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眠りの手からこぼれては
目覚めの音に降りつもる
光むく横顔から生まれ落ち
此処がまだ午後と知る
真上より
少し北に下がる月
うろうろと
川を流れる
空の ....
床の瞳
傷の瞳
階段の球
水の震え
櫛の先が
標に刺さり
白く白く
咲いてゆく
流木のはざまを流れゆく
骨の行方をひとつ知るとき
咆 ....
音の無い陽だまりの
小さな影をつまむ
紙と木と水の王国
やがて火へと向かう王国
失望の羽が一枚
ふたつにちぎれ 横たわり
夢遊病者の背の月
三時三十三分の月
....
触れれば雨の刃
稲妻の涙
ところせましと息ふきかけて
影の無い真昼に指を降ろす
暖かく 冷たく
慈悲もなく 是非もない
ひとさしゆび
ひとりの入れ物
....
雨が空を噛みつづけ
小さな息をしつづけている
灰の線は明日まで到き
誰が引くのか 誰が繋ぐのか
避ける代償に傷を受け
午後にあいた穴からは
常に朝と夜が見えている
....
光が
空の壁を抜け
消えてゆく
遠い笑みの 細い柱
石の路の夕べの先
午後が雷を呑んだあと
あたりは暑く静かになり
失くしたものを数えだす
進む方へ 傾 ....
蝶のくちもと
触れる予兆
硬い草色
舐め取るふるえ
粉にまみれた異母兄妹を
泡のように飲み干して
こぼれた光
夜の 市街
皆のところに行けない犬
噴水 ....
ほつれ湧き出る緑の影
ふいに生まれ溺れるもの
双つの空と迷いの木々
巡りかがやく枝と枝
無数の緑のなかの一葉
空に立つ空
こがねの樹
波打ちながら遠去かる陽
金は緑 ....
雨を吸った荷を枕に眠り
どこまでも開きつづける羽を夢みる
左側だけが蒼い羽
鍵を持つ手を戸惑わせる羽
いさかいの火に
月は燃え 雲を吐く
ただの黒へ ただの黒へ
鳥は沈 ....
無限上昇のカノンさんの木立 悟さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
終わりは_居る
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木立 悟
自由詩
4
21-4-13
かたち_くぼみ
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木立 悟
自由詩
4
17-11-5
夜と爪
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木立 悟
自由詩
2
17-10-21
ひとつ_のばす
-
木立 悟
自由詩
3
17-10-9
そそぐ_しずか
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木立 悟
自由詩
1
17-9-25
洞へ_夜へ
-
木立 悟
自由詩
3+
12-6-1
ひかり_まわりみち
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木立 悟
自由詩
5
12-5-15
羽灯火
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木立 悟
自由詩
9
05-12-1
標をすぎて
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木立 悟
自由詩
4
03-10-15
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