ねぇ、かあさん。わたしの初めての言葉って何?

「赤ちゃんのときの?
ぎゅって握った手を差し出して『うまー』って言ってにこにこって
笑うから、母さん、本当にうれしかった。」

うま?な ....
くらくて せまい 箱の中です

(遠くで雨がさめざめと泣いている近くで雷が


わたしは閉ざされた内側しかしらないから
それは怖いものとも思わなかったけれど

日がな一日膨らませた ....
遠くの光は冷たい

近くの光は熱い

欲しいんだ

わたしを照らしてくれる光

わたしの手は夜の闇に融けて

わたしの手は光のシルエットに砕けて

あの向こう側に逢いに行きたい

照らしてくれる

わ ....
           (乱太郎)

この空は
海の青

この海は
空の青

見えない鏡で映し出す
決して重なることのない肉体

 ....
人の記憶ってもんは上手い具合に出来てるらしい


よく思い出は美化されるっていう


だけど、ふと過去を振り返ると、私には美化するような思い出なんてなく、嫌な記憶ばかり


いつまで ....
夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま

くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける

傾い ....
君の意志
僕が受け継ごう
世界が終わるまで
繰り返される

この『命』を
 いつかこんな日が
 来ればいいと思っていた

 待っていたよ
 二人が結婚したいと
 言ってくれる日を


随分とお転婆で
跳ねっ返りの娘が
いつしかおしとやかになり
君を連れ ....
君ながむ嵐に桜は散りゆけど八重にもふくれるこの想ひかな 始めに朝があった
僕たちは扉を開けて
靴音鳴らして別れてった



「自分に自信がある男程SEXが下手なんだよね、何故か分かる?努力しなくても良いから。自分に卑屈な男の子の方が自分に ....
マンションの影に蔓草枯れて垂る


蔓草の枯れ頼りたるフェンス錆び


崖 背にしモズ鳴きわたるマンションの階
見とれてみたり
奪われてみたり
抱きしめてみたり
キズ付けてみたり
そうやってボクは人生をサボっている

つぶやいてみたり
吐き捨ててみたり
なぐさめてみたり
ないがしろにしなが ....
何故かあのひともそうだった


年上の素敵な奥様がいて
それなりに幸せな家庭を築いていた
そしてそんな男の軽い浮気心に惚れてしまう女がひとり

初めて出逢ったのは真冬に逆戻りしたような夜 ....
じゅうきゅう歳もうあと少しで二十歳です二の足を踏む小さい子を見て


過ぎし日の忘れたくない思い出もひこうき雲のように消えゆく


振り向けば夜空に広がるスターたち夢を捨てるの早過ぎたのか ....
手に荷物がいっぱいで
傘をさすことが出来ない君
身体(カラダ)打つ雨は冷たくて
頬伝う雫は涙と交じる

差し伸べられた傘もいらないと拒否をして

君は独りでどこへ向かうの

身体打 ....
 月は
 見えない音をたて
 真昼の闇の滝を滑り堕ちていく
 否
 堕ちるのではない
 昇るのだ
 わたしを介してあなたへと
 絶望に煌きながら
 地の底の淵で
 やがて幾人もの人間 ....
「手紙」

見渡す限りの誰もがのどが渇いていて
水!水!と叫びながら歩いているのに
誰にも耳が付いていないので
互いにそれに気づいていない

伝わることの無い声は
束になって風を起こし ....
涙が止まんなくて

カラカラの私

願いはサラサラ手のひらヒラヒラ

やだ、しょっぱい。

涙が止まんない

ねえ、こんなにしょっぱかったっけ?

そしてまた願った

いつ ....
砂まみれの虹をわたりながら
つや消しの空間に夢をトレースする
幸せそうな光たちをそういう気分で俯瞰する
本当の意味で読み取る歴史の上の明日の流れ星を数えて
血まみれのキーボードに移植す ....
 
あなたはわたしの
子ではないと
ある日母が言ったなら
その日から
またその日までも
子は母の子ではないように
自らの記憶を再構築し
それからつくられる記憶さえ
再構築しなければな ....
ただ青く色そのものになった空
飛んでいる/はずの飛行機の窓の外には
動かない風景

窓の下には薄いごく薄い雲の海が霞む
空と雲の海/の境界を何と呼べばいいのだろう
白く霞む雲はその下に広が ....
親愛なる六月生まれの 女へ
君の墓碑に 近づいてはならない ように
天使を 置いて 
町を 作り上げ

大きな 絶望を 築き上げよ
それらを 平たく 映しとめる
海があるなら 私は あな ....
外に出るのが億劫だ

そんな気持ちになる朝は

布団を出るのも億劫で

ご飯を炊くのも面倒だ


家の隣のスーパーに

買いに行く気にもならず

ましてや遠くの定食屋

 ....
「風光」はおまえのパトスに
    潤いをあたえるために

「時空」はおまえのロゴスに
    柔らかさをもたらすために

「老残」はおまえの生涯に
    花の装いをほどこすために
 ....
記憶の欠片に
そっと 指先が触れて
灰色の空を流れる感情
切り離したくなるような

非現実

ゆらゆら
揺らめいて
漂うだけ


張り裂けそうに動き続ける
誰もいない
 ....
きっと あなたも あたしを 抱くのでしょう

心の底で 別の女を想いながら 抱くのでしょう

そうやって それでも あたしの目を見て 「好き」 と言うのでしょう

けれどね あたし ....
水と同じ手をかざし
流れを曲げる生霊が居り
声と光を抄いとり
からのはらわたをのぞきこむ


手のひら 手の甲
水車の回転
既に無いもの 失いものの影
ひとつ余分 ....
 
 
 
 
 
派生する
頼りない糸
喉が焼ける叫びを
声に換えて手繰る
 
 
 
風が泣く
 
 
 
誰に話しても
つうつうと
話し中の合図だけが
耳を ....
あか剥げた足下を
深く抉れば
待ち遠しい
色は未だ知れず

異国の香りもなく
甘くも苦くも
憧憬の
西洋ナシの風味も

土黒い十の芋虫が
土竜を真似る
胸膨らめば
眼くらくら ....
バランスは大事。
だけど結局は自分の感覚を信じて行くしかないよね。

ボクは少し辛めのほうが好みだから、とりあえず香辛料などを加えてみたくなる。
自分の好みのバランスってやつだ。

も ....
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