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閉じられた
まぶたのうえに
のせるくちびる


まぶたのかたち
まなこのかたち
たしかめながら


ひとりだけの あなたの
ひとつだけを
たしかめながら

 ....
薄青色の透明な空に
白い大きな鯨の尻尾
鯨は自由で気まぐれだから
日が昇りきる頃にはもう
どこかの国に泳いで行くんだ
でも優しい鯨のことだから
また会いに来てくれるだろう
僕の吐いた煙を ....
父は歩き続けた
角を曲がったところで左腕を失い
コンビニの前で右腕を失い
市営住宅の駐車場で両足を失った
やがてすべてを失い
最後は昨年まで歯科医院があった空地で
一輪の花になった
 ....
たくさんの人が眠っている
重力に抗うこともできずに
背から腹までのわずかな高さの
影をつくって
僕らの毎日は孤独な戦いだ
星の中心へ向かおうとする力との
今日もまた爆音が響き
崩れていく ....
{引用=鍵盤を
さわれば
ほら

(ぽろん)

窓から
こぼれてく

(ぽろん)

かなしみは
空に
とかそう

(ぽろん)

青空の
はしご
最後まで
のぼろ ....
日々の営み
食べかけのマンゴー
砂のようにどこまでも
ずれていく少年
手段を知っている僕たちは
まだ本当の悲しみを知らない
日々の営み
食べかけのマンゴー
それが癖であるかのように微笑 ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
たとえば地震が起きたときに
真っ先に
何かを考える前に
眠っているあなたに
身を挺して覆い被さるように

それを何と呼べばいいのですか
恋人よ
恋人たちよ

言葉にされたものは ....
           <上面>
           SevenStars


<左側面>      <正面>                    <右側面>
SevenStars     ....
生ぬるい屋根裏にあがると何かのぬけ殻がそこにある。
僕が入れそうなくらいにそれは大きい。
「入ってもかまわんのだよ」とぬけ殻は言う。
僕は少し考える。
やはりそれは間違ったことだ、と思い遠 ....
(ぽとり)

点滴1本3時間

(ぽとり)

ペンとノートがあったら詩の一つでも書けそう
だけど悲しい詩になりそうだから書かない

(ぽとり)

透明なビニール容器から
半透明 ....
雲が波なら
僕たちは深海魚だ
深く、深く、
差し伸べられた手も届かない場所で
温もりも知らずに
窒息している

月明かりは
マリンスノーに似ている
それはただの幻想で
本質は
 ....
気がついたら
誰を見ても
ママになってた
道に迷った人がいれば
「かわいそうに、いま連れてってあげるね」
転んだ人がいれば
「あらあら大丈夫、泣かないで偉いわねえ」
寂しい人をみたら
 ....
かわいいとか好きとかそんな
実態のないものを餌にすると
飢えてる人ほど
よく引っかかります
花束とかプレゼントとか
疑似餌(ルアー)がよく効く人もいます

小魚はリリース。
たいてい集 ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
なんでかな
あの瞬間はきっと、今なのに

眼球の裏で羽虫が飛び回っている
右耳の後ろの脳が痛い 痛いんですー
固形の薬にはなんだかマイナスのイメージしかない
二番目に古い記憶のラムネ菓子と ....
うるま 
うるま
はじまりのなまえ
うるま 
うるま
ぼくんちどこいったん
ひんぷんのよこの
ゆーなんぎーのそよと
ゆーなんぎーはーめーの
いとのつつつと
はじまりのとおく
とお ....
電車のドアにもたれて

景色を見るのが好き

ジャストタイミング




ウンコをしてる犬と目が合った

バツの悪そうな顔が小さくなる




今日も一日

良い日 ....
焦土をさまよう鳥が
音に出会い そこに住んだ
双つの枯れ木が立っていた



緑は墓から来て
どこまでも薄く
地平に向かった



生まれるものはなく
来るものだけ ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
来てしまった・・・この季節が

本屋に詩集を探しに行ったはずなのに
ホストクラブの特集の雑誌を
買って出てきてしまった

何をしてるんや、しっかりしろ
とりあえず落ち着け

ネット ....
 
なんとなくおきて

なんとなくべっどをでられない

じっとしている

じとじとしている

とけていっている

じょうはつしはじめている

あわててじょうはつをとめようとし ....
土砂降りの雨と 雷の日には

昼間から眠った

目覚めても まだ 

雨も雷もやまなければ

家の中の仕事をした

そして

それをしながら

考えていなかったことを考えた ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
使いにくそうなきつねが
やいやい話しかけてくる
どうやら自分の使い勝手の良さを
アピールしてるようだ

あんまりうるさいので
試しに使おうとしたら
「使うな!」と怒り出した

仕方が ....
あぁ..引っかかる

今日
どうしても聞いてみたいことがあったのさ


ねぇ
社の掃除のおばさん

どうしたの?


私が煙草をふかしてるそばに来て
「今日は 灰があまり落ち ....
黙って。
言葉はどうしても、
誰かのに似てしまうから、
黙って。


蛇になりたい。
進化の袋小路で、
誰よりもまずおのれに忠実な。

蛇になりたい。
自分の巣穴を
役立た ....
マッドビーストさんの未詩・独白おすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(まなすい)- 木立 悟未詩・独白406-9-16
空には大きな鯨が泳ぐ- プル式未詩・独白6*06-6-20
父の日- たもつ未詩・独白16*06-6-18
戦い- たもつ未詩・独白10*06-6-16
(ぽろん)- 青色銀河 ...未詩・独白406-6-15
微笑- たもつ未詩・独白9*06-6-9
黒魔術くらい習えばよかった- umineko未詩・独白21*06-5-4
愛ではない(未完の)- いとう未詩・独白1205-8-7
SevenStars- 大覚アキ ...未詩・独白505-7-13
柔らかい殻- Monk未詩・独白405-6-6
やっぱり悲しい詩になってしまう- ベンジャ ...未詩・独白15*05-5-24
深海の生物は涙を知らない- いとう未詩・独白14*05-4-27
職業病- チアーヌ未詩・独白605-3-30
釣りをするひと- いとう未詩・独白505-3-30
美しい夜に- いとう未詩・独白18*05-3-30
ラムネが欲しい- 待針夢子未詩・独白3*05-3-25
連音/うるま- AB(な ...未詩・独白805-3-16
ジャストタイミング- 木葉 揺未詩・独白9*04-8-29
ノート(地音)- 木立 悟未詩・独白204-8-25
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
キラメキの季節- 木葉 揺未詩・独白7*04-8-7
真昼の蒸発- 渡邉建志未詩・独白4*04-7-24
夏の- 蒼木りん未詩・独白3*04-7-10
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
雪江さん- いとう未詩・独白3804-7-2
使えないきつね- 木葉 揺未詩・独白904-7-1
変ョ- 蒼木りん未詩・独白3*04-6-25
スネークアイ- 大村 浩 ...未詩・独白1803-8-24

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