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あか剥げた足下を
深く抉れば
待ち遠しい
色は未だ知れず
異国の香りもなく
甘くも苦くも
憧憬の
西洋ナシの風味も
土黒い十の芋虫が
土竜を真似る
胸膨らめば
眼くらくら ....
また嘘。
するする、紐を引いて早く帳を下げよう、足先まで隠すように。
夜に紛れた筈が悪目立ち、珠の眸は、蜜蝋に点した炎。
寒い、と呟く。
いつの間に衣服を脱いでいたのだろうか。
....
なめらかに幼子の
桃に染まった柔肌の
質感と光沢は珊瑚
或いは
とろり新鮮な濁りなき
真に最初の一雫
甘い乳白は象牙
真似て
何れ程焦こがれて
唯身を染めて桃に白に
....