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ゆるやかに
お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を
そよぐ
お前は、
影が走るのを ....
人工の空は薄暗く、
その空の向こうの人の顔も見えません
流れる雲を、
閉じ込めることはできませんでした
涙が 肌とティシューに沁みていきます
私は 電源の切れた暖かい携帯を握っています
目が それ以上の涙は受け付けませんと言っているのに
私は 溜めていた重油を搾り出すのでした
胸が 波止場へ着く ....
電線の五線譜を見上げる
三日月は細い弧を描きながら
歩くリズムで夜を唄う
譜を行き来し 生まれて三日の自分を唄う
夜毎に変わる 自分の歌を
今日はぴりぴりと夜 静けさが集まる冬の夜です
加えて寒さも仲間に入るようで 足元の雪はぎゅむぎゅむと音をたてます
寒さは星を磨くので 星は喜んで配置についていました
そんな帰りは ぬくもりが ....
風のルアーを投げる 冬に連れるのは地吹雪ばかりだ
捕まえても逃がすよ 大丈夫
「キャッチ アンド リリース」が信念だから
見上げる電気横から今日の光
そろそろ夢が終わりそうな音
くるまる温度に埋まりながら
また薄く目を閉じるのだけど
時計の針から苦情がきたので
コーンフレークを迎えに行く