おれは海を釣ろうとする
海からおれを釣ろうとする

あなたは海を産もうとする
ひとの不思議を産もうとする

ぐるり
この星が太陽をひとまわりして
海辺の町に
また
桜が咲いた

 ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
からころと音のする
そんな欠片が散らばっていて
拾い上げると色とりどり
思い思いに光を反射している

広い砂浜
両手を広げても足りない
誰もいない静けさは
ただ波音を響かせる


 ....
批評だ批評だ批評が必要だとネットで吠え続けて、おそらく数年になる。私自身は、地方同人詩誌での合評会や蘭の会内部でのわずかな批評と、詩集そのものに対するいくつかの批評をのぞき、自分の作品に長文の批評をネ .... ナイフがそこにあるならば

行き先を切り開いて行きたい

高い場所があるならば

空を見上げて手をのばしたい

死ぬ勇気があるならば

過去を振りかえらず歩くための

ちからに ....
言葉にならない思いを
言葉にできない思いを
必死になって綴ろうとする
必死になって伝えようとする
言葉を選びながら
一つ一つを
どう伝えるか
どう語るかを
必死に考えて
それでもきっ ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園のころ
オレは磁石であそぶのにあきてはじっこで、
下敷きに光を反射させ、

なるほどずっとわか ....
遠くで呼ぶ声がする
ボクを呼ぶ
微かな声がする
高校の
クラブハウスの二階から
身を乗り出して手を伸ばす
何度も落ちそうになったけど
声のする方へ届かせたくて
この手で掴み取りたくて
 ....
鋭角の午後をよびとめて
僕らは街をあるきまわる
一杯のコーヒーをもとめた店で
冷えすぎた空気にふるえて笑う
すきだとおもうんだ。

土曜日から月曜日までの数直線上に
いくつ君が立ってるか ....
守られる約束なんて
この世にはないから

約束なんて
しないほうがいい

どうしても
約束したくなったら

はんぶん冗談で
すればいい

歯医者の予約程度の
約束を
すれば ....
今の日本において「詩人」は既に職業として成立しないと言っても過言ではない。職業として成立しないとは言い換えれば需要がないということだ。

私はかつて詩人が果たしていた役割を(エモーションの供給)今 ....
批評は愛(詩や詩人のためを思っての行動)なのか。
批評はエゴイズム(己の利益だけを考えた行動)なのか。

私は、その人によって違うし、その時々によっても違うと思う。

どんなに酷評したって、 ....
夢に出てきたあなたは
見たこともない笑顔で
私の前に佇んでいた
そんな笑顔
もう見せてくれないのに
夢の中のあなたは
とても眩しくて
目を開けていられなくなる
目が眩んでしまいそう
 ....
二ヶ月ぶりに会って
しばらく動けなくなるくらいのセックスをしたあと
夕方にゆっくりと起きだして
二人でシャワーをあびた


あなたのマンションのユニットバスは
浴槽がとても小さくて
ど ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
騒々しいはずの時間が
雨の中に吸い込まれ
人の声も
車の音も
今はただサイレント

季節が変わり
華やいだこころも
灰色の雲のした
昨日のほてりを内に秘めて
今はそっとサイレント
 ....
堕ちることの不安

昇ることの不安

どちらも抱えて 

心の内にしまいこむ

目に映るものだけに感じよう

消えそうな

茜の世界

今は

褪せそうで

まばた ....
かちかちと
音を投げる時計に
埋め込まれた私達
いつもためらいがちになってしまうから
いつまでも流れに乗れなくなってしまうね


間違ってないなんて
そんな言葉は難しくて
傾いて見え ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた

