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ランチのあとヨシミを会社のビルディングまで送り子供のように素っけなく別れた
東京のよく知らない道をヨシミに教えてもらったとおりシンゴは帰った

歩きながら会社からのメールを覗いた
むかし夏の日 ....
空に月が照っている

世界はじぶんのこころだ

失意のとき

目に映るものたちが

励ましを感じさせてくれるなら

微笑んでいてくれるなら

きみの町にいま月は燃えているか
 ....
会う約束だけして連絡なし

じぶん中心かな

オレからは出来ないからさ


電車の音とひかりの中で

はじめて見るひと数人きり

それを哀しく思うのは

音も名もない洞窟の
 ....
ほお杖をついていた

うしろから見つめられていた

棚のむこうにのぞいている

なにかの渦のなかにいる

黒服が遠くで踊っている

思考なのか感情なのか

運命なのか

そ ....
天に唾を吐け

ここではない何処かに

理想を見定めるならば

おい、俺よ、

天に唾を吐け

じぶんの唾を

じぶんの顔にかけるんだ

そうやって落し前をつけて

こ ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる ....
新学期一日目にさっそく実力テストとかいうのがあった
夏休みも終わりかけのころともだちからいっしょに勉強しないかと誘われた

そいつの家は古びてはいたけれどお金持ちの匂いがぷんぷんとしていた
床 ....
みんな孤独に部屋にいた

さびしい目をして

だれかの心の

ひかりは影になって

疑わずに抱きしめていた

疑われずに抱きしめられていた

ふたりともちがう空のした

雨 ....
ここはぼくのいる場所じゃない
だから余計真剣に事に当たる

じぶんの何かは分からないけれど
その何かをひきちぎるようにして
しぼりだすようにして事に当たる

そうやって最初っから存在して ....
歯医者にいった
芸能人やスポーツ選手も来ている有名なところだ
副医院長は長瀬智也に似ていた
たいして腕もないのにぎらぎらと自信満々に口のなかをいじられていると
とてもじゃないけど耐えきれなかっ ....
雨が煙る

夏の薄ぐもり

校舎は外装工事中

乳いろの海

潜望鏡だして

あっちを覗いては

こっちで息をする

おまえは海だから

おれは両生類みたいだ

敷布にくるまれている

外装工事中のよ ....
俺を必要としている女を捨てることがある

人生は花火のようだ、は芥川の舞踏会だ

花火はなにをものまねしているのだろうか

永遠という観念の嘘を暴いているのだろうか

永遠ではないこと ....
たましいがつゆだくだ

秋の気配

空の雲のないところが

透明になっ



クーラーが前髪にあたっ




かなしくて幻になっていた

風が暑ぬるくほどけていた ....
戦略を持たない国だと自嘲するのはやめろ

出張の空は群青いろになっていった

リスクのとれない国だと軽くみるのはやめろ

どぶねずみ色の雲や空が群青になっていった

グローバル化という ....
立秋は暑い

暑いけれど

風がほどけ

空をおいて

雲が重なる

夕方の影は

 ....
統計的に晴れることが多いという日がある
八月六日もそうなのだと思う
エノラゲイは晴れた空からしか投下しないと決めていた
その女はどんな人生を生きているのだろう
人間に思いというものがあるならば ....
ぼくが死んでから分かったことだが家族はばらばらだった
じぶんの死よりそっちの方が悲しかったぐらいだ
ぼくはママやおにいちゃんやパパといつもいま一緒だ
時空をこえるというのはこういうことを言うんだ ....
消えた高齢者がまるで

あらたな新型インフルエンザ感染のニュースのように

ぼくらのまえに流れてくる

母子家庭に金がいくから内縁の夫なんて

わけわかんない奴らが虐待するんだ

死んじまったら金がも ....
紙きれはいつも晴れていた

うすもやの水色の空だった

ぼくの死はひとをすこし忙しくさせた

木々はぼくがいたときよりも

はるかにいとしい世界観だった

公園のパノラマにひと影は ....
はじめてふたりで話したとき

きみは敬語をつかっていた

アドバイスが出来たのか忘れたけど

はじめてプレゼントをもらったとき

それはハンカチーフだった

どこにしまったかは忘れ ....
きのうのきみの仕草を

つぎの日の夕方になっても

ちえのわみたいにさわっている

きのうのきみの泣き顔を

なぐさめるふりして姦淫している

ぼくは老獪で純粋だ

きみはぼく ....
池を泳いでいるような人生だった

ぼくの死はだれかをすこし忙しくさせた

紙きれはいつもホコリくさくなるよね

お墓は雑草たちに暴かれているようだ

そんな泣くこたあねえじゃねえか
 ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ

おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
朝息ができなくて目をさました
窓をあけてしばらく息を思い出していた

ゆうがたのたいようみたいにきれいだよ
きょうのつききれいだよ

どうくつはなつのクーラーよくきいたへやからのぞむまど
 ....
どことない 闇が食らう

怪我だらけの 肉が舞う

どこの子だか 分からずに惑う

芥子の花 淋しさが匂う

さよならは 忙しくて
かなしみは どことなくて

ペイン

四 ....
ひとがしぬということは
思ったよりはるかに隠しきれない
百歳をこえたばあさんも
三歳や一歳のこどもにしても
どちらの場合も
この国からは金が振り込まれていた
ぼくはベッドで屁をこきながら
 ....
うその悲しみ

ほんとうの悲しみ

そのあいだの悲しみ

だれかの悲しみ

ぼくだけが見つめる悲しみ

あなただけが見つめる悲しみ

ひとはたぶん

悲しみにくるしみたいん ....
おれはくるしみたい
おれはおまえでくるしみたい
たとえば八月の朝
池をながめるベンチのよこで
たとえば熱い夜道
家までつづく短い坂のうえで
たとえばオクラを
並べた皿のマヨネーズの横で
 ....
ぼくには廊下を走るしかないのか
なにもできずに世界の一員であることを
ぼくは駆けつけることもできなかった

文学で立ち向かえるのか
どうやって立ち向かうのか
立ち向かう理由なんてあるのか
 ....
おばちゃんに先導されて何気ないビルをエレベーターで五階にあがった
ほそい通路をニ度ほど折れておばちゃんがドアをあけた
そこがコピーショップだった

数分のうちに千元のブランド時計が五百元になっ ....
森の猫さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(383)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-25
月は燃えているか- 吉岡ペペ ...自由詩1210-8-22
連絡なし- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-19
殺らせろ!- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-17
天に唾を吐け- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-16
午前1時23分- 吉岡ペペ ...自由詩12+*10-8-16
夏休みの思い出- 吉岡ペペ ...自由詩510-8-15
部屋- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-14
クライマーズ・ハイ- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-13
ぼくの居場所- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-13
外装工事- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-8-12
意味たちの置き場- 吉岡ペペ ...自由詩510-8-12
たましいのつゆだく- 吉岡ペペ ...自由詩1110-8-11
何十億かいめのスペクタクル- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-10
秋立つ日に- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-8-9
八月六日はいつも晴れている- 吉岡ペペ ...自由詩3*10-8-8
ぼくの役目- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-8
これでいいんだ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-8
永遠のイメージ- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-8
別れの記憶- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-7
純愛- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-6
人間☆合格- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-5
おんなについて- 吉岡ペペ ...自由詩1610-8-4
タマシイとゆめ- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-4
ペイン- 吉岡ペペ ...自由詩110-8-3
考える資格- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-3
ほんとうの悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-8-1
おれはおまえでくるしみたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-8-1
子殺しのメカニズム- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-1
洞窟にかける鍵- 吉岡ペペ ...自由詩610-7-20

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