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星が粗野に散らばっている

オリオンぐらいしかわからない俺は

星と星を線で結べなかった

晴れのちレインの光を集めて

天体の住む街をきょうもゆく

忘れた人生を忘れた指でなぞっ ....
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
その道はたぶんちがうと思うんだけど

おまえのことは諦めているから

いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから

ときどきつまらなそうな顔をしているけれど

おれは祈って送りだしてやるよ

おれも誰か ....
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた

女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない

誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、

愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない

きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
5時間後には職場にいる

向こうから

朝が轟音たてて近づいて

午前4時のカラス、鳴く

励ましてくれるひと、ありがたい

応援したくなるひと、たいせつだ

沈んだ気持ちにさ ....
じぶんの人生じぶんが主役

じぶんが君子だ王様だ

自動販売機に腹を立てても

そこはじぶんの人生だ

主役は自動販売機ではない


季節が巡ろうと

スーパースターがなにを ....
F1モナコグランプリを見つめている

レースが始まると一斉に

相似のコースどりをうねらせて

バトルの河がながれだす

胸のつかえをとるには

F1の精密なバトルを見つめるに限る ....
この光に

届くためにこの光になろう

この光に届くには

この光になればいい

この光になるには

じぶん本位ではだめだ

この光本位でなければだめだ

この光ならどうするのか

この光と対話しなが ....
今この瞬間が

期日ででもあるかのように

それは炎のような境涯だ

胸を痛めひとりでかかえこむ

正しいことが絶対でもない世の中で

こんなことはごく当たり前のストレスだ

 ....
だれかが祈ってくれている


だから祈りをかさねている


まわりを見つめる

まわりを感じる

胸の痛みなくなるまで

まわりを見つめる

まわりを感じる


だれ ....
それらをぼくは追いやって新しく息をしよう

それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう

新しくて古いぼくは息をしよう


東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
どういう夜のふきまわしだったんだろう


その外灯は宇宙からきて

まえから待っていたように

ほんとうに駄目なオレ様に

微笑んでくれていたんだ


いったいどういう夜のふきまわしだったんだろう
ユキオに乳房を噛まれるのをヨシミは歯で叩かれているように感じていた
部屋の窓からのぞく欠けた月を見つめていたらじぶんが死ぬとしたら地球でなんだと思った
そしてなんだか深い愛情をヨシミはじぶんのなか ....
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう

見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
ハッピーエンドは幸福の始まり

でも幸福の始まりはハッピーエンドではない

終わりは始まりであるのに

始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない


あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
人工のひかりを掻き消して

頬を青暗く染めるのは

ぼくのピアノの音だけだろう

難易度F別れの曲など弾きながら

きみ訪ねてくるのを待っている


東名高速を走りながら

 ....
星以外そこは闇だ
光以外そこは闇だ

感情はなにに
コントロールされてんだろう

思考よりも
背中を押してくれている祈りに

まだやりなおせる
こんなだから気づけたんだよ

星 ....
白い天井を見つめている

黄金週間の夕暮れどき

一日のさいごの光を見つめている

壁にはパンプキンの絵画

胸にかぶさる世の戯れごと

天井のもう少しさきを見つめよう

少し向こうには

希望のふり ....
べたあっと広い横断歩道で信号待ちをしている人混みのなかにいた
曇り空だった
曇り空のひかりが広い横断歩道に溜まっていた
女子高生数人がぼくに笑顔で駆けよってきた
二十年まえなら吉川晃司や的場浩 ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
花が肉のようだ
植物のさやかな匂いだ
ツツジよ
おまえはだれなんだ

会えない恋ごころ
会えば終わってしまう
ふられているようなもんだ
あざやかな足元の花よ
おまえの秘部ならば
口つけることもいとわな ....
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ

駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋 ....
幽霊みたいな新緑の色と

さやかなツツジが同居している

暗い鉱物の色のなかに

人工の宝石があるようだ

きみのエロ優しい仕種が

せつない夢中に堕ちていった

獣のような天 ....
着いてからでじゅうぶんだと甘く考えていた
ホテルは全日空のスイートしか空いてなかった
だから米子で車中泊することにした
中原中也の詩にあったのは米子
ここは鳥取の米子
山陰合同銀行のパーキン ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
恵まれない世界などない
恵まれない者がいるだけのお話しだ
人生は映画にたとえたい
監督はだれ
脚本はたれ
金集めはだれ
みんなじぶんの人生じぶんが主役だ
監督もできない
本も書けない
 ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから

いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
森の猫さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(383)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴れのちレイン- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-27
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
おまえはどこにゆくのか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-23
6月- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-5-23
情熱の背中- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-23
カラス、ゆく- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-22
じぶんの人生- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-18
新しい象徴- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-17
翌檜の唄- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-16
炎の境涯- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-16
だれかと祈る- 吉岡ペペ ...自由詩1310-5-15
息をする- 吉岡ペペ ...自由詩910-5-15
午後7時26分の外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-12
穴ぼこだらけのレモン色- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-12
緑のモザイク- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
ハッピーエンド- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
人工のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-5
宇宙の闇- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-4
天井のもう少しさきを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1010-5-4
曇り空のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-3
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
五月への質問状- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-2
いつもの夜- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-2
五月一日- 吉岡ペペ ...自由詩210-5-2
積木のタペストリ- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-2
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
世界- 吉岡ペペ ...自由詩310-4-29
ほんとうのことを- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-29
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27

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