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薄いビル
民家
靄のかかった空気
嫌な匂いの雨上がり
吐瀉物
黄色い線の内側
ガム
看板
現実さえも
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて
保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
....
夢の中で空を飛ぶ時は
最初ちょっとだけ体が重いんだけど
ぐいぐい飛んで行こうとすれば
なぜか遠くまで行けるようになる
「だから、練習しているの」
と話したら
あなたは
「お前ってずい ....
不意打ちみたいに
恋をしてしまった
もちろん地獄の日々だけど
叶わない恋で良かった
叶えばすべてを壊してしまうし
いろんな人を不幸にするから
なんて理由で
我慢できるなら
それは恋じゃ ....
これは現実ではないの
片側6車線
あなたが飛ばすローバー
もう別れましょう?
あなたのために
女をすることに疲れたの
もう
ひとりで眠りたい
きれいでいたいの
幻想を保ってい ....
ほんとのことなんか何一つ言わないって決めてる
どうだっていいことばかり言ってる
どうだっていいことはたくさん言える
話題にはこと欠かないし
「お前って面白いなあ」って思わせて
話を詰めて ....
どうしてあんなに楽しかったのか
もう思い出せない
青空
柿の木
白い雲
板の間から見上げた
空気のことを覚えている
ちょっと冷たくて
遠くで
バイパスを走る車の音が
聞こえた
....