駐車場
はるな


いぬの紐は赤と白でねじられている
悲しみのつぎに
夕日のようなゼリーをたべて
こぼれながら静かに夜がひかっている

まよったあげく遠回りをやめて
いつもどおりの道でかえる
さかりをすぎた花
どんどんうしなってく
角のたばこ屋も洗濯屋も
ちょっとはずかしい台詞やなつかしい映画も
はじめてしたセックスも
みんな駐車場になってしまった



自由詩 駐車場 Copyright はるな 2017-04-15 13:31:34
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