すべてのおすすめ
私は子供が大嫌いだ、大人であれば尚更のこと
私は男性が大嫌いだ、たとえ性別は女性であったとしても
きのうからあしたへ渡る星の道みちびく羊、きょうを忘れて
しじまにてみあげる宙にひかるものシリウスじゃない、あれは心だ
ぐんじょうの絵の具含んだ絵筆なら間に合っている、まぼろしの夜
....
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪
あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く
遡って行かなくちゃ
靴下を ....
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね
私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか
....
あの日
さくらの頃
ピンクのセーターのなかに
白いブラウスそして
赤いスカートの
あなたがはにかむ一枚を
十二年後のいま
みているわたしはもう
さくらからは遠く
あなたより恵まれてい ....
晩秋の苗からの君ベランダで匂う名前はパンジーという
ヒメジョオン春に一筆書くけれどごめんノースポールが可愛い
ラグラスかバニーテールかどちらでも可愛い君を呼ぶに足りてる
....
十二月下旬となればこんな日は夕日がかなしい歌うたってる
冬を言えそう言われたらわたくしはさびしいですと供養塔向く
リカちゃんもバービーもいま持ってない捨てた記憶も持ってはいない
....
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて
真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの
行き交う街角
きっ ....
薬指惹きつけられて迷い込みみそ一文字の迷路くるくる
閏が来るたびに先延ばしのかなしみがある
一日の重さが微差とはとても思えないほどの
骨には痛みを伴って、こんな冬の日
そとの曇り空の下へ行ってみようか
たとえば、
あの児童遊園
ブランコ ....
花言葉は知らない
知らないで選びました
ほかには浮かばなかった
記憶のなかでそれは相応しく
焼べられて、もう
枯れることのない思い出となって
ひとり泣くだけの十二月に
その棘すらもい ....
振り向いてももう見えない
あれは何だったのか
過去への置き土産
もう見えない
思い通りのストーリー
作り上げた この
解放感 なんて
素敵
だって いらなかったから
探していたの
....
乾いた風吹き抜ける頃
地平線の向こう側を想う
手を伸ばしても届かない
叶わぬ夢のような
湿った風とさよなら
水平線の向こう側を目指す
願いはどうしても届かない
最初から諦めてる夢のよ ....
追い出されて
やっと探し当てた新天地
アネモネの花がいっぱい
色とりどりでその背は高く
私を隠してしまうほど
ここは樹海の中にぽっかりと
在る 秘密の場所
帰らない ここからはどこへも
....
自転車で走る十月みそか頃指先ちょっぴり冬を覚えて
地方への旅の帰りの車窓から山が消えるとやすらかになる
立ち去った日々に暇をあげたあとでも変わらない時計の仕事
百日紅終わ ....
あなたは、いる
そこ、に
うたっている
うたを
聴いているのはわたしひとり
LEDランプの許
わたしは、描いている
ここ、で
夢を
ことばに
誰が読んでくれるの ....
わたしにお母さんが居たら
うんと甘える
まず確かめてえっと
うんと甘える
夢じゃないよね
お母さんが居たら
お母さん!
って呼んでみたい
そしてなぁに薫ちゃんって
わたしの顔を
....
頑なな盲信を取り払った時に
何が実在可能か
存在はまるはだかだ
手で「ちょき」を一人の時にしたことが無いと気づいてふとやってみる
アルプスのどこかで飲んでいるつもり一杯のココア晩秋の部屋
透明の水彩絵の具で描かれた君の九月の絵のナス食べたい
....
親指が巻き爪だった一週間ビーチサンダル秋の風知る
あの頃にすがることしかできないとみあげる空に同じ月あり
台風が心を壊すほどの日に追憶のなかの秋晴れをゆく
暮れてゆくこど ....
夏が残っているよと偽りを言って朝顔の写真を友人に見せた本当は初夏の写真なんだけどみな信じて、感慨深そうにしている いまさらこれは…と打ち明けることもできずにしまったな、と内心は罪悪感でいっぱいとなった ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
君は、君の時間をくれる
午後九時半ごろ声届く
言葉をくれる
詩をくれる
せいいっぱいの誠実も
心を尽くして
毎日毎日
ひとりで淋しくしてないか
一人を涙してないか
せいいっぱいの ....
冬の手前に立ちきのうをみる
一本の樹の梢に雀が居るばかり
彼らだけにわかる言葉で
話をしていて
ほかに息吹きの声はなく
かといってコンクリートなどもなく
荒野というわけでもないここは
....
なんにもない場所で佇んでいる冬とは対照的に
待ち望まれていた秋がシャンデリアのもと自意識過剰に笑みつつ
深夜の鏡に自分を映し深紅の薔薇へのまなざしをして
まだ気がついてはいない
季節風すら ....
うたうべきはポッケのなかへしまいこんで
なみだだけを友達に夕焼けを待つ
そんな女の子がいたんだけど
そうそれは十二年前のこと
その子にもしもまた会えたならきっと
今度こそうたってねって頼もう ....
少ない数の河川敷への道のりがあって
少なくない枚数のなみだがあった
手の爪を切って足の爪も切って
生きている生きていると唱えながら夏を越えた
母さん、と
生者へ呼びかけることのなく
父 ....
どうしても会いたいという切実を部屋が知ってるテディが視てる
土日がこの世で最もつらい日日なぜと言わないあなたに言わない
過呼吸にエレベーターは狭すぎてあなたの分も呼吸してます
....
名前が悪かったのかな
居場所がたまたままずかったのかな
いつかみたあの誰かの骨と同じ
友達のなかで一等賞をあげたい人が住む
雪国の冬の色と同じ
白さ特別扱いしてたけど
それは共同住宅ではN ....
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