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ちりちりと
肌刺す冷気に
包まれて
詩を書く、詩を打つ
この夜陰
街には霧雨
降り続け
終わることない
哀しみが
記憶の糸を
濡らしてゆく

(糸はすぐに冷え切って
逗留すべ ....
意識の表面に 皮膜のように貼りついた
夢を剥がす 淡哀しく雪が降る ログイン
ログアウト 扉の向こうに 景色をしまい込んだまま
日々は眠る ログイン ログアウト 小さな痛みが
星のように瞬く  ....
窓を開けて空を見上げる

東では 点々とした軽い雲が
西では茜に染まる分厚い雲が
それぞれの空を覆っている

足元を見る

今日届いた
ポルトガルの織物が
床に広がっている

 ....
黄昏時に
夢見る子供のように
今一度
両眼を見開き
身体中で
風を
感じる、感じている
気圏の底から湧き起こる
あの聖破璃の風を
追いかけ吸い込み広げては
開ける世界のパノラマに
 ....
どの手にしようか
パームか
ギミックか
ミスディレクッションか
増えていくマジックグッズ

ジョークを飛ばし
人目を盗んでは
嘘を並べて
とぼけては
裏切ることに
すっかり嵌まっ ....
ああ、{ルビ全=まった}き一人
差し伸べる手も
星の息吹き
呼吸を
息を合わせ
手を合わせ
心合わせ
顔を合わせ
ふるわせ

夜の果て
片隅
今ここにある光の柱
{ルビ御光= ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
やっと星影のような人は
なずなを摘んで束にして河にながします
この詩はいいですか
いいえ、泣き腫らした目です
来ない夜明けにはあなたは不在
安心なさい
おねむりなさい
麻の半袖ワンピースを
さっぱりと洗い
捨てる時を伸ばし伸ばしにしていた
サンダルに永遠の別れを一方的に告げる

風鈴は日曜日の新聞紙でくるみ
青いペディキュアを消す

扇風機の薄い羽根 ....
うなずくたびに
プライド削って
削り屑
風に吹かれて塵と消え
最小の自分で
立ち向かう
この世の闇は泣いていて
怒りに震えて冷たい
指が凍るほどの冷気
凍傷を癒やしながら
それでも ....
あゝ風が吹く と
風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きながら
ひたすら途方に暮れて
あゝ風が吹く と
怠惰に負ける。
届きたいと思っていても足は動かない。
あまりにも遠くて心が折れる。
会いたい、もう一度。
思い出にしがみついて生きていけなくなる。
もういない どこにも 気付いて
怠惰。 ....
日々はたんたんと過ぎていく
何も変わらない
何も変えられない

他人の眼には
一見健康な生活に見えているだろう
おだやかな暮らしに思われているかも知れない

私は私の余命を知らない
 ....
「どうか私を起こさないで」
最後に姫は言いました
「夢ではきっとあの人が助けてくれるわ」
姫の周りには沢山のぬいぐるみがいました

白い部屋に響く呼吸音
心拍数がぬいぐるみと仲良く歌い出す ....
壊れた想い、思い思いつなげた朝の
優しい雨
あびていく今日は宝物
とりとめもなくつぶやく
音符のように雨音は{ルビ弾=ひ}く
穏やかな憂い
憂い、嬉しい、目を伏せて
ふりむく、落ちる、涙 ....
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ....
理由はわからない
謎は深まるばかりだ

船は錨をおろして
港に浮かんだままだ

乗客は下船して
そのまま全員行くえが不明になってしまった

船乗りたちは陸へ降りて
街の酒場で浴びる ....
遠くで
どこかで
風が吹いている

耳たぶをさわりながら
少し冷静でいよう

三つ葉のクローバーを
親指と人差し指のあいだで
やさしくしよう

生きている
だけで
何かをよご ....
眠る種の声を聴いて、いたかった。

時を重ねるごとに汚さばかりに目がいってしまっては、生きていけない。

美しさは奥底から、逆算もされない世界で始まる。

鼓動の音、芽吹く瞬間に、溶けてい ....
今日歩む道、暖かく
急な変化に神経乱れ
沸き起こる不安感に
吐き気を覚えながら
垂直に見上げる空の青
半球描き何処までも
遠い遠い記憶の余韻、
胸奥から懐かしく響き
私は進む、
前へ ....
僕の存在理由は nothing
君の存在理由も nothing

