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嗚呼私が死んだのちは
海に散骨してください
そして私は
儚いクラゲになるのです
水に溶けそうなほど透明な私は
誰に気づかれることなく
誰かを傷つけることなく
大海原で生きるのです

 ....
悩みがある
他の人には大したことなくても
僕にはおおごとだ

そんなとき彼女が言った
「絆創膏ならあるよ?」
「バンソーコー?」
「傷が隠せるよ」
「治らないの?」
「うん。
 だ ....
そうなのだ
何も変わっていないのだ
どうしても
この身を許すことができない
なぜこんなにも苦しむのか?
なぜこんなにも迷うのか?
どうあっても
自尊心ばかり高くて
白くて透明なものに憧 ....
電車の中で目をつむると
ずっとトンネルの中にいるような錯覚をおぼえる
でも実際の電車の窓の外には
それぞれの家々と
それぞれの生活を送る
それぞれの家族がいる
そんなことを考え ....
暗い暗い、
星も月もない闇夜より暗い
そんな場所に
今、私はいる
想う人は遠く
もはや、出会うことはない
だけど結局
誰がいても変わらないから
たった独りは変わらないから
孤独な闘い ....
とにかく今の私は
「君」を探し求めている
「君」はとても優しくて
「君」は常にあたたかで
「君」はいつもニコニコしていて
そして「君」は病気の私を自然に受け入れてくれる
そんな「君」を
 ....
今、私はただの小娘だから
恋に恋い焦がれている
誰かにこの寂しさを埋めて欲しいのだ
だからただひたすらに焦がれている
ひらり ひらりと冬に雪が舞い散るころ
また新たな恋がしたい…

今、 ....
月の雫が溢れだすとき
私たちはなんだか嬉しい…
月が優しく
母のように見守ってくれるから

月の雫が輝くとき
私たちはとても楽しい…
月がまるでスポットライトのように
私たちを包みこん ....
「求めない」ということは
なんて難しいのだろう…
何をするにしても
私は求めてしまう
愛情を そして感謝を…
ときとしてただ悔しくて
泣いてしまいたいときがある
いや、事実泣いてしまった ....
 おそらく万人にとって、「恋」とは薔薇の花や輝きに例えられるものなのだろうが、私にとって恋とはときとして「毒」になる。すなわち恋愛至上主義者の私は、恋に恋しているのである。先日も、どうでもいいとわかっ ....   1
嗚呼、私が死んだときは
どうかその骨を散骨してください
海でも山でもいいから
散骨してください
海に溶けた私は
きっと儚いクラゲになることでしょう
山に埋もれた私は
きっと密か ....
「だから私は鳥なんですって! カラスに育てられたんだから!」
「あんたそれだけじゃ証明にならないよ」
「色だって真っ黒でしょ?」
「そう言われてもねぇ。あんたどう見たってコウモリだから…」 ....
「もう、君はいないんだね。
 僕が愛した君は、目の前にいても、心は遠く離れてしまって、うつろのよう。
 黒い髪も、白い腕も、柔らかな耳たぶも、全て手をのばしたところにあったのに。
 もう、いない ....
 その日、我々は日がな鳴りっぱなしの電話の応対で仕事どころではなかった。
  「本当に痩せるんですか?」
  「体に害がないなんてことないんじゃないですか?」
  「すぐにでも欲しいです! 早く ....
「どうも最近体がだるいんですよ。けだるくて動くのがおっくうな感じが抜けなくて…」
「そうですか。ほかに症状はありますか?」
「うーん、体がともかく重いんですよね。体の中がごろごろするというか…」
 ....
あなたと箱根に行ったのは
もう何年前になったでしかょうか?
あのときはシーズンオフだったから
観光客も少なくて
とても楽しい旅でした
おいしいお蕎麦を食べて
バスのなくなった山道を
ひた ....
私の家族は四人だと
一瞬思ってしまった
もう父はいないのに…
母、弟、三匹の猫、そして私
それが今の家族構成

母は料理がうまくて
とても頭のいい人で
要領もよく
五〇 ....
どういう自分になりたいか
頭痛の中で考えた
それはやはりなんと言っても
他人(ひと)のための人になりたい
見返りなんぞは求めずに
ただただ他人(ひと)の役にたちたい
そのそのためにまず最初 ....
それは学校の帰り道
ふいに表れた入道雲のせいで
大きな大きなたまり水ができていた
ふとノゾいてみると
さかしまの街が映っていた
でもよく見ると
私もさかしまに映っていた
反 ....


