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100220
空中回転に慣れすぎて
ひひひと笑う暇がない
朝日が昇りきった時刻
輪郭が伸びをして
すっくと立ち上がり
出かけた後に
影の ....
日曜日はあっという間に夕方になる
神様がいじわるしてるんだ
大好きいとことおかし屋さんのパチンコの約束をして
電車の窓からさようなら
電車の窓から見える
町の電気の看板がちいさくなるうちに
....
斜めがけしたかばんの中にいっぱいつめた希望は
重すぎるからがたごといって僕の首をしめました
電車の窓をあけたくなって
黙ってあけてみました 外の
景色の一部がはいりこんできて
だれかを連 ....
多面体の内側で 放るスーパーボール
ひどい事になるよ
角がふえて面がふえる毎に
ひどくなる
確信という言葉を持てる人は幸せで
今私何が正しいかわからなくて
多面体の小宇宙で迷子になって ....
めぐり合い別れ悲しみに時を費やし今はもう過去の鎖
水面をたゆたう別れの声に重ね合わせるものが深く沈む
鼓動はいつまでも反転の果てにあり水の苦さに懊悩する
誰一人たどり着かない孤独の底で今一人誰の ....
風のない
真夜中の静寂
僕は立ち止り
遠く遠く
広がる星空を見上げた
どこまでも続く日々の途中
いまここにいる自分
いつか
隣でほほ笑む誰かに
....
昨日ね
ゆめであなたと一緒に
歌ったゆめをみたの
すんごーく楽しかった
いっつもゆめっていうのは
いいところで終わってしまう
いっそのこと
あったかーい布団で
このまま眠り ....
恋したいなぁ。
現在
私の妄想に付き合ってくれる
相手がいない
だからいつも
顔だけ真っ白
あぁ、つなんないの
どっかにいい恋落ちてないかな
あなたを嫌いと
自分に思い聞かせようとすると
地に足が着いていないようで
毎日が不安になる
もがけば
もがくほど
どつぼに
はまっていく
逃げられない
逃れられない
寂しい思い
虚しい思い
回る回る
時代は廻る
体が退化し
エントロピーは増大する。
夜空にはごく控えめに顔を覗かせる月が控えめに輝き
この橋の下ではいつものように川がせせらぎを纏い流れている
この橋の上を行き交う人々はみんな無言で(もちろん僕もその中に含まれる一人だ)
ただ時間 ....
紙風船に ふうって
たましい吹き込んで
ぽんっ とあげる
あなたの心に届くころ
....
右手の人差し指がちくわの穴に刺さって
抜けなくなってしまった
ちくわはとても嫌いなので
食べるわけにもいかない
そのままデートに出かけたけれど
あいにく恋人もちくわが大嫌いなので ....
簡単に死ぬな!
簡単に殺すな!
未だ何も解っちゃいねェじゃねェか!
何一つ知っちゃいねェじゃねェか!
最後に残ったもの
そこに希望があるとすればどうする
まるでパンドラじゃないか
破綻していく思考回路は正常か
否、正常とはなんだ
誰が定義している?
苦々しい分泌物に支配される記憶領 ....
利き手はいつも間違えない
から
なかったことにする癖はひりひりする
汗が一筋流れる間
自動ドアを抜けるまで
1分間が白く、 過ぎる
利き手はいつも
鼓動の先 ....
キューピッドが恋人たちのドアをノックする。
恋に落ちる瞬間は、はっきりと鮮明で、
何もかもシンプルだったはず。
気づくといつも
純愛なのか
不純なのか
よく分からない恋を ....
落雷で二つに裂けた木の根幹を眺めてた
理由もわからずに
それは起こったことであり
また、失われたもので
わずかに残った根元が
暖か ....
流れる雲
暖かい日射
ネコが腹を出して
ねころんでいる
生ハム食べて
音楽聞いて
香をたいて
コーヒー飲んで
パンケーキ焼いて
ブルーベリージャムつけて
食べながら
詩を ....
テレビのドラマで
「結婚しているんですか?」
「いやまだなんです。」
と言っていた
そこに流れる
複雑な思い
男ははにかんで
うつむいていた。
やけに子供の
あつかい方が
....
気づいたときには 独りぼっちで いつの間にか 慣れていく
優しさだけに引き寄せられて 何も見えなくて五感が鈍る
本物 なんて見分けられずに 指の隙間からこぼれおちる
良い人 悪い ....
日本史の授業、
カゼで教室には二人だけ
先生はつじつまを合わせるために話しかける。
私はそれに乗っかっていく
言葉がやり取りされる中で、
「飴玉」なんだと思った。
止まってべたべたしす ....
私の悩み。
知らない人だから言える
私の悩み。
それは体のこと
生活実態調査とかいうものがあるけれど
誰が悩みの欄に
そんなこと書くの?
書きやしないけど
書いたからっ ....
あの子が人気だから。
だからあの子のまねばかりしちゃう
だからあの子と仲良くしようとしちゃう
あの子は人気だけど。
わかんないけど
自分にも自分なりに
良いところがあるはずだか ....
なによ、
何であたしがあんたのこと
嫌いって分かってんのに
こっち来んのよ。
どうして
毎回毎回あたしが
あんたの隣なのよ。
なんで
そんな風に笑ってくんのよ。
あた ....
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
最近ファーストネームで
呼ばれる事が多くなった。
ファミリーネームで呼ばれる
事が多かったので
何かこそばゆい、が嬉しい。
試験が終わって
また人当りが良くなった。
あまり話さなくな ....
ピー…ガガ………ガ…
只今
交信中
星との
一方的な交信電波
発信中
星の記憶と共に
たった数光年
継続しながら
憶えても ....
ただ、呼吸だけをしていれば
それが唯一の救いになっていたのだろうか
砂漠に捨てられた緋色を
ドライフラワーと呼ぶことはつまらないおふざけ
ひび割れた部分を優しく撫でてみて
前頭葉で水の滴 ....
緩やかな上り坂を自転車で走ること十五分
月極駐輪場から歩いて五分
駅に着いたときにはいつだって息が上がっている
通学に使用していた路面電車は
この辺りの住民にとって大切な移動手段
そ ....
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