すべてのおすすめ
鯉の群生する湖を汽車、あるいは貨物車が走り
当たり前にそこにある線路と魚を見つめている
母と乗った貨車はやがて大きく傾き
母は無事に着水させ娘の私を投げ出した
カバンの中身がばらばらと澄んだ水 ....
夜半に君はやって来て「最後の列車に乗れ」と言う。
あまりに突然なものだから頷くことしか出来なかった。
最後に会ったのはいつだっけ。なんだか遠い昔みたいだ。
あの時君は何て言ったかな。ダメだ何にも ....
夕立が来るというから髪を切りに行くのを止めた。
予約の電話もしてないから混んだら時間もかかるだろう。
貴重な休みなのだから出来るだけ有効に使いたいのに。
こうなるともう向かいのスーパーに行くこと ....
お気に入りだと言う匂いのついた消しゴムや、お洒落なロゴの入った定規。

表紙の絵柄の可愛いノートに、綺麗な色を引けるペン。

私と違って「たったひとつ」のあるもの達。

代用品など幾つでも ....
海岸で拾った貝の殻。
繋いだ父の手の温もり。
ぽつぽつ交わした言葉の端々が、
青いボトルに詰められている。
隣の茶色い瓶の中には、
初めて隣になった席。
染めるたび明るくなる髪の毛。
友 ....
二つのレンズを外して見る。
境界なんて空には要らない。
分かってやれよ利口な人。
本当は誰より無知なだけ。


『近視』


二つのレンズを外して見る。
景色は海の底にも似て。
 ....
ある日

壁の向こうは不思議な国で、僕は確かここで生まれた。
真っすぐなものは何一つ無くて温い空気で生きている。
パパはこないだ死んでしまった。壁の向こうへ連れていかれて。
向こう側には僕ら ....
悲しい息が漏れたのです。
視界はとうに滲んでいます。
冷たい水は流れ出し、
花瓶に挿した花たちは何も知らず笑います。
さよならという言葉なんて、
無くなってしまえばいいのに。
終わりが分か ....
雨の中での別れには密かな憧れを持っていた。

泣かないで、って言ってくれたけど。
私のためでないことくらい知っていた。
自惚れたかった笑顔も優しい言葉も、
今は風化していく思い出の中。
い ....
暗い部屋が淋しくてスイッチ入れれば、光は溢れるし音は流れる。
ボタン1つで沢山のコトが出来るようになったね。
便利な時代なんだと子供の僕でも分かるけど、
失うモノの多さに比べたら小さすぎる進歩だ ....
そらの とこさんの東雲 李葉さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
[夢合わせ]- 東雲 李 ...自由詩1*08-11-15
『Rapid_Train』- 東雲 李 ...自由詩3*08-10-7
[夕立]- 東雲 李 ...自由詩2*08-8-4
『シャー芯』- 東雲 李 ...自由詩2*08-7-21
[Museum]- 東雲 李 ...自由詩4*08-7-10
『近視』- 東雲 李 ...自由詩2*08-5-26
『魚の目』- 東雲 李 ...自由詩2*08-5-16
[花]- 東雲 李 ...自由詩2*08-4-14
[忘れな草]- 東雲 李 ...自由詩1*08-4-4
『スイッチ』- 東雲 李 ...自由詩1*07-12-9

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する