どこかで
仔羊が鳴いている

めぇぇえ

仔羊は迷いながら
堂々巡りをしている

めぇぇえ

嗚呼
何が幸いや幸いや

めぇぇえ

苦しんでいる人を
助けるこ ....
さあその刃をちきちきと出して
鋭い切っ先を眺めてみよう
目に見えない何かが
今にも放射されそうではないか
その秘められた機能美に
ぞくりとする
ああ
そのカッターナイフが私 ....
ヒコーキ雲が
真っ青な空を両断してゆく
途切れては消え 途切れては消え
でもその間に次から次へと生まれてく
まるで私のあなたへの思いのように
紡いでは薄れ 薄れては紡ぎ
どこまで続くとも解 ....
これまで
たくさんの人と出会ってきた
ただぶつかっただけの人もいたし
ふり返るだけの人もいた
目線を合わせただけの人も
いい出会い 悪い出会い
たくさんあったろう
だけど私 ....
あたしが痛くないのは
モルヒネのおかげです
脳内麻薬が出ているのです
あたしはそれを取り出して
少しなめてみました
とても苦かったです
こんなものが苦痛を
やわらげるなんて ....
ともすれば
ばらばらになってしまいそうな感覚を
この中に 抱いている

思考停止。
それは逃げだと わかっていても
あのかけらたちを かき集めていないと
割れてしまう
だから
リアル ....
私の体を キノコが 侵食する
菌糸は腕をからみとり
足をからみとり 心臓をからめとり
やがて 脳に達し
心すら からめとる
私は キノコと同化し
静かに 眠りにつく
やがてキノコははい出 ....
暗い
暗い暗い海の中で
私は浮かんでいる
浮くことも沈むこともない
そのときの私は
長い髪で
白いワンピースを身に纏っている
ゆらゆらと
私は漂い続けている
そのと ....
place [pleis] 1場所 2空間 3雰囲気

それは電車のドアの横
1人で寄りかかっているのが心落ちつくの
流れゆく景色を眺めるのも
物思いにふけっても
どちらも悪くない
私の ....
ああそうか
何も 変わっていないんだ

暗く 耳が痛いくらい静かな夜に
ゆるやかに しめあげても
浅く 傷つけても
やっぱり そのまま

背中を向けると
追ってくる
その 柔らかな ....
最近言葉が出てこない…
やたら沈んでばかりいる
惰性のみを相棒にして生きている気がする…
あるいは、空虚。
心に穴が空いているのだ
なんとかしてもがいても
あがくだけ無駄になって、
その ....
妖刀紅桜さんの麻生ゆりさんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遺書- 麻生ゆり自由詩2*08-6-21
青い目薬- 麻生ゆり自由詩5*08-6-14
迷走- 麻生ゆり自由詩2*08-5-29
家路- 麻生ゆり自由詩2*08-5-20
暗の暗(くらのくら)- 麻生ゆり自由詩5*08-5-18
今の「君」- 麻生ゆり自由詩4+*08-4-1
- 麻生ゆり自由詩1*08-3-8
月の雫- 麻生ゆり自由詩1*08-2-22
「求めない」- 麻生ゆり自由詩2*08-2-15
- 麻生ゆり散文(批評 ...2*08-1-20
臨終- 麻生ゆり自由詩4*07-12-19
証明- 麻生ゆり散文(批評 ...1*07-12-16
もういない- 麻生ゆり散文(批評 ...1*07-12-12
冴えたやり方- 麻生ゆり散文(批評 ...2*07-12-12
りんご- 麻生ゆり散文(批評 ...2*07-12-12
箱根慕情- 麻生ゆり自由詩1*07-12-4
家族- 麻生ゆり自由詩6*07-11-28
どういう自分になりたいか- 麻生ゆり自由詩2+*07-11-18
たまり水- 麻生ゆり自由詩4*07-10-9
仔羊の唄- 麻生ゆり自由詩3*07-8-7
カッターナイフ- 麻生ゆり自由詩2*07-7-29
ヒコーキ雲- 麻生ゆり自由詩5*07-7-19
永遠の誓い- 麻生ゆり自由詩6+*07-7-17
モルヒネ- 麻生ゆり自由詩4*07-7-12
破片- 麻生ゆり自由詩5+*07-7-11
冬虫夏草- 麻生ゆり自由詩13*07-7-6
白昼夢- 麻生ゆり自由詩7*07-7-4
My_Best_Place- 麻生ゆり自由詩8*07-6-30
そのまま- 麻生ゆり自由詩4*07-6-29
スランプ- 麻生ゆり未詩・独白5+*07-6-23

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