雑記 2013.12.26
もっぷ

閏が来るたびに先延ばしのかなしみがある
一日の重さが微差とはとても思えないほどの
骨には痛みを伴って、こんな冬の日

そとの曇り空の下へ行ってみようか
たとえば、
あの児童遊園
ブランコの鎖はまだ
錆びてはいなくてシーソーの歴史は
もう終わっている
(らしい

入り口にも出口にもウェルカムの顔をした
ハナミズキが立っていて

砂場のシートをめくったなら
会えるかな、まだほんの二、三歳の
バケツとシャベルだけが
おもちゃだった少女に

ひよし
という町だったね

三月十二日日本国東京発の
終着駅がだんだんみえてきた
途中ゆく先ゆく先の、どこもが
よそもの
という言葉を
彼女のために初めて使った

海の子になれると信じて蹴っ飛ばされて
山の子になれると信じて突き飛ばされて

線路に落ちてしまったのかな
(どんなレールの上に
(、あまりにも初心な子だった

閏が来るたびに先延ばしのいろんなこと
その一日は微差かもしれないし
想いのあるスケジュールや記念日ならば誰にでも

(かなしみに限っていえば
(100%誰にでもありますなんて
(どうしてもきょうは悟れない


雨が降ってきた
これは余る予定の一日の分だろうか
今度の閏はいつだったか



自由詩 雑記 2013.12.26 Copyright もっぷ 2013-12-26 17:36:56
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