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 兄に会ったのは、一年振りだ。
 子供の頃は世間並みの兄弟として過ごしたが、今となっては用でも無ければ会うこともない。端的に言ってしまえば、そういった間柄なのだ。去年と同じく、盆に逝った親父の三回忌 ....
 では、ぼくの友人の話をします。名前を仮にNとしておきます。明るい、いいヤツでした。Nの実家は県境の山のすごく奥の方で、高校のときから市内に出てきてひとり暮らしをしていました。生物が好きで、生 ....  明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... あったかいコーヒーが飲みたい。
あたたかいコーヒーは偉大なのです。ほかほかでいい匂いがして、マグカップをもっているだけでふにゃあとなってしまいます。
飲んだらほうっと言葉にならないためいきがでて、 ....
 僕は友達がいない。この世界で僕の存在を知る者はごく一握りということだ。果たして、これまで出逢ったごく一握りの人間のうち、僕の存在を思い返してくれる人はどれくらいいるのだろう。
 いつもの如く部屋で ....
最近離人症が治ってきて気づいたことがある。
どういう風に治っているかというと、朝起きて「ああこの身体は俺のものだな」と再認識するといった具合である。
それは別に離人症の治癒過程では無いといわれるか ....
 おれには、玄関の鍵を閉める習慣がない。鍵を無くしてしまうからである。これまで何度も不動産屋に迷惑をかけてきた。どうせ安普請のワンルームマンションである。侵入盗に目を付けられる心配よりも、不動産屋の苦 .... 冬瓜を煮る。すこし青臭い匂いが指に残っている。

夕方、ディスカウントショップへ行ってハロウィンの玩具をいくつか買って、夫と落ち合って帰ってきた。途中、tooth tooth へ寄ってケーキを二つ ....
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彼女が死んで数世紀。その影響は長く後世におよび、もはや彼女を知らない人は皆無といえる。しかし具体的に何をやったかは知られていない。忘れられた偉大なる事績を記念するために伝記を書きたいがどうか、と ....
熱出て美術教室休んで自己嫌悪で死にそう。
熱はあまり気にならない。


白刀豆茶って何に良いんだろうか。サンプルを飲んだら豆を焦がしたお茶の味がして気になる。
なたまめちゃ。

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 詩をめぐる、ないしは、詩についての雑文をかいてみようと、急に思い当たった。
それが何になるのかは判らないのだが、誰かに解って欲しいという欲求があるから
だろう。詩とは言葉のあらゆる意味において孤 ....
{引用=
個人的な話だが。
あまりにも呆然としてしまったのと、書くことが弔いになるかと思って。



Iさんが亡くなってしまった。
昨日、数人で一緒にバーで飲んでいて、気分が悪くなった ....
 明けましておめでとうございます。旧年中は大変御世話になりました。本年度も宜しくお引き立ての程以下略、まー今年もぼちぼち宜しく犬の糞&猫の糞。
 あ、勿論当然 ....
 節分は、母親がお札を返しに行くと決めている日。
数年前、「あんたも行かんね。」と誘われ、お参りのお供をしました。

 太宰府は前日からの冷たい雨が降り止まない中、大勢の吐く息の白さが揺れていま ....
 なんでしょうか。独白というものを書くのは実に久しぶりです。本来であれば、書き手が自分の作品に言及してしまうのは余り好ましい事では無い気がしますが、転がりだしてしまったものは自分の中でもどうしようもな .... {引用=利宇bt98んrt9yん8むwv90えいううtw@えおsd「fiurwietudkjgjafasiou miujtjrhuqe784gfknbs@oiufbn}
猫が詩を書いたんですよ
昨日、黙って家を抜け出したので母さんに怒られるかも知れなかった。
けれどキッチンにいた母さんは、薄く呆れるだけでふわついた目は違うどこかをみていた。
彼女がスーパーの大袋にごたごたに詰めたクッキー ....
 箱の中に妖精を飼っている、と男は言った。
 男が言うには、妖精には性別はないのだそうだ。
 そんなことを書いている文献もしらない。妖精がどういう姿なのかも知らない。
 男は歌うように言う ....
やがて私たちの興奮は冷めてきたので、死にかけたバスを田んぼの方に流した。バスはしばらくじっとしていたけれど目を放した隙に知らないどこかへといってしまった。


