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 今夜の月は何か変だ

と 思ったその時
小さく ひびが入り
――欠片が落ちた
何かが動いている

 えっ ひよこ?

一生懸命
殻をつついて
転がりながら
可愛いらしい姿が
 ....
妻の誕生日に
新車を買って帰ることにした
プレゼント用ですか
と聞かれたので
綺麗に包装してもらった

走り出して
一つ目の信号にも行かないうちに
タイヤの辺りから
包装 ....
それぞれの指に
それぞれの記憶があるんだろうな

今は十本が必要な私のために
今日も言葉を紡いでいる

ゆび ゆび ゆび
まるで星のように
つながってつくりだす物語
君の喉を覗いて、
君がまた僕に言えないで居る言葉を引っ張り出してあげよう。

例えば寂しいであったり
例えば泣きたいであったり

あるいは連れ出してであったり
あるいは構って欲しいで ....
  蜘蛛の足が
  多すぎるからと言って
  面白半分に引きちぎる子供

  休みの日が
  長すぎるからと言って
  魚を釣り上げたあと
  血まみれの口から
  針を引き抜く釣り人 ....
自販機に嫌われたコインばかり集める ムスカリの子供たちよ。
君たちを見ていると私は思わず微笑んでしまうのだ。
可愛らしくみんなで寄り集まってさ。
おしくらまんじゅうでもしていたら楽しいな。

ムスカリの子供たちよ。
この ....
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
さようならを告げると
あなたは残念そうに空を畳んで
分かったよ、
と言う

分かったよ、
また明日


あれからずっと
明日が来ない
君に問おうか。
今夜食べたいものを。
明日目覚めた時に聞きたい音を。
明後日休日に観たい景色を。

どうということもなく、
なんということもなく、

ただ君のことを識る為だけに

 ....
朝、
虹がでていたので
一応手をのばしましたが
一色すらつかめませんでした。
なので、
わたしは詩人をやめて
花になりました。

昼、
わたしは
アスファルトには咲いてやらない。
 ....
も   こ  き
 も  ん ぶ 

   た ろ
    う

  ち  ち  ち
   ゃ  ゃ  ゃ
  ん  ん  ん
 は  は  は

ま  も  ひ ....
遠くしじまを想う 夜がもたらすやすらぎ
優しい眠りの精のおとずれを待つ ラフマニノフの楽の音にのせて

しめやかにさすらう こころのままに
繊細なしろい指を想う 懐かしい夜のかおり

 ....
そして十九時
街は壊れた

あなたは
やっと
わたしを見つける

 
18:59自慰を終えて手を洗い顔を磨いて街を見上げる
ここは窖三時の方角に細長く湿った痣が座り
痣の向う側から湧水のように女ばかりが産れて来る

18:59雨は降り爛れた時間を量り売る
 ....
人は
はぎとった他者に
記し
記してきた

鳥は記さない
慈しみあう
つがいの声は
白い森に響き
溶けて消えていくだけ

{ルビ草子樺=そうしかんば}は
カバノキ科シラカバ属  ....
泥を沈めた水田が
澄んで
さかさまに写す
熊笹
イタドリ

ヒメジョオン
ミズナラ
ブナ
岳樺
胡桃
落葉松

ヤチダモ

山はまだ若い緑で
ふんわりと盛り上がって ....
冷蔵庫から
冷えた頭蓋骨をとりだすとき
ふしぎにこころは温かかった

聞いたおぼえのある歌、
見たおぼえのある映画、
読んだおぼえのある物語、
それらがいっせいに再生され
頭蓋骨を割っ ....
笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った

   ....
赤とんぼ 無数に浮かぶ 夕まぐれ
あの石切り場 遊び呆けて つまづいて
ちょっとこころをおいてきた
指切り忘れて ふりかえる

鼻水垂らしたあいつやら しょんべんちびったあいつやら
みんな ....
これ以上なにを見れば
生きていることになるのか
体じゅうに種を植えた
女が泣きながら踊っている
ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕

時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる

ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
いつか交わる平行線がある  し ご と を し の ぎ

  こ こ ろ こ か げ に

 み え ぬ わ き み ち 

  と き が と け だ し
 

 
美しく病んだ六月の背中で
僕らは夢か ....
あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを

女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました



モンシロチョウの卵を
 ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
誰しもが持つ少なからずの不安に梢で緑が揺れている。
あなたが私に声を掛けて下さった時、
(そう、あの時私は心此処に在らずだった)
それは天使にも悪魔にも似て、ただ薔薇の香りを鼻先に届けた。
 ....
石田とわさんの自由詩おすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙ひよこ- ただのみ ...自由詩27*13-6-18
新車- たもつ自由詩1013-6-18
指物語- 朧月自由詩213-6-17
正面から- 三月雨自由詩3*13-6-17
生きろなんて、言えない- まーつん自由詩22*13-6-17
自販機に嫌われたコインばかり集める- 北大路京 ...自由詩813-6-17
願望〜ムスカリ旅情- ヒヤシン ...自由詩2*13-6-15
また明日- nonya自由詩23*13-6-15
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
さようならを告げる- はるな自由詩213-6-13
君に- 三月雨自由詩2*13-6-13
朝昼(夕方)夜- 左屋百色自由詩18*13-6-12
【慈】みつあみ- るるりら自由詩10*13-6-12
ラフマニノフの夜- 梅昆布茶自由詩1013-6-12
そして19時- はるな自由詩413-6-11
18:59自慰を終えて- はるな自由詩313-6-11
【草子樺】_詩人サークル群青_6月の課題『慈』から- そらの珊 ...自由詩20*13-6-11
夏の稜線- Lucy自由詩18*13-6-10
冷えた頭蓋骨- はるな自由詩413-6-9
笛吹きケットル- ただのみ ...自由詩21*13-6-9
夕まぐれ- 梅昆布茶自由詩1613-6-9
- はるな自由詩913-6-8
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
おさらい- そらの珊 ...自由詩26*13-6-8
いつか交わる平行線がある- 北大路京 ...自由詩9*13-6-5
散策迷路- ただのみ ...自由詩19*13-6-5
「花曇り」- 桐ヶ谷忍自由詩29*13-6-5
モンシロチョウの観察2- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-6-5
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
告白- ヒヤシン ...自由詩5*13-6-2

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