すべてのおすすめ
悲しみの筆を執ろう
白い便箋に文字を並べ
心の内を今
ようやく語ろうと思う
書き終えたら僕は
次の準備をしなくては
背中に見えない羽を
どうか安らかに
空を舞えるように
いく ....
時間だけが過ぎてゆく
正確に時間は過ぎてゆく
でも早い時と
遅い時がある
楽しい日も
辛い日も
少しづつ
大人になってゆく
今できる事をしてゆく
豊かな人生を歩む
歌を歌い ....
紅白見て
除夜の鐘
年賀状
初詣
お雑煮
伊達巻
蒲鉾
黒豆
何でもない幸せ
形のない幸せ
酒に酔う
1年で1番
きれいな心
書初めをする
「幸せな国日本」
....
壁打ちテニスが流行っていた
とある場所がある
心に描いたネットの向う側へと
誰もがひたすらにラケットを振った
放物線を描き跳ね返ってきた球を
時が経つのも忘れ打ち返した
街灯の明りを背 ....
僕は「眠り姫」と呼ばれているそうです
どうして「眠り姫」なのか
理由は遷延性意識障害だからです
いわゆる植物状態なのです
もう何年も寝台に寝たきり動けません
誰かが話す声
聞こえていな ....
夢の中な
もう このまま
毛布 包まったまま
静かに そっと 夢
の中で 永遠に なれた
――なら
キミのいない キミだけ
僕は そんな世界 で
どう遣って 喜び 見つけ
― ....
お金や幸せを掻き込むという
縁起物の熊手
わたしの望む幸せとは
そんな熊手の上手から漏れた小さな幸せ
例えばそれば
何時に無く目覚めの良かった小春日和の午後
所在無いままに陽だまり ....
優しい言葉も
今では
嘘のようで
その唇から零れる
声は前のような
温もりを
纏っていない
溝を再び埋めたくて
埋めたくて
ねぇ、僕達は
もう戻れないの、
離れて行か ....
楽しいクリスマスになりましたでしょうか?
ステキな時間を過ごせてましたら幸いです
私が2歳か3歳のときに
父がサンタクロースの格好をして
プレゼントを渡しに来てくれたことがあります
....
北アメリカ航空宇宙防衛司令部の情報によると
サンタクロースは現在ネパール上空にいるそうだ
サンタは新幹線の約100倍スピードで世界中を飛び回ってるらしい
トナカイの速度はマッハ16ぐらい ....
きょーちゃんはクリスマスが大好き
サンタさんからプレゼントが届くからです
クリスマスの朝が 一年で一番嬉しいときでした
きょーちゃんは サンタさんに お手紙を書きました
....
私は壊れた人形
誰に思われるでもなく
忘れられて箱に仕舞われた
確か主人が名前をくれた筈
だけど思い出せない
螺子がくらくらと緩んでゆく
元々欠品だった私を
主人はそれでも構わな ....
黒いジーンズに黒いセーター
黒いロングコートと黒手袋
街灯を避け夜に浸ると
アスファルトが
願いで輝いているのが分かる
ウルトラマンになりたい
今年こそ東大に合格したい
宝くじで1等 ....
ふたりで仲良くはしゃぎながら
飾り付けなんかして
これが幸せなのかなと思ってみたりした
去年のクリスマスナイト
今年も飾ってみようと
押し入れの奥から引っ張り出してはみたけれど
背高の ....
どうか どうか 僕の首を絞めて
殺してやって 下さい
優しく ではなく
力いっぱい
憎しみ を込めて
そうです そうです
意識 ゆっくり白に侵食
右から左 左から右へ
音はどこか ....
16年経って動かなくなった壁の
パチンコ屋の景品の
時計の匂いがする
雪が屋根を揺する日に
凍えた足を挟んでくれた
シワシワの両脚の
安心の匂いがする
肝臓をやられ
病室で孫の ....
泣くのを我慢して笑うことにも疲れ果て
ひと知れず声を上げて泣くことにも疲れ果て
取り繕って生きることさえも
もう何もかんもに疲れ果て
それでも それでも
誰かに自分の弱さを見 ....
クリスマスローズは薔薇じゃない
電飾まみれの、トウカエデが、
アオ、とミドリに照らされた、
噴水の、プールにも、映る。
ラッパを吹く天使たち、と、幼く
小さなトナカイたち、 ....
一晩中酔い潰れて目覚めた朝は
自分の愚かさが今更ながらに解ってしまって
ただただ 君のやさしさに甘えてしまう
ゴメンよ もう少し強くならなくちゃね
自分の生活にひと時も安らげずにいた
云いた ....
薄いビル
民家
靄のかかった空気
嫌な匂いの雨上がり
吐瀉物
黄色い線の内側
ガム
看板
現実さえも
人の想いは伝染する。
だから、
いつでも素直でいよう。
いつでも笑顔でいよう。
沢山の愛を感じていよう。
小さな幸せを見過ごさないでいよう。
素敵な気持ちでいよう。
不意に闇に包 ....
あ
ああはは
かわらが
さらさら
はたはた
なかまは
はかばだ
まがらば
やかたは
らあらあ
わら
飴と続けるのを怒られたので
う
木々のそれ ....
僕は見てはならぬ光景を
見てしまいました
知らない事が幸せだと
そういう事もありましょう
見なければよかったと
後悔しても記憶は
薄れるどころか
色鮮やかに何度も
そう幾度となく
....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた
疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
1
嗚呼、私が死んだときは
どうかその骨を散骨してください
海でも山でもいいから
散骨してください
海に溶けた私は
きっと儚いクラゲになることでしょう
山に埋もれた私は
きっと密か ....
1年前の物干し竿がボキボキ折れたため
線香立てに刺し
バスタオルを半年前の乾麺にかけると
「向いてないですから」
一瞬で職場放棄され
シフトに二つ穴が開き
洗濯機が運ぶ ....
勢いがいいのは
いつも最初だけだったね
帰りは決まってショボクレ犬
夕陽の下で泣いてたね
ドアをそっと閉め鍵を掛けました
貴方が入って来ないように
カーテンも閉めました
外の光が今の私には
眩しすぎるのです
部屋の隅で壁に身を委ね
天井を見れば
乳白色の灯がゆらゆらと
....
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
明日はどんな顔をして
ボクを待っているだろう
やさしく微笑んでるかな
それとも 怒って殴られるかな
ボクはどんな顔をして
君に会いに行けるだろう
おどけたピエロかな
それとも 淋 ....
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