楽しかった週末も終わり月曜日の ....
海の上をゆっくり進む船を見ていると、ボカっと頭を蹴られた。なんで?って聞くと顔がムカつくからと言われた。
陽子さんが来いって言ったんじゃないか、と言うと(実は言ってからとても後悔したのだけど)、 ....
初めて入れられた留置場の雑居房の 小さな窓から街の灯りがこぼれ落ちる夕暮れ、俺は隣にじっと座っていた随分と顔をくしゃくしゃにして話す爺と暇な時間を潰すために話を始めた。「光り輝く神が此処に居たって、ニ .... ※首吊り自殺の動画について書いています。苦手な人はここで読むのをやめてください。



昨日明け方、某サイトで、自分が首吊って死ぬ様を生中継した若い男がいた。ある掲示板でぶらさがった写真が ....
うちには一匹の猫がいまして、四六時中一緒にいるわけなので、猫のパーツというパーツをいつも凝視して観察に明け暮れている毎日なんですが、ちょっとこれは、と思うことがいくつかあります。その中でも猫のひげとい .... 喜劇王 C,チャップリンは1977年88才で永眠したが、その四度めの結婚は54才を越えたときで相手の女性は18才だった。
しかも驚くことに四度もの結婚相手は皆十代の若い女性達だったという 。
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 新宿の家電量販店に、除湿器を買いに行った。
 除湿器というのはなかなか使える家電で、雨が多い日などにヒーターと併用すると、室内に干した洗濯物の乾きがとても早くなる。
 何種類かの除湿器を物色して ....
 図書館へ向かう道の途中に小学校がある。とっくに登校時間は終わっていた。
 出来てからしばらく経つらしく、白く塗られたコンクリート製の校舎はどことなく薄汚れ、遠目からでもそれとわかるクラックが入って ....
 あれから寝坊の心配なく、朝早く起きる事が出来たが、あえて会社へは行かない事にした。これから戦うためには、入門書のようなものを一冊読んだだけでは、とても足りないと思ったからだ。
 戦うといっても、会 ....
 本は、とりあえずわかりやすそうなものから手に取った。
 見開き二ページごとに、イラストを織り交ぜた形で内容がまとめられているという体裁の、ちょっと字が読めさえすれば、誰にでもわかるようなものだった ....
「屁理屈言ってんじゃあねえよ」
 権藤と言う名前のその担当は、もう六十過ぎにもなるらしいという事なのに妙に元気な小柄の男だった。土気色の肌に酒に焼けたようなものが混じり合い、脂乗りしている。坊主頭よ ....
「俺、なんかあと一ヶ月で辞めろだってさあ」
 同じくらいの歳でよく話をしていた、ジージャンがトレードマークの原田という男がそう切り出してきた。仕事中だった。
「なんかこれから、いいバイトないっすか ....
salcoさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(94)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
香之手紙- 影山影司散文(批評 ...113-8-20
人魚- ホロウ・ ...散文(批評 ...4*13-5-13
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
喫茶店- 鈴木みか散文(批評 ...811-12-9
ロマネスクの果て- 済谷川蛍散文(批評 ...311-12-4
離人症- GrassRoots散文(批評 ...3*11-11-1
- MOJO散文(批評 ...3*11-10-27
すること、しないのこと- はるな散文(批評 ...411-10-25
薔薇の男- 春日線香散文(批評 ...3*11-8-22
主義じゃない。- 榊 慧散文(批評 ...511-5-7
わたしが好きな詩人_ミーハー主義的雑文_1- るか散文(批評 ...4*11-1-14
寝言は役に立たなかった。- 真島正人散文(批評 ...5*11-1-12
新年に寄せて- TAT散文(批評 ...2*11-1-1
大宰府にて- soft_machine散文(批評 ...4*10-12-31
独白-変態のうた-- 只野亜峰散文(批評 ...2*10-12-19
うちの子は天才です- 光井 新散文(批評 ...310-12-3
『ボク』- うんち散文(批評 ...1*10-11-30
妖精- 裕樹散文(批評 ...310-11-29
白色の雲たちがやってくる街- 番田 散文(批評 ...3*10-11-26
This_Love_Is_Not_Wrong- 捨て彦散文(批評 ...110-11-26
雑居房の英雄- ……とあ ...散文(批評 ...4+*10-11-12
奇妙な果実- ホロウ・ ...散文(批評 ...2*10-11-10
猫のひげについての考察- 遠藤杏散文(批評 ...3*10-11-5
精気蟻とチャップリン- アラガイ ...散文(批評 ...1+*10-10-31
陰湿機- 「Y」散文(批評 ...3*10-10-10
原風景11- 日雇いく ...散文(批評 ...210-10-2
原風景8- 日雇いく ...散文(批評 ...110-10-1
原風景5- 日雇いく ...散文(批評 ...110-9-29
原風景4- 日雇いく ...散文(批評 ...110-9-29
原風景1- 日雇いく ...散文(批評 ...210-9-28

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