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八重洲口ではなくて丸ノ内側から出た

ああ、なんだか思い出す

丸ノ内のオフィス街を

ぼくらは昔フェラノ内と呼んだ

丸ノ内のOLと付き合うと

平日ランチのあと

ぼくらはその界隈でフェラさせてい ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
こんな日にはかぜも湿気てて

死んでるのに

生きてるみたいなお昼まえだ

さとった訳でもないのに

さいきん

胸にくるようなことがなくなった


こんな日にはふゆもほどけて

日だまりの影を送りた ....
藤沢周平の小説に殺すなというのがある
中二のとき国語の先生が授業で朗読してくれた
先生はいまの私より十歳下だった

先生の野太くて明るい朗読は
鹿児島なまりの抑揚で歌うようだった
不埒な中 ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた

叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
からだがガラスのようになっています
ひと恋しさなども浮かびません
ぬくもりなどもいまさらです
ロボットと愛を語らい合いたい
だれをさがすこともない夜でした
しずかな寒い夜でした
生きている ....
部室に転がっていた雑誌の表紙は手塚治虫だった
手にとって眺めていたら
女優の田中裕子のエッセイに目がとまった
もう20年以上まえ、平成元年のことだ

エッセイの内容は
ライトアップされた東 ....
きみの言葉を聴いていなかった

ぼくによろめいたきみの寂しさを

聴いていなかったからごめん

サイゼリヤの駐車場で

ホテルにいくまでの時間を過ごした

きみはお父さんのことや
 ....
アスファルトのうえに

足が浮いているのは

木枯らしに吹かれるままの

影のないわたしだからだろうか


思考はしゃべると渇いてゆく

目もしばしばと痛かったりする

わた ....
こころの数だけこころがある

こいつらはどこに行くのか

生まれては消えて行くのか

消えずに生まれたままなのか


胸さわぎはやまない

こころの数だけ何があるのか


 ....
十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
宇宙の中心に

じぶんを置いてしまうから

厄介がうまれてしまうのだ

宇宙の中心に

じぶんを置かなくたって

どうせ置いてしまっているのが

じぶんというものだ


 ....
うっすらと

冷えた微風にほんのりと

さやかな湿度とキンモクセイ

夜道をスーツは落ちてゆく

まよこを電車が落ちてゆく

ほんのりと

さやかな湿度と焚火のなごり

胸 ....
ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
傷つきやすいこころがあるならば

ひとを傷つけるようなことをしてはならない

喜びを感じるこころがあるならば

ひとに喜んでもらえる自分でなければならない

キンモクセイは夜のどこにあ ....
認めなきゃ
じぶんより志しの低いひとに
誹謗中傷されようと
認めなきゃ
ぼくはその毒にやられてしまう
夜も寝れない口惜しい気持ち
そんなものを認めていても
ぼくはその毒にやられてしまうだ ....
出会うとは

一瞬のことのようで

奇跡のことのようで

もっともつれたもののようで

すぐに風化してしまいそうで

さくらが銀河のようだ

あちこちにピンクの小宇宙

こ ....
土曜日の朝

きょうはここにいる

子供たちの話す声がする

愛人とだと

土曜日の朝を

迎える場所はまちまちだ

性欲だけではないけれど

足るを知らないで

せつなくなっている

無駄な時間なの ....
冬は夜になるのがはやい

電気もないから寝るしかなかった

肉を食べると

肉といってもビーフジャーキーだったが

肉を食べるとからだがあったまった

トイレの水って

尋常じ ....
きみといると楽しかった

宇宙船でふたり

地球の青さに

子供んころの青を語りあってた

痣がつくほど抱きしめて

愛よ、とどけ!きみの骨まで

これが不倫だなんて

一 ....
てっぺんに月が雫、光る

宇宙はしばらく

その運行を変えないで

永遠てやつモノマネしている
いちねんのうち

ひょっとしたら三分の一はホテルだ

芸能人でもないのに

いや、たしかに芸能人にはよくあう

でも、芸能人でもないのに


しんとした部屋

街の音が入ってきている

地球がまわる音 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
森の猫さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(383)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フェラノ内- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-2-18
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
会いたいよ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7*10-2-3
殺すな- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-23
四人家族のマネキン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2510-1-3
しずかな寒い夜でした- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-17
気持ちいっぱいあるでしょ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-27
思い出- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-24
影のないわたし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-20
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-6
ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
宇宙の中心- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-25
子を想う- 吉岡ペペ ...自由詩1709-10-21
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-15
夜のキンモクセイ- 吉岡ペペ ...自由詩1609-10-11
認めなきゃ- 吉岡ペペ ...自由詩1309-5-14
出会うとは- 吉岡ペペ ...自由詩609-4-7
土曜日の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...309-2-12
震災ってこんなだった- 吉岡ペペ ...自由詩609-1-30
愛よ、とどけ!- 吉岡ペペ ...自由詩108-11-14
月雫歌- 吉岡ペペ ...自由詩408-10-19
ホテル- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...308-9-26
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28

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