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しっとりと重いスポンジの中で
ただただ黙り込む
水色のことば
遠い時間の証言者
優しさの代わりに膨らんだ
水色の記憶
どんなことにも限界はあるのでしょう
今夜スポンジをしぼろ ....
My darling Dahlia...
Come to me...
Come on... Grow up...
I want to take you with me with my e ....
今日は
なんか変だ
誰もいない部屋で
テレビがひとり
喋ったり笑ったり画面が変わったりしてる
ふと
その音が聞こえたら
もの凄く哀しくなった
テレビ ....
とっておきの、嘘、も、
いっかい使ったらどろどろになって指を刺した
みじかく切った髪の、毛
が、
きみののどに刺さってくれたらちょっとは
にじんでいいとか悪いとか
、なれたかもしれないかな ....
洗濯を干しているときにパンツが見えないように心を尽くす
掃除をしながらついつい言葉について考えてしまい
「いやらしい」と思う
朝の散歩をするおじいちゃんににこやかに大きな声で挨拶をする
....
目、ぬれてる
ポケットにひばな、突っ込んで
夜が死ぬのを待ちました
ワルツされる 砂の中で
心底待っていました
(水溜りで溺れます)
(水溜りで喜びます)
林立した子供の列はファ ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに
けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
あの日。
ある人に出会いました。
受け止めて、受け止められました。
何かが崩れていきました。
俺の中の空洞に何かが入ってきました。
その隙間は長い間何も入っていなかったせ ....
東京に行ってみたい
しかし
一人で東京どころか 上野にも行けない
南には 一人で行けない
グリーンの窓口がなければ 切符も買えない
上野に行ったならば
あの人と デート出来るだ ....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい
貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい
高波が何でも持っていこうとするからこわい
クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい
あが ....
電車のドアにもたれて
景色を見るのが好き
ジャストタイミング
ウンコをしてる犬と目が合った
バツの悪そうな顔が小さくなる
今日も一日
良い日 ....
ぼろぼろにちぎれたスリッパを履いていたら、
「お願いだから、それはやめてくれ」と言われて、
つい、
「はい」なんて 答えてしまったけれど、
いいじゃない、べつに
他人に見 ....
いつまでも履かれない靴下が
階段にころがっている
カルピスの
ブルーが目を引く
やっぱり青が好きだと思う
汗をかいたグラスの
カランカランが
眠気を誘 ....
どうしようもなく疲れてしまって
人間をやめたくなる気分とか
眠ったままもう二度と起きなくてもいいという覚悟のために
心残りに
いま
すべてを注ごうか
私が手を離さなければ
私が目を ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
わたしは
そのうち猫が飼いたいのですが
あの人は 寂しがりやなので
犬がほしいと言ったのです
わたしは 寂しい家がすきなので
犬がいる生活は
気持ちが散漫です
....
ええと、
いつの間にか 物覚えが悪くなり、
それは多分、
以前、携帯メールを待ちすぎて とか、
頬杖をついて
パソコン画面をボーッと見ていて
頭もボーッとなること ....
蝉の声がした
蝉さえ鳴かなければ
静かな午後に
少し涼しい風が
カーテンを揺らしていた
席は三つ
高校の三階の
準備室の埃っぽい匂いと
積み上げられた椅子
圧迫する教材
....
手が
想いを伝える
静寂のなか向かい合い 私たちは話したね
ときどき喧嘩もしたけど楽しかったね
でももう貴方はいないもうこの世界のどこにも いない ....
すがたがすがたを
かたちがかたちを追いかける
線だけがゆうるりと
異なる時間に重なってゆく
光と無音がつくるまなざし
視線の端で 笑みの隅で
あなたはあなたを ....
世界でたった一つの偶然
手にしました
もう二度とない
一度きりの偶然を
もう二度と訪れることのない
それは
色褪せることも
消えることもなく
私の中で輝いています
大切な
....
退屈な
軒下を抜け出して
ちりんちりん
風に泳ぐのも
ちょ
っと
ね?
だって僕ってほんとのほんとは、メダカなんだからさ!
メダカって見たことないけれど
ち ....
君が、発した「サヨナラ」に
隠れてた本音を汲み取れず
僕は、ただ「さよなら」と返した
ただ「さよなら」と返した
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる
あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる
....
蚊のせいで眠れない
と
あなたは言った
が
眠れなかったのは
その蚊
と
それを知らせるために起こされた
僕
ンーーーー
豚が口からけむりを吐いて
やっと眠りが ....
ぎざぎ ざ
の はーと
小骨 を トッテ は
陣取る
いかれた ピアの ん
かき抱く 絶望
抜ける 髪
あんたは つまり 正しくて
嘘 は つけません
....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った
その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
はらはらと
触れたら
落ちた
ピンクの薔薇の花びら
ひとつずつ
水に流して
花占い
すき きらい すき きらい... すき きらい..すき
さ ....
言葉遊びって何だろう?とか思ってみたりすると
早口言葉だったり、替え歌だったりが真っ先に思いつくけれど
意外と詩やその類も言葉遊びなのかな?なんとも
思ってみたりして。
じゃあ、その言葉遊 ....
口癖 遠く 迫り
きみは
赤ん坊の小指すら通れない
五円玉の穴を するりと抜けて
ひとり 向こう側へ 行く
よく見えるよ いつもの姿 そして聴こえる
残したもので ....
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