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梅雨明けが近づくと
朝焼けが色っぽい
夕焼けも色っぽい
一日のはじまりと
おしまいが色っぽい
夏が来るのだ
待ちきれずに染まるのだ
桃と橙を
混ぜたような
絵の具がしたし ....
あなたはわたしの
子ではないと
ある日母が言ったなら
その日から
またその日までも
子は母の子ではないように
自らの記憶を再構築し
それからつくられる記憶さえ
再構築しなければな ....
赤い卵が
まっくろい側面の
棺桶にならんでいて
うす暗い船底には
ごはんがあるものだから
たまらない
軍艦のデッキから
声が聞こえる
声に出しては
ならないその声を
聞い ....
どうして
ぼくは
ここにいるの
きづいたら
せかいのてっぺんで
しゃれいを
うけとっていた
こどくでも
かいかにひとの
けはいさえあれば
ここは
ここでありつづけた ....