想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った

テレビに目をやりながら
明るい声 ....
触れてしまうと
消えていくものがある

まなざしに耐えられず
溶けていくものがある

凍えるべきは
私の手だ
蔑むべきは
私の目だ

暗闇の中
独り 閉じ篭って
見据 ....
生きているのがつらい

お前はそう言って

涙を一粒流した

俺だって

生きているのはつらいぜ

だけど

花をみて綺麗だと思う

月をみて心安らぐ

星をみて願いを ....
知らなかったよ
空がこんなに青かったなんて
知らなかったよ
風がこんなに甘い香りだなんて

新緑のみどりがまぶしいね
アスファルトには陽炎さえ踊っている
隣に君がいるだけで
ただそれだ ....
きっと
気付いているのに
気付かない振りでいたんだろう
そこにあるのに
そこにはないと

雨上がりの夕暮れに
乱反射する光と
湿気を含んだ風が
張り付いて
剥がれない

雨に濡 ....
週末の淀んだ駅の構内で
すれ違う人々の心の{ルビ懐=ふところ}に
「ある独りの人」がおり

優しくうつむいていたり
寂しくほほえんでいたりする

「ある独りの人」は

(声をか ....
あちこちに光を反射する海と
緩やかに登っていく山の斜面とに
張り付くような町を
通り過ぎる

ざあざあと
長い波間を
滑り込むようにして
通り過ぎる

穏やかと
それ以外に言いよ ....
殺風景なこの部屋で
今日も娘が泣いています
しくしくしく じれったい

この土地に春などくるものか
私に春などくるものか
気付けは年だけ過ぎていく


さびれた夕暮れ この地にひとり
ちんけな音楽 耳 ....
種のようなものを拾った
地面に埋めて水をやった
芽のようなものが出て
葉のようなものになって
つぼみのようなものがついて
花のようなものが咲いた
僕のような人がそれを見ている
何か言 ....
 夏の気配をちらつかせては
 まだ肌寒くなる朝には
 寒がりな君のことを想うよ
 
 咲いてしまった躑躅の並木や
 同じくらい鮮やかになってしまった街の色が
 こんな日は胸に痛くて
 ....
頭に小さな針で穴をあけると
容易くゼリー状の意識が入りこむ
意味を下さいって
当たり前の様に垂れ流される
ネオンサインの空



夜をごまかすのは
眠りたくないからじゃなく
オルゴ ....
快晴さんのおすすめリスト(778)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光の子- 草野大悟自由詩7*04-5-29
てんぷら- 月音自由詩4004-5-23
からころ- 霜天自由詩2104-5-20
やりたいことがあるんです- 佐々宝砂散文(批評 ...30+*04-5-20
あるならば- anne自由詩3*04-5-19
You_helped_me...- Lily of the ...自由詩3*04-5-18
すれ- ミサイル ...自由詩62+04-5-18
5月18日(火)_「下敷きで光を」- 馬野ミキ自由詩14*04-5-18
Who_is_calling_me...?- Lily of the ...自由詩8*04-5-16
21時- 船田 仰自由詩904-5-15
歯医者の予約程度- チアーヌ自由詩1004-5-14
職業としての詩人- 和泉 輪散文(批評 ...1704-5-13
批評は愛か、それともエゴか。- 宮前のん散文(批評 ...2004-5-12
You_smiled_in_my_dream...- Lily of the ...自由詩5*04-5-12
- 石畑由紀 ...自由詩2304-5-12
戦っている- たもつ自由詩4504-5-11
「_サイレントハート_」- 椎名自由詩204-5-10
未知へ- 蒼木りん自由詩6*04-5-9
バランス世界- 霜天自由詩404-5-7
一人物語る悲しみを- さち自由詩10*04-5-7
要冷凍- いとう未詩・独白1104-5-7
☆121_ヨゾラニネガイヲ- 貴水 水 ...自由詩6*04-5-6
「_隣に君がいるだけで_」- 椎名自由詩304-5-5
乱反射するあの頃の- 霜天自由詩304-5-4
漏声_ー夜の車窓ー- 服部 剛自由詩604-5-2
やまない音- 霜天自由詩504-5-2
部屋_夕暮れ- かえで自由詩2*04-4-30
返事- たもつ自由詩1104-4-27
キャラメルマン- マッドビ ...自由詩304-4-26
歓楽街- からふ自由詩1604-4-24

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