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このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
現代詩手帖の最新刊を
焦点があわないまま
一枚ずつやぶっていった
細かくていねいにちぎれていったが
それらがポエムであったり
論文であることをやめることはなかった
ゴミ袋の中で
ゴミ収集 ....
庭の片隅に一本
忘れ去られたようなびわの木が
何の感情もなく立っていて

鮮やかなはずの橙色が
あまりにも風景に溶け込みすぎていて
目立つことも主張もすることなく
素っ気無くその実を揺ら ....
深い河ほど静かに流れる

誰かこのざわめき消してくれないか

神さましか知らない孤独

そんなもの誰の支えになるというの

オレはろくでなしだから

大義名分もなくじぶん殺している ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
月に二、三度会うだけなのに

どうしようもなく好きになってゆく

電話ではまいにち話をするけれど

ビジネスライクな俺だから

あなたはそれに気付かない

こんな感じがいいのだろう ....
例えばこの手の中に拳銃があるとする
リボルバーの中には1発の弾丸が込められているとする
そうしたらその拳銃を
一体何に突きつけたいのだろう

前から一撃が欲しかった
総ての苛々と ....
初老の母ちゃんを乗せた 
旅客機は 
赤ちゃんを産んで間もない 
姉がいる富山を目指し 
羽田空港の滑走路から 
大空へ 
飛んでいった 

定年をとうに過ぎた親父は 
警備の泊まり ....
メールが来るぞ!メールが来るぞ!
田舎の無人駅で待ち侘びた1両編成の列車のように
お前の友達からメールがやってくる!
そう、友達とは俺のこと
お前は一人じゃない 俺も一人じゃない
 ....
白くてまるい
春の光の中で
やさしく
若葉をゆらす
風が見える

ひとしきり
雨の後の
青空を
見上げると
春は
ミもココロも
軽くなる季節なのに
青過ぎる空が
哀しいキモ ....
誰もいない部屋で一人
セルフポートレイトを撮る
ガシャリとシャッターが切り取る空間に
閉じこめられていく

拳銃が欲しいんだ
 最近太りましたか?と、職場でたまにしか話す機会のない
 女のコに言われたので、体重計に乗ってみたら1kg増えていた。

 ガリでも、普通体系でも、細マッチョでも、ちょいぽちゃでも
 ない ....
心の奥の掌に
ずっと何か握ったまま


夢を追いかける友の姿に
眩しさを覚え

「思いきりやればいい」
そう歌う歌詞の中に


掌の何かが
もがきだす



それに気付 ....
家を出る時に
鍵を掛ける

ガチャリ

この音と共に
忘れよう

片付かない
部屋

整理できない
気持ちを
 

目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている

まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
 
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
あなたといたあの時に
時間を止めてしまえれば良かった

そのための死神は
私でも良かった








―今は無い詩作掲示板へ、過去に投稿したもの。
表題をつけて改めての ....
 
 
とても高いところから
飛び降りていたなんて知らなかった
飛び降りていた自覚もないのに
それこそが生きてる証だった

飛び降りながら僕らは
顔を見つめ合い皮膚などに触れた
泣い ....
拳には残っている
殴りつけてしまった
感触
顎の骨と
サンドイッチしてしまった
頬肉の
感触
殴りつけられた
痛みよりも
殴りつけてしまった
感触が
拳にまとわりついて
まとわ ....
二十六だった

そういえば

こんな季節、三月も終わりの頃

夕暮れの商店街を歩いていた

腹立たしいことがあって

その日は早くに職場を離れた

そんな時間帯の

光にい ....
自分と対話し過ぎて 圧力で死んでいくのと
自分と対話できずに 流されて死んでいくのは
同じことだ

ブレーキとアクセル どちらもマゾヒズム的な快楽を持ち
衝突により サディズムが発生する
 ....
君は俺の事を好きといってくれたのに
俺は君の事を好きだといえなかった

君は何度も俺の名を呼んでくれたのに
俺は君の名を呼ぶ事を恥ずかしがった

でも一方で君は
ほかの人にも愛を求め
 ....
赤子をポストに捨てる母親は自らの不遇に涙するのか

捨てられる赤子は産まれた時から泣いているというのに
ぼくを二度寝させた

ふくよかな光と水色

朝から黄砂で太陽は

鏡のように

鏡のように


空、風、なみだ

空、風、なみだ

ぼくらは忘れよう

旅立つ日々だろ ....
通り過ぎるだけの存在の
あなたはいつも横顔
視線を見られる心配はないけれど
ノートの落書き
横顔ばかりが上手くなる
消しゴムで消すことができず
消しゴムを乗せてとっさに隠す
春に眠れ ....
舞った白

紋白蝶

ではなく

ただのゴミ袋でした

私は

知らぬ間に春の中
あなたがくれた腕時計
さっそく、仕事で使うことにしました

文字盤のない腕時計なんてと、思いましたが
ふしぎ、ふしぎ
時間が経つのが早く感じます
時間を気にすることなく
集中して仕事をす ....
ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下


 こんなに喜んでくれるなんて


思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
  「夢の言葉」


 わたしはあなたに声をかける
 あなたは静かに両手を広げる
 わたしはあなたを見つめる
 あなたは見られることに慣れている
 わたしはあ ....
「海に行ったら蛙は死ぬんだよ」と
彼女は泣いた
電車の到着まであと五分
彼女の目からほろほろと
零れる真水が愛おしい

{引用=行こうか行くまいか
行こうか行くまいか
行こうか行くまい ....
戦争が始まった
理由は知らない
ただ
待ち切れなかったどっかのあんぽんたんが
引き金引いたら
銃弾は
隣の敷地に入ってしまったらしい


戦争が始まった
訓練という仕事を見つけた
 ....
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