私は、今とても腹が立っています。
とてもとても、腹が立っています。
どうしてだか、あなたにはわかりますか?
あなたはとても優しいし、心が広いし、我儘な私を全身で受け止めてくれる、 ....
茄子紺に染めてあなたのまわしなら俵踏みしめ恋尽きるまで
長茄子の紫の花何気なく紫紺に染める我が実知ってか
茄子は「成す」花の数だけ実をつけてしあわせになる畦のあなたと
足りないのあな ....
僕の小さな幸福論
TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ
幸福は乾いた日 ....
{引用=
さだめらしき願いを ひとつ知りました
六月の
嵐にひかえる空は
細心のあやうい平衡と ためらいに似た心地なさを {ルビ具=よろ}う
見あげれば
流れは岩にわかれ
....
余計な一言が面白いと思っていらっしゃる
耐えきれないくらいに
煩わしい 日々の騒音
例えば誰かが
誰かを蔑む声
私の方が正しい
そう主張する声が
街を包む空気を
重くするのさ
....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました
モンシロチョウの卵を
....
口溶けさらさらホワイトチョコみたいにね可愛く溶けてしまいなよ
長い坂道雲ひとつ見上げる空にあの日の君の見えた気がして
繋いだ指離したくないこの夜は僅かな痛み胸にしまおう
ろくでなしは ....
カラダって、窮屈だな。
こんにちは
酩酊の神様
無限の泉からほとばしる無数のファラオ達
dionyss
私はあなたをお慕いしています
透けるような
風が織りなす世界
この世界の空は青い
この空の下で鮮 ....
0と1のたゆたう波間
無数の気泡が生まれては消え
消えては生まれる
一大プログラムに沿って進む生命のパレード
意識の明滅は不規則に見えて
実は秘密の言葉に従って記述されている
....
口溶けしないチョコレートが
不思議だ
口から 5ミリ四方の
サイコロ状を
舌で押し出すように手のひらに
転がしてみる
やはりチョコレート色のチョコ ....
中学時代休み時間に
座布団を手に巻いてボクシングの真似事をして遊んでいた
遊びとはいえけっこう幼い意地をかけて遊んでいたが
伊藤くんにはどうやっても勝てなかった
陸上部で細身で動体視力 ....
昨日の晩は蛸を甘辛く煮て食べた
最近は昔に比べて値が上がり
生意気にも百グラム二三八円とかしやがる
おまけにどいつもこいつも
モロッコとかモーリタニア産で
明石のこやつな ....
日々を無駄に過ごすなって
お袋によく言われたっけ
汚れたエプロンを
鎧みたいにまとって
布団たたきを握りしめ
水仕事に荒れた両手を 腰に当てて
にらんでいたお袋
....
雪解けの時を待った
土を食べたくて
小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ
(吸い込まれる)
くらいに感じてくれたらいいな
そんな気持ちの柔らかさで
....
川沿いの道を歩いていると
川面で魚の跳ねる音
気のせいだった
子供が投げた
いたずらな小石
空を舞う鳥が嘴から
落としてしまった
子に与えるはずの ....
鳥はなぜ逃げない
足下に 跳ね回る
逃げないが 近寄らない
近寄らないのに 逃げもしない
小さな雀
鳥は なぜ逃げる
逃げるのに また舞 ....
あなたが望む世界がひとつ
彼氏が望む世界がひとつ
親兄弟とか仲間とか他人とか
でも同じコルクボードに鋲で留められる
百個は許しても一個はあなたのものだ
その一個が
大好 ....
死ぬ気でやったら 死んじまうだろーが
*
短詩が感覚的に合う。一切の説明は不要。そこにある存在を描写し配置することで無を表現できる。もともとそういうふうに存在を見ているのだから。読者の思い込みに付き合う気はないが、思い込みの底に届 ....
黒い服についた 絵の具の白色
それは汚れでしょ
心を真っ白にして 無になって……
ムラサキ色の心が 決して
虫に食われた イチョウの葉であっては
ならないなんてね
....
ネットで遠いってどこだろうね
豆つくって歩かないでいい
地下鉄の出口を探さなくていい
バス停の地図をみなくていい
ホームまでいそいでいかなくていい
ひとさし指がとまる
最後のキーが ....
静かな夜には
聴こえない声に
耳を澄ませて
実らない夢なんか
虚空に放り投げる
ずっと
心の砂漠を彷徨ってきた
スタンドを消して
遠い町に住む
あなたにオヤスミをいう
暗 ....
もしもツバサがあったなら
あなたのところへ
飛んで行けるのに
もしもツバサがあったなら
あなたのところへは
飛んで行かない
背中にツバサを背負った姿で
....
責任とってあたしをお嫁にもらってよ
こんどは男と女になってみましょうか?
どうせ恋愛も結婚もあきらめていたから
男運がわるいっていつも言われてた
いいの一時でもあたしを必要 ....
大きな鬼と琵琶湖に入りブラックバスを食べ尽くす
すきなのはすきだから、すきだって
すきだから、やっぱりすきって
すきになって、やっぱりすきで
すきだからすきで
すきにきづいて
すきでいる
性的衝動を完了する私は1人の人間として女を見ませんでした。
ある日、その女の存在はブログによって知りました。また、熱心に対面した女がいるかどうかが単独で印象づけられました。
(文学の塊偏見 ....
詩は暇つぶしだと言ったら
あなたは怒るだろうか?
だけど 考えてもみてくれよ
暇のない人生というものを?
詩のなかで
説教を垂れるのもいい
悪態をつくのもいい
泣き崩れる ....
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