すべてのおすすめ
  
   枯れた草むらに
   寝転がるようなことはしないで
   ライターで火をつけてみた
   なかなか燃えない
   新聞紙がない
   紙屑がない
   諦めた
   炎は美 ....
   ふと婦人は席を立った
   向かいの席だった
   ぼくは隅が好きだ
   ぼくは隅に座っていた
   カバンを架けかえようとしていた
   ジャケットのフードがじゃまで
   カバ ....
わたし 嘘を つきませんの

わたし 嘘が つけませんの

嘘のように見えるものは
きっと 
嘘じゃありませんの

キライ キライ キミガ キライ

私 嘘は つけませんの
 ....
  そうしていいこともあった
  悪いことがほとんどなのに
  
  大志をいだきすぎたために
  ついへこんでしまう暗渠が

  ぼくの大陸棚を転げ落ちて
  ゆく 

   ....
  アンデルセンに『即興詩人』という書
  があるがいまだぼくは読んでいない
  JAZZも津軽三味線もアドリブに
  いのちがかかっている
  インプロビゼーションだ
  ぼくの詩もすべて ....
土曜日も学校があった頃の話

お弁当だった

わたしはよくお弁当を忘れた

作ってもらえなかったのではなく

わたしが忘れて学校に行くのだ

姉はちゃんと持っていく

姉はおか ....
   土曜日
   もったいないが一日ぼくは寝ていた
   泥鰌のような疲れが溜まっているからだ
   谷川俊太郎さんはぼくより一回りも上なのに
   『まだこれから』という詩を書いている
 ....
 
  金曜日がおわった

  一週間が長い

  精神病を患ったからか
  
  初老の痛みか

  『詩は青春の文学である』

  と関根弘はいったが

  詩はだから宇 ....
  ボクニハカエルイエガアル

  イエノナイヒトモオオイ

  チキュウガイビツナヨウニ

  ヒトモイビツダ

  イヨイヨタイカン

  キタカゼガナミダニナル

  ....
   低い山の木々にかかって
   泣けてくるような夕焼けが
   剥がれかけた舞踏家の白粉になっている
   ムンクだ 叫びだ
   魂が肉体をかるのか
   肉 ....
ドアをあけると白い石の上にいっぴきの犬がいて
遠くから母さんの声がする
いもうとが残したつめたいご飯を食べながら
ぶらさがっている電球に声をかける
ここが世界のまん中だ
ここが世界のまん中だ ....
  ことばの枯れた井戸を掘ってみる

  夜空のように星星が輝いていた


  ぼくは夢を見たのではない

  ことばの星は無数にあるのだ

  掘削機はいらない

 ....
  にぎやかな街のなかには
  派手な歯科医がたくさんあり
  誰もが知ってる眼科医がいる
  ひよこも街の住人である
 
  にぎやかな街のなかには
  派手な産科医がたくさんあり
  ....
  {ルビ鷺草=さぎそう}はまるであの
  空を舞う
  白い鳥のような花をつける
  詐欺師なのだ

  詐欺師か
  ぼくも詩に似た
  行わけ詩
  を書いている詐欺師なのかもし ....
  


  できるだけ遠くへ
  島はなげるべきだ

  小笠原くらい
  塊
  として

  こぼれおちた
  土
  が

  いくつもの
  しみのような
  ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
ミシンがあれば
何枚もの布を繋げる

ただそのような作業を
無心に延々続けていたい

すきな色の糸を買おう
下糸を巻こう

すすめすすめ
布地の野原


 かつて
 好んで ....
  雪がふる
  アンテナをしならせて
  雪がふる
  裸になった木々が
  山の奥くまでみせてくれる
  雪は降る
  しずかにふる
  木綿のハンカチも雪に埋もれた
  温まって ....
  青森県小泊村で道は終わっていた
  その先は新道だった
  未舗装の砂利道だった
  通行止めの門扉があった
  ぼくは門扉の脇の
  細い抜け道を
  バイクをおして
  中 ....
                    133時 @ハト通信

はれて
ふうせんやさんになった
これで
すきなときに
すきなだけふくらませられる
ふうせんをひとつ
てにとると
ず ....
まっすぐ
まっすぐ

にげても透明はおいかけてくるよ

水をぶつけて
石をなげつけて
影のなかにのがれても

透明は空よりもすきとおったきらきらを
さしむけてくるよ

いらない ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
この辺の本屋では
  なかなか
  手に入らないので
    直接思潮社に電話を入れた
     正月の三日だというのに
      営業が出た
     ....
                    153時 @ハト通信

べるがおちていたので
ならしました
からころん
どあがおちていたので
のぶをあけました
がちゃがちゃ
ことばがおちて ....
ふりかぶって

いっしょうけんめい なげたものは

とどかず

こいしを ほうるように

なにげなく なげた

そんなものだけが

とどきます

ふしぎですね
  富士山をみてきた
  富士山はお正月の姿をしていた

  まるで絵葉書のようで
  テレテしまった

  でもさすが日本一だと思った
  家来を誰も連れてないからだ

  ....
                    121時 @ハト通信

いきをふきこんで
ふくらませたふうせんは
ぜったいに
そらにとびたたない
どれだけがんばって
たくさんふくらませても
 ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
何かが どこかで 泣いている

泣いているのは 

私の中の何かだが

どこか よそで泣いている と

感じられる

静かな水の底で

私が 見ている
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど ....
ひよりさんの未詩・独白おすすめリスト(243)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくの歴史も燃えてしまったように思えた- 天野茂典未詩・独白505-1-29
ぼくは小岩井ミルクとコーヒーをごくごく飲んだ- 天野茂典未詩・独白805-1-26
さんざし- 月音未詩・独白105-1-25
ジャケットの間からつめたい風が訪れてきた- 天野茂典未詩・独白405-1-25
ぼくの詩はこうして書かれてゆくのだろう- 天野茂典未詩・独白205-1-23
「先生_お弁当わすれました。」- 蒼木りん未詩・独白7*05-1-23
まだこれから- 天野茂典未詩・独白305-1-22
じぶんのポケットにしまうことにした- 天野茂典未詩・独白505-1-21
ゼオイド- 天野茂典未詩・独白105-1-20
夜を変えた電気のように- 天野茂典未詩・独白205-1-18
世界のまん中- 長谷伸太未詩・独白305-1-18
プラネタリウム- 天野茂典未詩・独白505-1-15
絵本- 天野茂典未詩・独白605-1-15
さぎ草- 天野茂典未詩・独白105-1-14
東京都から- 天野茂典未詩・独白405-1-13
薄情なんだ- 天野茂典未詩・独白305-1-11
冬眠ミシン- 蒼木りん未詩・独白5*05-1-11
街まではまだずいぶんあるから- 天野茂典未詩・独白105-1-10
竜飛まで- 天野茂典未詩・独白605-1-5
すきなだけ- アンテ未詩・独白6*05-1-5
いままでにないくらいすきだよ- chi-ha未詩・独白1*05-1-4
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する- 天野茂典未詩・独白405-1-3
じがぞう- アンテ未詩・独白7*05-1-3
ふしぎ- こむ未詩・独白5*05-1-3
富士山- 天野茂典未詩・独白505-1-2
いき- アンテ未詩・独白305-1-1
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
泣いている- こむ未詩・独白204-12-28
渋谷。リップスティック。14歳。- いとう未詩・独白1304-12-28

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