに 言葉は
こころ温める 熱

ときに 言葉は
魂を舞い上げる 風

こみ上げる
言葉たちの渦
極まれば
 ....
ぼんやりと浮かぶ
黄を載せた雲が
ゆるやかに流れ始める時間帯
風は切なく
冷たさを予感させながら動く

訥々と語り出す恐怖に慄いて
切っ先の鋭さを誇示する風
流れた先に 淡く歪む月 ....
辺りは暗がり
今宵どうしても
太陽に会いたいのだけれど
おてんとうさまは ゆるしてくれない
代わりに
お月様が微笑んだ
不思議な夜

すうと音がして
棚引いているのは雲

明 ....
 晩秋の高原に吹く風が肌に冷たい。
 今は昔の心をもって現実を生きている。
 求める事も縋る事すら許されない。
 寂しさは明けては暮れてゆくものだ。

 退きながら遠景を見ている。
  ....
夜はまだ浅い
通りは静寂だ
ドアが開きドアが閉じる
そのあいだだけ
店内の喧騒が通りに溢れる
闇が深まる
夜はまだ浅い

期待が大きい分、失望も大きくなる
まだ柔らかいアスファルトに ....
亀有に住む妻の友から
宅急便が届き
段ボールを開ける

ぎっしり入った愛媛蜜柑の
一人ひとりが太陽の顔を浮かべ
手を突っこみ、皮を剥き
(つややかな汁は弾け)
うまい――思わず目を瞑る ....
地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせたり、風を吹かせたり。

面倒くさいなって思うのだけれど
私と似ているばかりになかなか許しよう ....
誰かが云う

「出会いは必然」
「運命も必然」
「成るべくしてなったいま」
「起こるべくして起こる未来」

それらの決められた事項に、
緩やかに堕ちていく定めに、
一喜一憂して私は
 ....
ひとつの憎しみが消えた朝
俺は鎧をひとつ脱ぎ捨てた
鎧はきれいな音を立てて
軽やかな布に変わっていった
こうやって一つずつ
背負ってきたものに別れを告げる
新しく背負う重たい荷物が ....
冷え込んだ街の空気がしつけ糸になる
瞬く間に指先から地球の温度に馴染んでいって
フェルトのように絡み合う

人間も冬眠できればいいのにね

美味しいものをたくさん食べて
寝床に綿を敷き詰 ....
ゆーらりと
死のただ中で生きている
明滅するたましい
骸骨が怯えている

カタカタと音を立て
ボルトが緩まり 腐食する身体
錆びついた心に映る闇と光

絶望か諦めか 
すべてを受け ....
僕はあるくよ

胸にあながあく病いながく患い

隣町に立ち上がる巨大な虹を見上げ

流れる雲たちの薄い白が

かぼそげな悲鳴ひとつ上げ、

消失していく夕闇が

時代を闇夜 ....
意識はふくらみ 肉体から浮き上る
こどもの手に握られた風船みたいに
実体のない 軽すぎるガスで ぱんぱんになった
自我――今にも破裂しそう(でなかなか破裂しない)
が 明後日の風に弄られる
 ....
内堀通りを青山通りまで

皇居は暗くて見えないけれど

そんなに高くはない高層ビルの明かりが

なんだかとても優しい夜


自分を傷つけたら追いかけないで済む

だから自分を傷つ ....
ほこりをかぶっていようといまいと
食品サンプルは食べられない

蜘蛛の巣に囚われた
きのうの夜の雨粒たち
夕刻にはその存在ごと食べられて
また空へ還る

バナナの黒いとこは
食べられ ....
時は
風のように流れ去り
人は
いなかったもののように去っていく
老人は
思い出に生きる
夢のような思い出に生きる
昨日のことすら
昔のことのように思えてくる
取り壊された実家跡に立 ....
忘れかけてた
傷あとが
ここぞと目を覚ます

脳か心か身体か
どこともいえない
傷がうずく

心の鼓動
血の流動

狂い咲く花
狂い飛ぶ虫

生い茂る草
追掛ける ....
「六年の今年が最後なの」


今一番の頑張り時
将来の出世も約束される
だから休養させてほしかったが
結局口論の末折れた
もう口も聞きたくない

そして当日この歳で
大勢の人で賑わ ....
神は
試練を乗り越えられるものにだけ
試練を与えるという

どこからともなく響いてくる
この目覚まし時計の音も
試練だというのか

さっさと止めろ
二分おきに鳴らすな
あと一時間し ....
泣きたいくらい疲れている

目を真っ赤にして踏んばっている

生きていることがぶれそうになる

無味乾燥の風がふいている


ひとは超能力者じゃないから

ぼくのまもってやりたい ....
信号機の震音(signalとでも、云うか)三角、もしくはサイン
形、波(最後に聴力検査をしたのは、いつだったか)
しらしらした雨が遮断機に重なって、前は幻灯世界のよう(しかし排気ガスを吸い込む幻灯 ....
やがて知ることにだろう 
わたしの真実


毒の入った林檎をいくつもしまっておいて
いつ胸の奥から取り出そうか
考えることはそのことばかりになってきた

沈黙の呪文がひしひしと忍び寄る ....
床の瞳
傷の瞳
階段の球
水の震え



櫛の先が
標に刺さり
白く白く
咲いてゆく



流木のはざまを流れゆく
骨の行方をひとつ知るとき
咆 ....
俺は揺れにユレテイル
けれど
皆がゆるゆる笑ってクレレバ
ウクレレくらい軽く弾き
歌の一つでも披露して
皆さんホクホク喜び拍手
してクレレバいくらでも

俺は揺れにユレテイル
けれど ....
無限上昇のカノンさんの自由詩おすすめリスト(642)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
視線- 乱太郎自由詩817-11-16
いのちを数えて- 吉岡ペペ ...自由詩717-11-15
不老信仰- zenyama太 ...自由詩117-11-13
満ちる- ガト自由詩4*17-11-13
Hexe- ガト自由詩3*17-11-13
- 星丘涙自由詩2*17-11-12
ときに_言葉は- 忍野水香自由詩317-11-12
限りなくグレイな空に- 藤鈴呼自由詩2*17-11-12
あたる- 藤鈴呼自由詩1*17-11-11
晩秋の高原- ヒヤシン ...自由詩4*17-11-11
fall_into_winter- カワグチ ...自由詩317-11-11
蜜柑の旅- 服部 剛自由詩217-11-10
似ているふたつ- 夏目 碧自由詩317-11-10
定められた奇跡- 夏目 碧自由詩217-11-10
ひとつの憎しみが消えた朝- 葉leaf自由詩617-11-10
冬の裁縫- 青の群れ自由詩1217-11-9
ゆーらりと- 星丘涙自由詩7*17-11-8
_僕はあるくよ- 秋葉竹自由詩217-11-8
極めて人間的- ただのみ ...自由詩14*17-11-8
優しい東京- 吉岡ペペ ...自由詩717-11-8
食べられるもの食べられないもの- そらの珊 ...自由詩11*17-11-8
取り壊された実家- zenyama太 ...自由詩317-11-8
抒情の蒸発- シホ.N自由詩517-11-8
命令従事の秋晴れて- しょだま ...自由詩3*17-11-7
黄昏の天啓- 藤山 誠自由詩217-11-7
無味乾燥の風- 吉岡ペペ ...自由詩517-11-7
無題_3編- 北井戸 ...自由詩217-11-7
トロント行き623便- 乱太郎自由詩11*17-11-6
かたち_くぼみ- 木立 悟自由詩417-11-5
ウクレレ速興詩- ひだかた ...自由詩617-11-5

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