いいって 気にすんな
そう テーブルの上の
サイコロが 言った

そこで 僕は
この肩に 乗った
もろもろの 煩いを
サイコロに なすりつけて
もう一度 転がしてみた

キン キン ....
 あけましておめでとうございます。   たま




 オロチ

箸は一本でいいと言う。
ふたりの子は箸を一本ずつ持った。
狐の権太はうどん屋に化けて
村の二本松の辻に店を出してい ....
【配】
遊園地デート中でもうわの空 別れた人の心配ばかり

【万】
5万円貸した相手が雲隠れ捜索費用5万を越えた

【溝】
どうやって埋まらない溝埋めようか試行錯誤で終わる人生

【 ....
色派にへとへと尻垂れお婆

老年病み易く岳父逝き難し
中年売り難く整理され易し

死んだならリバティー

オバサンいいツラの皮
オジサン千金のみ値

友あり遠方より「来る選挙は公明 ....
それはとてつもない絶望であり
そして希望となった

手が白い

夜中二時前のピアニスト
ショパンの英雄ポロネーズが無音を切り裂く

何かを彷彿させてから飛び出す高音
低音も楽しみ ....
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....

言葉を追いかける
僕は椅子に腰かけ 瞑目して
その思いは 頭の中で 駆け足をしている
言葉は闇に走る 七色の光の筋
僕に誘いかけてくる さあ 捕まえてみなさい と

そんなことは し ....
遙かぶりだった信濃路
そこはペダルが都会よりも
緩やかに漕げる

遠慮してくれる
夏の日差しが
あなたの気配りよりも優しかった

裏庭の沼に急ぐ鴨の親子は
人間との僅かながらの境界 ....
【謡】
組長が泣き出す孫を胸に抱き子分とともに唄う童謡

【汚】
汚ねえよ オトナはみんな汚ねえよ 怒る我が父 還暦過ぎの

【自然】
自然死に見せかけるよう旦那刺し保険金得る主婦の空想 ....
 クリスマス・イヴだ。
 みんな何をして過ごしているのだろうか。
 僕は暗い部屋に一人、パソコンに向かってキーをたたいている。サンタが訪れて来そうな気配はない。というか、今朝から誰一人この家を訪れ ....
濃い灰色の空の下
強風に煽られ 
たわんだカラスが
回り込んでは弧を描く

強大な力に拮抗するように
おのれの性に従って
宙を舞う
灰色よりも濃い
一点の闇
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている

次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
 ....
おはようございます。【修正改訂継ぎ足し】考えてみるとネットはいくらでもそれができる利便性がありますね。ひとつのファイルひとつのお題を少しづつ増やしていってもいいんじゃないかとか思ってしまいます が .... 持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず


舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ


孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀


 ....
(僕)
追いかけてくるよ
時計の秒針が

片づけても 片づけても
後から 後から
新しい仕事が 湧いて出てくる
さながら蛆のように 白く まがまがしく
時間という競技トラックの 前方に ....
ーー序章ーー
Yが父親の佑司と出会ったのは
三歳ごろだった
「お父ちゃんはどこ?]
「マルシャンスク」
それはソ連のどこかの寒い町だ

木炭バスに初めて乗った
佑司が帰国を許されたので ....
寝転がってかいだ土の匂い
イチョウのじゅうたんを踏む音
冬を呼ぶにじんだ雲が浮かぶ空

「覚えていますか」

誰かと同じだった歩く早さも
いつの間にかずれて響きだす

”忘れよう”
 ....
 1)

庇には樋がなかった
コールタールの屋根をはげしく打って 
雨は黒い路地に、まっすぐ流れおちた
ひくい窓を大きくあけて
わたしは雨の音を聴いたはずなのに
路地に敷きつめられたコー ....
君が窓の外ばかり眺めているから
僕はさみしい

君が郵便ポストばかり覗き込むから
僕はさみしい

探している答えは ここにあるよ
僕が その答えだ

歌われないメロディーが
綴られ ....
おまえらあのときもここにおったんか

公園の遊具や木々に話し掛けそうになる

あの地震のときは震えたりしたんか

そんな不遜な言葉を投げ掛けそうになる

セシウム、テルル、ストロンチウム

キセノン、 ....
とぼとぼと夜をこぼしながら

中途半端に高いビルに挟まれた通りをあるいた

あなたに見つからないように

ぼくだけの空気を吸うために

やさしくなれるような気がしたのは気のせいか

 ....
そうしてまた
ここで壁に 突き当たる

何度も来た袋小路
幾度間違えれば
正しい道筋を 覚えられるのだろう

いやむしろ この惨めな反復を
彼は愛しているのかも

またスイッチを押 ....
この香りが五月でもないのに
懐かしさが全身に{ルビ迸=ほとばし}る
僕は気になる この香りが

逆らいに倒れた僕をそっと
この華奢な体が抱いてくれた

揺れまいと
木の葉が{ルビ頑=か ....
あの軒先から香っている金木犀
もう暗い、足音一つの帰り道
そういえば一緒に歩いたっけ

「しばらく、もう会えてませんね。
目が二個と口がひとつあったことは覚えているけど」

手紙から日常 ....
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える

しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った

立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか

平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
兄貴が欲しかった
5つくらい離れている

いつも あたしを気にかけてくれて

「 こらっ ダメだぞ」
っとか 叱ってくれて

「ほら やれば出来るじゃないか」
とか 笑って

あ ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
いきものは普通上をめざす
より多くの光を浴びようとして
{画像=111026091504.gif}
星を見て井戸に落下死した哲学者も例外ではない
だから
俺も彼らに習って下を向いて歩こう
一 二さんのおすすめリスト(429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サイコロ- まーつん自由詩9*12-1-5
新春お年玉セット- たま自由詩23*12-1-1
題詠blog2011_081-090- 北大路京 ...短歌12*11-12-31
遠目の我が家- salco自由詩5*11-12-31
夜中のピアニスト- 緋月 衣 ...自由詩10*11-12-29
MISSION- ただのみ ...自由詩32*11-12-25
なないろの言葉- まーつん自由詩15*11-12-25
ゆるやかだった夏- subaru★自由詩15*11-12-25
題詠blog2011_071-080- 北大路京 ...短歌15*11-12-24
イヴの罠- まーつん散文(批評 ...3*11-12-24
ダークヒーロー- ただのみ ...自由詩4*11-12-23
午後の詩集- たま自由詩31+*11-12-6
「ね」はあげたくない- subaru★自由詩14*11-12-5
大日本小帝国- アラガイ ...散文(批評 ...1*11-12-2
憂鬱になれる内が花- faik短歌9*11-12-1
秒針- まーつん自由詩2*11-11-29
誰のせいだと言いたいのか- 木原東子自由詩411-11-28
引き出し- 森未自由詩7*11-11-27
河口の地図_2011- たま自由詩28*11-11-16
僕へ- さすらい ...自由詩811-11-6
嘘っぽい光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-11-3
夜を歩く- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-2
D.V.D- さすらい ...自由詩8*11-11-1
あすなろ- subaru★自由詩22*11-10-31
なほ子へ- モリー自由詩5*11-10-31
一瞬のやる気- 木原東子自由詩7*11-10-30
キャンディキャンディ- 乾 加津 ...自由詩6*11-10-30
兄貴- 森の猫自由詩8*11-10-29
夢の入口_2011- たま自由詩24*11-10-28
下を向いて歩こう- GrassRoots自由詩3*11-10-26

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