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ゆらめいて水面
きらめいて光
やさしくなった季節に
少しだけ張り詰めた風が吹く
季節の狭間を
冬がくるまでゆらゆらと
揺れていよう
別れと ....
ぽっかり空いたこころの穴に
いつのまにか小さな庭ができ
そこに小さな花が咲きました
どこからか風に乗って
種が飛んできたのでしょう
知らない間に芽を出して
....
水に映る光を
この手に入れたくて
焦がれても
焦がれても
風が吹けば消えてしまう
たとえば
空にかかる月に恋するように
不可能なこと
たくさん ....
何かに追われているような日々
何かを追いかけているような日々
どちらも
こころが落ち着かない
何を探しているのか
何から逃げようとしているのか
なにも
....
触れ合うこころが欲しかっただけ
伸ばした手を引いてくれたのは
あなた
届かぬ想いを拾い集めてくれたのは
あなた
何がいけなかったというの
そっと寄り添いた ....
秋の長雨人恋し
時折激しい雨の音
耳に記憶を呼び覚ます
遠い遠い過去達の
雨にまつわる記憶達
哀しいこともあったけど
楽しいこともあったよな
....
水平線の見える場所
海が無言の言葉を放つ
寄せては帰す波は力強く
大きなうねりを上げている
潮騒の音
波打つ音
絶え間なく吹き付ける潮風は
全てを吹 ....
夜の明かりに憧れたわけじゃない
その冷たい横顔に
抱かれたかっただけ
この身を投げ出して
涙を出さずに泣く
そんなことも可能な街
誰も見てや ....
騒々しいはずの時間が
雨の中に吸い込まれ
人の声も
車の音も
今はただサイレント
季節が変わり
華やいだこころも
灰色の雲のした
昨日のほてりを内に秘めて
今はそっとサイレント
....
知らなかったよ
空がこんなに青かったなんて
知らなかったよ
風がこんなに甘い香りだなんて
新緑のみどりがまぶしいね
アスファルトには陽炎さえ踊っている
隣に君がいるだけで
ただそれだ ....
悩ましげな風が吹くから
北へ歩いて行こう
暖かい空気は居心地が悪すぎる
一人じゃ何をやってもつまらない
まぶしい笑顔が街に溢れているから
地下に潜ろう
眩しくて目が開けられない
目が ....
花が散り
まぶしいほどの若葉
風にゆられ
さわさわと
通り過ぎてしまった春に
夏の到来を思わせるような
強い日差し
ここにきて何度目の春だろう
通り過ぎていった思い出と
かな ....
くちづけするよ
あなたの足に
あなたの指に
淡すぎる紅の花弁に
月の灯りが怪しげに反射して
あの瞬間(とき)の
上気した肌の色にも似た
薄紅色の
はなびらが
はなびらが
舞い落 ....
限りある人生だからいとおしい
限りある命だからいとおしい
ひらひらと舞い落ちる桜に
くちづけして
我が人生を祝ってあげよう
精一杯生きたと
褒めてあげよう
桜の季節に生まれたから ....
うそつき
うそつきと囁きながら
言葉が逃げてゆく
夜と朝の狭間で身悶えする
眠れぬ夜に熱るこころで
言葉が逃げてゆく
うそつきはだあれ
うそをついているのはだあれ
みんなほ ....
流されているのではなく
流れていく快さ
静かに静かに時の流れに身を委ね
しかし けして自分を失わず
出会う事物に
ひとつひとつ感動し
ひとつひと ....