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しっとりと重いスポンジの中で
ただただ黙り込む
水色のことば
遠い時間の証言者
優しさの代わりに膨らんだ
水色の記憶
どんなことにも限界はあるのでしょう
今夜スポンジをしぼろ ....
私の紫陽花が色を求めはじめる
もう一度白い雨の日を思い描く
止まない雨はないのですね
白く白く煙のようにぬれていた
私の白い紫陽花を
一目でいいから見せたかった
....
網膜が揺れる
それが私の波動
井戸のように深い深い水底から
すっと浮かび上がり
光りの前で躊躇する
それが私の波動
その一瞬を見逃さなかったあなたは
あまり私の目を見なかった