すべてのおすすめ
濃い雲と
薄い雲のはざま
群青の帯に寝そべる
    鋭利な月は

おりしも上ってきた
小さな求愛者の瞬きに
   あくびで応える
やぶ【×藪】
草木や竹が生い茂っている所。

へび【蛇】
《「へみ」の音変化》有鱗目ヘビ亜目の爬虫類の総称。

やぶ-へび【×藪蛇】
《「藪をつついて蛇を出す」から》よけいなことをして、 ....
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....
月は誰も見てはいない
月は自分を見ているものを
予知している
白く蒼く輝くのは
裏側の過去を隠すため

月には  ....
{画像= 111225210311.jpg }
あたいたちの
時間は
人間なんかのそれより
短い
というより、速い
命短し恋せよ乙女なんて
悠長に歌なぞうたってたら
あっというまに
 ....
特別切れなくてもいいんです
まあまあ切れればいいんです
私にとっての
刃物なんてそんなもんです
特別上等でなくてもいいんです
そこそこ切れればいいんです
それで
用は足りるのですから
 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
僕が資材調達課で関根さんが天体望遠鏡を組み立ていた頃総務の峯岸さんが3びきの柴の仔犬をもらってきた

工場の片隅食堂の裏の朽ちかけた木造の社員寮のあたりでわんこは皆に可愛がられながらコロコロと遊ん ....
 
 
ウシとウマが
うつ伏せになって
ウサギを見ている、そんな
現という名の
美しくない嘘
右折すると
海が広がっている
うまくいかない遊びみたいに
浮き輪が浮かんでいる
 
 ....
呪われたなんて
言いたくない
そんな言葉で
済ませたくない
どんなことにだって
理由があるのだから
それが、とるに足らない
ちっぽけな理由だとしても
凍えるような



遅刻の崖から身を乗り出し

思う

湯たんぽこの身にくくり付け

布団の海に

身投げしたい
たいして欲のない親父にも幸せ願望はかろうじてあったのですー

ある日親父は彼女には大好きな彼氏がいる事を悟りました

恋愛に悟りなんて必要ねえしと

思われるかもしれませんが

仏陀の ....
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
 
 
野原の真ん中で 
朽ちていく木のベッド 
愛されていた人が 
かつて確かにいた 
提灯に火が灯り 
祭りが始まる 
ぼくは歩きだす 
何も聞こえない
 
 
  冬の陽ざしは微笑みのよう
  内にこもった人にさえ顔を上げさせる

  たわわに実ったナナカマドの木の下を
  赤いランドセルがかけてゆく
 
  もしも私に娘がいたなら
  こんな ....
君に出逢ってからの切なさを数えれば

一人で見上げる夜空の星よりも多いけど

君に逢えないもどかしさを叫べば

晴れ渡る大空を引き裂けそうだけど


君の笑顔を心に描きながら

 ....
  疲れがたまってくると

  虚しい夢が多くなる

   また一つ 生まれては

    滅んでゆく世界

  砂の城に波が打ち寄せるように

  香のけむりが描ききれなかっ ....
きみへ

きっと
まだまだ
続くだろう

この永遠は
喪うなんて
ゆるされていないから
きみに
ずっと
咲き続ける
  傷だらけの携帯電話を見ながら
  明日のことを思いめぐらす
  不利な戦いになる
  このまま今日が続くなら
  
  偶然とは理由がわからないだけの必然
  真夜中に白い氷が降りはじ ....
あざやかにあなた
クオリア
染まらないのです
逆さまの本は
世界の全て
この気持ちを
識らぬまま生き残りました
かつてのわたしは
ひたひたの膜です
行方など
落ちていません
深い深い場所にいる
誰にも言わないで
眼を逸らさないから
言葉に縛られたまま
堕ちるまで見ていよう
すべて失ったときに
縋るしかないと
そのときまでは
深い場所を泳ぐ
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
雨ってやつは
悲しくもない 涙みたいだ
くたびれた革靴の つま先から
じわじわと 染み込んでくる
晩秋の雫
 
子供の頃は 雨に酔った
そのどこか 厳とした冷たさに

突然景色がうつ ....
ゆうちゃんは無口な転校生だった

四年生の春に
ぼくのクラスにやってきた
ゆうちゃんと、ぼくは
なぜか気があって放課後はいつも一緒にあそんだ

がっこうは友だちできへんからきらいや。
 ....
       きおくも れんが色になれば
     なくなるばかりの   公園のベンチは
   にじんで消えて ●     ●そぼ濡れ枯れる
  潮のわかれに ●         ●つめたさが湿 ....
わたしの雨は
昨日すべて
降ってしまいました
あんなにたくさん
両腕に抱えていたのに
傘が眠っています
夜明けの寂しい
コンクリートのように
さびしいこころがひとつ
道におちていた
拾わなかった

ぼくももっていたから

さびしい命がひとつ
歌をうたっていた
いっしょにうたった
さびしいさかなが
店先に並んでいた

 ....
毎週土曜日
僕がひそかに尊敬していた先輩が

その熊のような
かわいらしい
大きなぬいぐるみのような
からだと
それに
そぐわない
ひとなっこい笑顔で
星の世界の
水先案内人を
 ....
あなたのうしろを
追いかけずとも
こうして傍にいるよ
あなたを想って
泣きだすほど
弱りきることもなく
いつか時間を越える
振り返らずとも
やがて朽ちる
そのときまで
わたしが傍に ....
空から舞い降りたまま
天使は居眠りをしてしまった

公園の片隅のベンチで
遠い街のざわめきを子守唄にききながら

自分が誰の子供なのか夢のなかで
思い出そうとしていた

噴水のある公園は
なつかしい匂 ....
石田とわさんの自由詩おすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつもそうなんだ- ただのみ ...自由詩5*11-12-27
どっこいしょ- 乾 加津 ...自由詩15*11-12-26
MISSION- ただのみ ...自由詩32*11-12-25
『十五夜』- あおい満 ...自由詩5*11-12-25
猫時間- そらの珊 ...自由詩9*11-12-25
刃物- そらの珊 ...自由詩9*11-12-22
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
柴犬のいた日々より- 梅昆布茶自由詩1211-12-21
うつつ- たもつ自由詩311-12-20
鉄の爪- 花形新次自由詩2*11-12-15
投身自殺- ただのみ ...自由詩11*11-12-11
親父の訣別- 梅昆布茶自由詩711-12-7
そら室の啓示- ただのみ ...自由詩16*11-12-5
祭り- たもつ自由詩311-12-2
もしもわたしに娘がいたなら- ただのみ ...自由詩7*11-11-30
僕はここにいるよ- 文字綴り ...自由詩2*11-11-29
虚しい夢は消えてゆく- ただのみ ...自由詩7*11-11-28
死花- 自由詩211-11-28
今日という日は死ぬけれど- ただのみ ...自由詩12*11-11-27
黒髪- 自由詩311-11-15
誘魚- 自由詩311-11-7
夢の入口_2011- たま自由詩24*11-10-28
雨のむこうに- さすらい ...自由詩15*11-10-23
陽だまり_2011- たま自由詩37*11-10-18
だれ- 乾 加津 ...自由詩8*11-10-8
童話(雨)- たもつ自由詩411-9-28
さびしいこころ- 梅昆布茶自由詩1111-8-26
天文台へゆく- 梅昆布茶自由詩311-8-24
夢枕- 自由詩111-8-19
公園の天使- 梅昆布茶自由詩111-8-6

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