そう思っていた
僕の頭の空洞に 風は吹き 
風は滝のように体内の通路を下り
魂の器の底に渦巻けば
遠い記憶は……甦る 
 ....
ほしかった果実や花
手にした人を見ては
ほしがって、苦しんで
理想郷は遠く、悪態をつく間もなく
暇もなく隙きもなく埋めた感情
苦しみは、声にできない叫び上げて
誰にも知られないよう焼けただ ....
久々に浅草の
{ルビ老舗=しにせ}の喫茶店「アンジェラス」に行ったら
すでに閉店していた 

「アンジェラスの鐘」は「お告げの鐘」

もう鳴らない、その鐘は
やがて記憶の風景に響くでしょ ....
色んなものへと
いきとどかぬ途中では
一人のできることなんて
川沿いに歩く
ことに似ている

タンポポは地面が好き
ごめん
しか知らない

訳せない生姜紅茶の味
掘り起こし
川 ....
何千回、何万回
「死にたい、死にたい」
と私はずっと想い続けた

初めて母に「死にたい」と言った小二の春
「じゃあ、一緒に死のうか」
あまりに簡単な返答だった
人の命は鳥の羽よりも軽いの ....
過ぎ行く街並みは
コバルトブルーに浮遊して
薄暮を迎え
風はもう絶えず吹き
透き通っていく、透き通っていく
外へ外へと向かいながら

夢のなか、外に出るのは久し振り
その夕暮れ時の光景 ....
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の小部屋にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり ....
白紙があるだけで
大半は満足だ
詩人らが挙って
製紙工場へ見学に行ったいう話を
ついぞ聞かないのは
退行現象か
『詩論』で有名なホラティウスだって
パピルス製造工場を
覗いてみたこと ....
庶民がコロナで困っているより

オリンピックのお偉いさんの前で

いい顔をする方が大事な菅総理

建前では臨機応変に追加の経済対策を打つと言いながら

本音はやはりオリンピック開催なの ....
無限上昇のカノンさんの自由詩おすすめリスト(642)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷夜- ひだかた ...自由詩620-12-1
淡哀しく雪が降る- 塔野夏子自由詩5*20-12-1
- おろはげ ...自由詩320-11-30
- ひだかた ...自由詩420-11-30
マリオネット- もちはる自由詩1*20-11-30
孤独な夜を歌う- トビラ自由詩2*20-11-29
魂の深淵- ひだかた ...自由詩1020-11-29
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28
星影- 道草次郎自由詩2*20-11-28
夏をしまえば- そらの珊 ...自由詩10*20-11-26
最小行進- トビラ自由詩3*20-11-26
名無し人- ひだかた ...自由詩520-11-25
ダダイズム- レオレオ自由詩220-11-25
何も変わらない_何も変えられない- こたきひ ...自由詩720-11-25
眠り姫のシンデレラ- 月夜乃海 ...自由詩3*20-11-23
雨に歌う- トビラ自由詩3*20-11-23
無垢と大地- ひだかた ...自由詩820-11-22
理由はわからない- こたきひ ...自由詩420-11-21
そこへ行きたい- 道草次郎自由詩720-11-20
大地の詩- 武下愛自由詩4*20-11-19
今日という日に- ひだかた ...自由詩620-11-19
life_for_a_reason- 服部 剛自由詩420-11-19
太陽が地の果てから昇る- トビラ自由詩4*20-11-19
お告げの鐘- 服部 剛自由詩420-11-18
帰り路- 道草次郎自由詩320-11-18
私だけじゃなくて- 月夜乃海 ...自由詩420-11-17
夢のなか- ひだかた ...自由詩520-11-17
闇の孤独- ひだかた ...自由詩420-11-17
パピルスの諌言- 道草次郎自由詩320-11-16
菅総理へ- ジム・プ ...自由詩1*20-11-15

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