夜
言葉を追いかける
僕は椅子に腰かけ 瞑目して
その思いは 頭の中で 駆け足をしている
言葉は闇に走る 七色の光の筋
僕に誘いかけてくる さあ 捕まえてみなさい と
そんなことは し ....
【謡】
組長が泣き出す孫を胸に抱き子分とともに唄う童謡
【汚】
汚ねえよ オトナはみんな汚ねえよ 怒る我が父 還暦過ぎの
【自然】
自然死に見せかけるよう旦那刺し保険金得る主婦の空想 ....
クリスマス・イヴだ。
みんな何をして過ごしているのだろうか。
僕は暗い部屋に一人、パソコンに向かってキーをたたいている。サンタが訪れて来そうな気配はない。というか、今朝から誰一人この家を訪れ ....
濃い灰色の空の下
強風に煽られ
たわんだカラスが
回り込んでは弧を描く
強大な力に拮抗するように
おのれの性に従って
宙を舞う
灰色よりも濃い
一点の闇
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う
寒くない?
うーん、だいじょうぶ。
今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
どこがいい?
うーん、
海がすぐちかくにあって、川の流 ....
おはようございます。【修正改訂継ぎ足し】考えてみるとネットはいくらでもそれができる利便性がありますね。ひとつのファイルひとつのお題を少しづつ増やしていってもいいんじゃないかとか思ってしまいます が ....
持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず
舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ
孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀
....
(僕)
追いかけてくるよ
時計の秒針が
片づけても 片づけても
後から 後から
新しい仕事が 湧いて出てくる
さながら蛆のように 白く まがまがしく
時間という競技トラックの 前方に ....
ーー序章ーー
Yが父親の佑司と出会ったのは
三歳ごろだった
「お父ちゃんはどこ?]
「マルシャンスク」
それはソ連のどこかの寒い町だ
木炭バスに初めて乗った
佑司が帰国を許されたので ....
寝転がってかいだ土の匂い
イチョウのじゅうたんを踏む音
冬を呼ぶにじんだ雲が浮かぶ空
「覚えていますか」
誰かと同じだった歩く早さも
いつの間にかずれて響きだす
”忘れよう”
....
1)
庇には樋がなかった
コールタールの屋根をはげしく打って
雨は黒い路地に、まっすぐ流れおちた
ひくい窓を大きくあけて
わたしは雨の音を聴いたはずなのに
路地に敷きつめられたコー ....
君が窓の外ばかり眺めているから
僕はさみしい
君が郵便ポストばかり覗き込むから
僕はさみしい
探している答えは ここにあるよ
僕が その答えだ
歌われないメロディーが
綴られ ....
おまえらあのときもここにおったんか
公園の遊具や木々に話し掛けそうになる
あの地震のときは震えたりしたんか
そんな不遜な言葉を投げ掛けそうになる
セシウム、テルル、ストロンチウム
キセノン、 ....
とぼとぼと夜をこぼしながら
中途半端に高いビルに挟まれた通りをあるいた
あなたに見つからないように
ぼくだけの空気を吸うために
やさしくなれるような気がしたのは気のせいか
....
そうしてまた
ここで壁に 突き当たる
何度も来た袋小路
幾度間違えれば
正しい道筋を 覚えられるのだろう
いやむしろ この惨めな反復を
彼は愛しているのかも
またスイッチを押 ....
あの軒先から香っている金木犀
もう暗い、足音一つの帰り道
そういえば一緒に歩いたっけ
「しばらく、もう会えてませんね。
目が二個と口がひとつあったことは覚えているけど」
手紙から日常 ....
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える
しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った
立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか
平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
兄貴が欲しかった
5つくらい離れている
いつも あたしを気にかけてくれて
「 こらっ ダメだぞ」
っとか 叱ってくれて
「ほら やれば出来るじゃないか」
とか 笑って
あ ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
いきものは普通上をめざす
より多くの光を浴びようとして
{画像=111026091504.gif}
星を見て井戸に落下死した哲学者も例外ではない
だから
俺も彼らに習って下を向いて歩こう
白い菜園に 実を結んだ言葉
それを摘み取る 冷たい指先
醜いものは はじいて
麗しいものを つまんで
己が息に触れて 眼鏡は曇る
籠に集めた実りを 俎板に揃える
食卓に並ぶ 自家製 ....
ご都合主義の神様はいないみたい
飢えや
寒さや
病や
夜や
それら混沌とした不幸から
全てを救済するために
人の手によって創られた
機械仕掛けの神様
それは確かに
類似的な ....
京都行きの高速バスの中から窓の外を眺めていた
水色の空に、バケツの水をこぼしたような薄くくぐもった天気は、近く雨の気配を漂わせていた
褪めた空は高速道路の風景の無機質性をいや増しに強めているような ....
ないしょのことは
ないしょにするから
それまではあそぼうね
夢でも会えるし
いますぐにあいに行くこともできるよ
のぞめば
のぞめば
いつでも
現実は直角に交わるし ....
ゆうちゃんは無口な転校生だった
四年生の春に
ぼくのクラスにやってきた
ゆうちゃんと、ぼくは
なぜか気があって放課後はいつも一緒にあそんだ
がっこうは友だちできへんからきらいや。
....
ひかってたのは
真珠じゃない
水滴じゃない
耳飾りじゃないし
ドアノブでもない
疲れていた
疲れていたし
悲しかった
ひかってたのは
真珠じゃない
泣いていたのは
君 ....
例えば今 深い海の底で
目覚めたなら そこに 何が見える?
何も動くものはない ただ君だけを除いて
例えば今 霧が晴れたとして
目覚めたなら そこに 何が見える?
誰も気づくものはない ....
かり かりらん からん
鉦の響きが行列を先導する
満ちていく途中の
なまめいて誇らしげな月の下
馬の背には選ばれた幼子
金襴にくるまれて
視線を集める戸惑いを隠せず ....
街を包む 夜の翼よ
夢のない眠りへ 連れて行け
街を照らす 月の明かりよ
行き場のない者にも 安らぎを
街を駆ける 夜明けの風よ
生まれたての歌を 届けにゆけ
風に揺れる 木々 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14