月の夜にはからすが舞う
かけたままの心には蟋蟀が鳴いている
無垢な地図帳には地番がない

条件は
いつだって
みたされないものだ

要件は大概なおざりにされ

描き続けること
想 ....
お供えの花を供えても、
同じことです。

強い風の日には。

同じ時間という、
事象はありません。

自分が周っていなくても、
地球は周っている。

白い塩をまきましょう。
 ....
海は
海でしかなく
ひとは
ひとでしかないはずなのに
定期船に乗って
航路に出ると
なにもかも
忘れ物したみたいで
空っぽになったわたしは
地球ではない地球のどこかへと
まっすぐ
 ....
年も死ぬ大晦日。明日には新年が生まれる。
ドイツの哲学者・マルクス・Gによれば、
「世界」は存在しないという。

《平成》などと言ったところで《日本人》
以外には何の意味もない。しかしだ ....
別れの手紙が届いて

窓ガラスの凍った朝に
きみは家を出る

食器も家具も置いて
チケットを握り締めて

雪の馬車に乗る


ここで変わるのね

未来から声がする
 ....
歳を重ねる度に
人間の落とす雫の大きさは
段々と小さくなり不安を感じるが

そんな時は気晴らしに
美術館の近くを散歩をして
入館して色々な絵画を見る

偶然か
横断歩道の向こうに
 ....
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ 生あるかぎりです
だれしも遮れない旅をしているとおもうのです
たぶん滅びるのもちかいのかもしれません

ちょっとなにかを選択するのもめんどうくさいのですが
いつも可能性と不可能のコードの端を ....
人生は楽しまないといけないのか?

人は幸せにならないといけないのか?

ただ生きているだけじゃだめなのか?


何で問い始めちゃったんだ?
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
毎朝
走る
山の
斜面に
ジャグラーが
放置されている

誰も取りにこない
通報もしない

北電子は丹精を込めて
開発し
書類を通し
保通協は試打し
検定を通り
ホールは ....
 移りゆく事象に
 普遍性を見出そうと
 あなたは時を凍らせた
 記憶という名の冷却剤で

 汗ばむ肌に下着を貼り付け
 冷えた板張りの床の上
 道に迷った子供となって
 膝を抱えて座 ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
裏から表までの30メートルに世界があった


国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ


安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口


たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
苔生した岩が目覚めの胸を押し潰す
浅瀬では精霊の呼び声がまだ響いているので
安らかに泉に潜り込む
カーテンの隙間から立ち昇る朝が角度を傾け
夢の泡を貫いてくる
惜しみながら深部を反転したのち ....
ある女の子がいる。その女の子はすべてを超越してスキップしながら楽しそうに笑っている。その女の子のいる場所にいつか行けたらいいなと思う。そんな日曜日。 わたい、もやしはきらいや。

病室のベッドのうえで
母がぽつりと言う

六十年も付き合ってきて
母の好き嫌いをひとつも知らなかった
そんな息子だ

お父ちゃんがな、腹切ったときに出て ....
福引にアタリひとつもありません ことしもあたらしいかなしみがやってくる
それでいいのだと思う

ことしも友が去ってゆく
それはしょうがないこと

遠慮なく時は過ぎひともかわる
すべてをうけいれてはいられない

僕の ....
いつの日も
夕日は、約束に似ている

すっかり、
日が落ちるまで
果たせなかった約束をかぞえては
また、
あしたに賭ける

ぽつりと、残された
オレンジの雲は
あしたへとつづく
 ....
海に裏切られ 花に批難されたら

枯葉にも笑われる生き様


ヒューっと 大きく豪勢な車が

目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ

ハンドルにしがみついた女の人

なぜ ....
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
        泳ぐのならば
        身を切るような
        水のなか
        冷たかろう
        痛かろう
        けれどきっと温かい
  ....
流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ

僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている

差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか

馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・ ....
秋の暮埃かぶりし鉄アレイ 広すぎる狭い部屋の中ほどで

行方不明の娘と将来を語り合えば


音信不通の息子と向かい合って

パスタを食べるから


見切りをつけたアノ人と

リンネと言うレト ....
ついこの前
サロンで御一緒したのに

無表情で「こんにちは」をした
人見知りのあっちゅは

比留間さんに
「可愛いこが来てくれた」と
人差し指でおでこをツンと
されて
 ....
色変えぬ松や官僚的答え たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
一 二さんのおすすめリスト(430)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月夜には- 梅昆布茶自由詩14+19-9-24
彼岸でもまた台風- ナンモナ ...自由詩14*19-9-23
航路- たま自由詩1219-1-9
平成三十年大晦日覚書- ナンモナ ...自由詩5*18-12-31
叶わぬ恋のパティ- mizunomadoka自由詩1018-12-29
初恋- 羽根自由詩1818-12-21
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ- 北大路京 ...短歌415-7-12
生あるかぎり- 梅昆布茶自由詩2015-7-8
問い- 金子茶琳自由詩115-6-11
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
マイナーなジャグラー- nemaru自由詩1*15-4-16
凍らない水- まーつん自由詩12*15-1-25
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
突き抜けるまでの秒針- 芦沢 恵自由詩22*14-5-31
億年の- 梅昆布茶自由詩16*14-5-25
◎ある日- 由木名緒 ...自由詩13+*14-4-12
日曜日- 水宮うみ自由詩1*14-4-1
もやし炒め- たま自由詩31+*14-3-21
福引にアタリひとつもありません- 北大路京 ...俳句414-1-3
ぱたぱた- 梅昆布茶自由詩2114-1-3
終の日- たま自由詩25*13-12-31
だいたい_それくらい- 芦沢 恵自由詩23*13-12-1
星座- たま自由詩35*13-11-28
水のなか- 石田とわ自由詩11*13-10-20
浮浪雲- 梅昆布茶短歌1013-10-19
秋の暮埃かぶりし鉄アレイ- 北大路京 ...俳句613-10-19
隠れてる- 芦沢 恵自由詩21*13-10-18
れいかい- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...11*13-10-15
色変えぬ松や官僚的答え- 北大路京 ...俳句613-10-12
結び目- 梅昆布茶自由詩1613-10-12

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