すべてのおすすめ
夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる

煙草に吸い疲れた公園のベンチ
新緑の幽霊みたいな色を見やりながら ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
ぼくは泣いていた
川端康成の伊豆の踊り子にでてくる
それは涙ではなかった
もっと肉に近かった
もっと欲に近かった
藤沢周平の物語にでてくるそれは涙だった
育ての親と契ってしまった娘がいた
 ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
せいぎちょうをつくったぼくは
せいぎのめんばーをそこにしるした
いちばんはぼくだ
しゅうぞう、はやと、そうた、たくみ、ぜんいんでごにんだ

三十年まえのジャイアンが歌謡ショーをひらきそうな公園に秘密基 ....
珊瑚にも見えた
夜のいっかくに宇宙を膨らませたそれは
いきものたちの銀河だ

ぼくらはあんなとこにいるんだ

こんなところで

あんなとこの一員をやっているんだ

一秒も何億光年も ....
公共性のない才能と

正解を欲しがる幼稚性

そのどちらもが

渦になれないおまえら液体だ

いちからじゅうまで

そんなんじゃいやなら

おまえらの惨めさにおれは蓋などしない ....
降りているのか
上がっているのか
分からなかった

肩を並べてなのか
今からすれ違うのか

降りているのか
上がっているのか
分からなかった

幻なのか
悲しみなのか

降 ....
人生よりも永い愛の跡

そんな愛し方で足りないのは

人間だからでしょうか

楽譜のような愛の跡

そんな愛し方で足りないのは

人間だからでしょうか


人生は短いのでしょうか

木や楽譜であったの ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
日常はつづいてゆく
どれだけ愛しあっても
どれだけ傷つけあっても
そこに生産性をなにもさがせなくても
日常とはなんなのだろう
それは幸せに繋がっているのだろうか
倫理からはずれていたとしても
社会制度 ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
きのうの自己嫌悪が仕事をしていても
刹那刹那に貼りついていて
ひとにいつもより優しくなれていたんだ

九州一日目の夜ひとにはぐれて屋台でのんでます

きのうの自己嫌悪を受け容れるには
ホテルちかくの名 ....
きのうはだかを撫でてくれていた
そのちいさな手のひらに
射精してしまってもいいですか
あなたがいないだけで
ぼくは罰を幻視してしまうのです

ゆくさきを見失った熱が
ぼくの真ん中で氷をつ ....
うそになる
うそにならないように
きもちをつたえると
うそになる
ほしいものは
ほしいとつたえないと
うそになる
うそにならないと
みんなどっかへ
どっかへいってしまう
うそになら ....
もうじぶんから発するほど電磁波を浴びていた
年度末の翌月はいつもこんなだ
正社員のひとたちはみんな帰ってしまった
あたしはあたしをぼくと呼びたくなった
ぼくのことをぼくたちと呼びたくなった
 ....
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた

いきものたちのいないのどかな光景だ

シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのよう ....
ヨシミはカワバタとユキオのどちらが好きなのかを考えたことがない
ユキオとサヤマのときは考えてもいたような気もする
カワバタに借りたプルートウというマンガを読みながらその考えたこともないことをはじめ ....
ぼくのせいで旦那さんが死んだことを
ぼくもそのとき死んだことを
奥さんが33ヶ月投獄されたことを
こどもの成長のためだけに奥さんが死ななかったことを
あなたたちのこころのひかりが
ほんとうに ....
日本でホームレスであるということ
マズローの欲求でいう生理的欲求を満たし
安全欲求をかろうじて満たしているひと
かろうじてとは
安全欲求を完全に満たしてしまえば承認欲求のステージにいってしまう ....
仕事を一生懸命するひとが人格者とは限らない
重要なことは考えないで決めている
酒は一日の疲れを酒の疲れにすり替えてくれる
家で飲む酒は川の水のように重い
永遠の緑は情熱の持続を教えてくれている ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
情事のあと
ホテルを出て町をぶらつきたかった
春の夜風がよくなぶってくれている

高知の町にいても
坂本龍馬に思いは馳せない
川面にはさざ波がたっている

それはそう見えるだけで
た ....
葬式いろの装飾の

さくらのぼんぼり

きみがなまめいた

生理にせがまれて

おれペニス口紅の

スティックになる

つまらない命いろ

葬式いろの装飾の

さくらの ....
ぼくの偶然にきみがつながる

きみの必然にぼくがつながる

ねえ、だれか、教えてくれよ


行為の河ははんぶんに出来るの?

海ってほんとうに存在してるの?

こんなぼくできみを ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
あいつはたぶん
あたしのイキ顔をコレクションしている
でもいい
あいつのためなら
あたしいくらでもエロくなりたい

乳首とクリトリスがとがって痺れて
シーツやあいつの声がふれるたび
あ ....
体温ほどのとろ火で

もうずっと煮つめ合っている

女はなんどめかの

ケイレンでお腹を震わせていた

男のさきっぽには

涙のような汁がうすくたれている

午後五時半

冬の夕暮れ


いっしょに、 ....
森の猫さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(383)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まぶしい曇り空- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-26
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
泣いていいよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-24
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
ぼくらの王国- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-21
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-20
太陽を浴びるふりをしろ- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-20
ジムノぺディ- 吉岡ペペ ...自由詩1310-4-19
愛の跡- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-4-18
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
夜の流れ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-15
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
博多にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-13
- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-4-13
うそになる- 吉岡ペペ ...自由詩9+10-4-13
ダイブ- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-12
ミニチュアの街- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-11
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-9
こころのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-8
悲しきホームレス- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-7
一日の疲れを- 吉岡ペペ ...自由詩410-4-4
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
高知の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-3
死世界のぼんぼり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-1
偶然のにぶんのいち- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-1
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
じぶんのからだのはずなのに- 吉岡ペペ ...自由詩310-2-26
仮題心中- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-2-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する