月と湖
はるな


もし猫と鳥が
人生からいなくなったら
どうやって詩を書こう

月がくだけて
湖に溶けてしまったら
どうやって恋をつづけよう

この夜が明けずに
空があかく焼けないなら
どうやって音を鳴らそう

そうして考えて
痛い体を横たえるときに
あなたがいなかったら
どうやってこの日々の
熱を知ればいいだろう



自由詩 月と湖 Copyright はるな 2016-08-31 23:50:08
notebook Home 戻る